東京、店主がスケーターの個性派ショップ

コーヒー、カレー、鍼灸接骨院?スケーター店主が経営する、新カルチャースポット

作成者: Time Out Tokyo Editors |
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テキスト:須賀華呼

2018年に始まった渋谷区のスケートボード取り締まり強化が、厳しさを増している。東京オリンピックの競技種目となったにも関わらず、こういった風潮であることに疑問を感じているスケーターも少なくない。街頭ではスケートボードを持っているだけで職務質問を受けることもあるのだから、当然だ。そもそもスケートボードのテクニックの多くは路上で生まれたものストリートで滑るという行為は社会への窮屈な思いをぶつける、自由とカウンターカルチャーの象徴だ

本記事では、そんな開放的な精神を持つスケーターたちが経営する個性豊かな店舗を紹介する。あえてパークやスケート用品専門のショップを省いているのは、スケートボードから派生した個性や文化の結びつきを感じてもらいたいから。喫茶店や美容院と幅広いが、遊び心やDIYスピリットを持った、本来のスケート文化を感じられる店舗ばかりだ。「スポーツ」という枠だけに収まらないもうひとつのスケートシーンに足を踏み入れてみてほしい。

ヘルス&ビューティー, フィジオセラピー

ゴッドハンドな店主と出会う。

icon-location-pin 原宿

ゴールデンエイジスケートショップ アンド 鍼灸接骨院

2019年5月にオープンした、スケートショップ内に鍼灸接骨院が併設されたユニークなショップ。日本では購入が難しい海外スケートブランドのデッキやTシャツ、スニーカーなどのアイテムをそろえる。スケボーでけがをしてしまったという人は、店内奥にある接骨院を利用してみよう。ロンドンのスケートパークでけがをしたスケーターに治療を行っていたというオーナーのゴッドハンドはお墨付きだ(接骨院は8月よりオープン予定)。不定期で海外スケーターの展示や写真集のリリースパーティーなども開催している。

ショッピング

文房具店でスケボーを知る。

icon-location-pin 目黒

辰巳屋文具店

目黒区の八雲小学校近くにある、文具店兼スケートボードショップ。外観は学童用品を中心とした昔ながらの地域密着型の文房具店といった感じだが、スケーターである店主が買い付けたスケートボード用品もリーズナブルな価格で販売している。文房具を買いに来ていた子どもが、大きくなってスケートボードを始めたというエピソードも。駒沢公園から近いという理由もあるが、何より親切で優しい店主に会いに多くのスケーターが店を訪れている。

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レストラン, カフェ・喫茶店

王道喫茶メニューを堪能する。

icon-location-pin 千駄ヶ谷

コーヒータイム

都内を中心に、様々なイベントやスケートショップなどに出没する出張コーヒースタンド、サーズデイ コーヒー スタンド(Thurseday coffee stand)のオーナーが2019年1月にオープンさせた喫茶店。自宅焙煎のオリジナルコーヒー豆『焙煎タチアナ』を使ったハンドドリップコーヒーと、王道喫茶店メニューを楽しめる。9時から12時までは『モーニングセット』を提供。昼からは、老舗純喫茶で修行を積みながら習得したという『スパゲティナポリタン』や『ハヤシライス』が味わえる。どのメニューも懐かしさを感じる、名店喫茶さながらのオーソドックスな味わい。スケーターという顔も持つ独特の雰囲気の店主と、おいしいコーヒーに魅せられて毎週通うファンも多い。夜はクラフトビールバー、Fam333としてオープンしている。

レストラン, ハンバーガー

秘密基地でスケボーを習う。

icon-location-pin 足立区

バシバーガーチャンス 川口店

ハンバーガーショップが併設されたスケートパーク。工場地帯の元倉庫というレトロな空間に2階建てのスケートパークが備わり、子どもや女性、プロとさまざまなレベルの利用者でにぎわう。オーナーの橋谷大夢はBMXライダーでもあり、月に1回プロのBMXライダーを招いてのスクールも開催している。提供するメニューは、国産牛100パーセントのジューシーなパティと軽井沢のベーカリー、浅野屋のバンズを使用した『ハンバーガー』、卵の柔らかさとタルタルソースのスパイシーさがたまらない人気メニュー『ベーコンエッグチーズバーガー』など食べ応え抜群のバーガー。スケートボーダーでなくても、ハンバーガーとスケボーという組み合わせが、まるでアメリカにいるような開放的な気分にさせてくれる。  

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ヘルス&ビューティー, 美容室・ヘアサロン

アートを眺めながら散髪する。

icon-location-pin 祐天寺

グルズ カット アンド スタンド

祐天寺駅ほど近くにある美容室。セレクトショップ、アートスペースとしての顔も持ち、2009年のオープン以来ストリートカルチャーを常に発信してきた。スケーターである店員が多いことで知られるが、利用者はオシャレに敏感な男女はもちろん、子どもや外国人、近所に住むおじいちゃんまでと幅広い。缶ビールを片手に散髪ができるフレンドリーな空間は、まるで友人の家を訪れたような感覚になる。店では、ヘアケア商品だけでなく、洋服や帽子などのアイテムなどもそろえ、コーヒースタンドのポップアップなども行われている。髪を切る用事がなくても気軽に訪ねてみよう。

レストラン

カレーとスケートシーンの融合を感じる。

icon-location-pin 世田谷区

ハトスアウトサイド

中目黒にあるハトスバーの姉妹店、ハトスアウトサイド。本格カレーと厳選されたクラフトビールを味わうことができる店だ。店長の小川洋平は、かつて神宮前に存在した伝説のカレー店、ギー(GHEE)の味を受け継ぐカレーショップ、ボボ(VoVo)の厨房を担当していたことでも知られる。メニューは、クローブの深い味わいと程よい甘みがマッチした『ビーフカレー』、辛いのが苦手という人には、マイルドでコクのある『チキンカレー』など本格カレーが4種類。現地から直接輸入しているというポートランドのクラフトビールとの相性も抜群だ。イラストレーター、ミュージックセレクターとしても活躍し、スケートシーンにも精通する店長のセンスが光る空間も魅力の一つ。また、不定期で若手アーティストの展示やポップアップなども行われている。まさに、「カルチャーとしてのカレー」を掲示するオリジナリティーあふれる一軒だ。

スケーボー持ち込みOKなイベントも……

クラブ

『PRETTY SHRED』『MYC RIOT』

icon-location-pin 渋谷

ハーレム

渋谷にあるクラブ、ハーレム(Harlem)。1990年半ばから、日本のヒップホップカルチャーのメッカとなっている場所だ。そんな「ヒップホップの聖地」をスケートパークへと変貌させるイベントが、開催されている。

『PRETTY SHRED』

月1で開催されている『PRETTY SHRED』は、フロアにスケートランプが設置され、音楽とスケートボードを楽しむことができるイベント。かつて、アマテラグジーで開催されていた『BUENA SUERTE』のオーガナイザーが主催している。スケートボードの取り締まりが強化される渋谷のスケートシーンをサポートするイベントでもある。

『MYC RIOT』

ハーレムで不定期に行われている『MYC RIOT』もスケートボード持ち込みOKのイベントの一つ。「スケートボードとハードコア」をコンセプトに都内で活躍するバンドGASMARIAが主催し、フロアをゴリゴリのハードコアサウンドに合わせてモッシュピット化させる。普段はBボーイが集まるハコにスケートボードをかかえたパンクキッズがあふれかえる様子は異様でさえあるが、渋谷のクラブ街に新たなムーブメントを吹き込んでいることは確かだ。次回の『MYC RIOT』の開催は11月を予定。

パークで滑るなら……

Things to do

東京、スケートパーク10選

2020年『東京オリンピック』の種目にスケートボードが追加されることが発表されたとき、その決定を聞いてバランスを崩したスケーターもいたかもしれない。競技というアイデアは、そのスポーツが表現する精神とは対立しないだろうか。議論は高まるが、オリンピック前に技能を磨きたい人のために、東京の活気に満ちたスケートカルチャーを紹介しよう。

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