イギリスの王立造幣局がプライド運動50周年の記念コインを発行

LGBTQ+のコミュニティーを祝福

India Lawrence
テキスト:
India Lawrence
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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イギリスの王立造幣局は、同国におけるプライド運動の50周年を記念して発行する「レインボー50ペンス硬貨」のデザインを公開した。LGBTQ+のコミュニティーがイギリスのコインで祝福されるのは、もちろん初めてだ。

このコインのデザインには虹色のほか、トランスジェンダー、ノンバイナリー、有色人種のコミュニティーを表す淡い青色、ピンク、茶色のストライプなど、プログレスプライドフラッグに使われている全ての色をフィーチャー。また『プライド・ロンドン』の価値観を表す4つの言葉である「Protest(抗議)」「Visibility(可視性)」「Unity(団結)」「Equality(平等)」も刻まれている。デザインは、ロンドン東部を拠点に活動するアーティストでLGBTQ+活動家のドミニク・ホームズが担当した。

王立造幣局の記念硬貨担当ディレクターであるクレア・マクレナンによると、この記念コインの製造にはハイテクカラー印刷技術が使用されるという。

イギリス初のプライドイベントは1972年にロンドンで開催。当時は、ニューヨークのストーンウォール暴動に呼応した抗議集会であった。現在でも『ロンドン・プライド』は抗議活動として捉えられているが、毎年150万人以上を迎える大規模な祭典でもある。マクレナンは、50周年を迎える『プライド・ロンドン』について「画期的な祝典」と表現している。

 『ロンドン・プライド』のマーケティング・コミュニケーションディレクターであるアサド・シェイクは、王立造幣局とのコラボレーションは「特別な名誉」であると語っている。

「私が『ロンドン・プライド』のために作った言葉、抗議、可視性、統一、平等が、実際のコインになり、そして女王と向かい合わせになることになり、大変身の引き締まる思いです。クィアで褐色の移民である私は、希望と愛とこの街を原動力に、長い道のりを歩んできました。世界のどこを探しても、イギリス以外ではあり得なかったことでしょう。我々は、今日を特に誇らしく感じています」

Rainbow Pride 50p
Photograph: Royal Mint

この記念コインは通常貨幣としては利用できない。発行は6月のプライド月間直前の予定で、素材違いでいくつかのバリエーションが用意される。

原文はこちら

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