ニューヨークの人気デリがハドソンヤードに出店

2023年春、Russ & Daughtersの新店がミッドタウンにオープン

Erika Mailman
テキスト:
Erika Mailman
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ニューヨークにあるジューイッシュデリ(ユダヤ系デリカテッセン)の「Russ & Daughters」が、2023年春、ハドソンヤード近く(住所:415 10th Avenue)に新店舗をオープンすることになった。同店の文化的そして美食的意義、さらに1914年に1号店をオープンして以来、比較的控えめに事業を拡張してきたことを考えると、これはかなり大きなニュースといえる。

グルメ情報メディアであるEaterは、4500平方フィート(約418平方メートル)ある新しい店舗スペースについて、「着席できるカウンターとスタンディングレール、ベーグルを焼くエリア、イベントスペースが設けられ、テイクアウトのほか、パンデミック時にのみ可能だったデリバリーのオンライン注文が復活する。30席のカウンターは、夜にはシャンパンとキャビアを提供するバーになる」と報道している。

ニューヨークの歴史を象徴するこの家族経営の店は、1905年ごろにポーランドからマンハッタンに移り住んだ、ユダヤ系移民のジョエル・ラスが創業したのが始まり。ラスは、ローワー・イースト・サイドの移民仲間を相手に、押し車でポーランド産マッシュルームを売り、やがてニシンの酢漬けまでメニューを拡大した。

1914年には「J Russ International Appetizers」をオープンし、1920年にすぐ近くの現在の場所へ移転。1933年には娘のハティ、アン、アイダをパートナーに迎え、店名を「Russ & Daughters」と改めた。

4代目となる現オーナーのニキ・ラス・フェダーマンといとこのジョシュ・ラス・タッパーたちは、2014年にオーチャードストリートの角にカフェを開店。2016年にはユダヤ博物館内に(現在は閉店)、2019年にはブルックリン・ネイビーヤード内に店舗をオープンした。言うまでもなく、今回のミッドタウンへの進出は、かなり大きな動きということになる。

また、Russ & Daughtersの歴史を題材にしたテレビドラマシリーズが、現在制作中だ。こちらも楽しみにしたい。

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A new Russ & Daughters location is opening by Hudson Yards(原文)

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