[category]
[title]
ザハ・ハディド・アーキテクツが設計、完成後はアフリカ最大の航空ハブに

空港の第一の役割は機能的で効率的であることだが、多くは同時に、スタイリッシュな建築デザインとしても印象的な存在だ。最近では、ブータンの「ゲレフ国際空港」がワールド・アーキテクチャー・フェスティバルで「フューチャー・プロジェクト・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたが、今アフリカでは、それを上回るさらに壮大なプロジェクトが動き出している。
それが、エチオピアの首都・アディスアベバ近郊に建設される「ビショフトゥ国際空港」だ。故ザハ・ハディド(Zaha Hadid)の名を冠するイギリスの設計事務所であるザハ・ハディド・アーキテクツが設計を手がけ、建設が進められている。完成すれば、アフリカ最大の航空ハブとなる。敷地はアディスアベバの南40キロメートルに位置し、最終的には同国の現在の主要空港の4倍の収容能力を備えることになる。
では、プロジェクトの中身はどうなっているのか。建設は大規模プロジェクトらしく、段階的に実施される。第1段階は2030年の完成を目指し、66万平方メートルのターミナルと2本の滑走路が開業する計画だ。運営はエチオピア航空が担い、年間6000万人の利用を想定する。
空港全体の計画はさらに大規模だ。アフリカ東部を南北に走る巨大な地溝帯、グレート・リフト・バレーをモデルにした中央の背骨状の軸を中心に、4本の滑走路と最大270機分の駐機スペースが整備される。ターミナルから延びる各ゲート棟には、エチオピアの多様な自然環境から着想を得た色彩やアートワークが配され、使用されるコンクリートや鋼材は地元で製造される。
同事務所によれば、この建物はLEEDゴールド認証を取得する見込みだという。自然の風を生かした換気システムの導入や、空港の電力を補う太陽光パネル網の整備、さらに雨水を周辺に新たに整備される水辺環境へ導く排水設備などが、評価の理由だ。
背骨状のデザインは、気流を最適化するだけでなく、乗り継ぎの際に乗客が移動する距離を最小限に抑える役割も担う。実際、旅行者の80%は空港の外に出ることなく乗り継ぎを完了すると予測されており、本格稼働後の年間利用者数は1億1000万人規模となる。
空港内のホテルやレストラン、土地ならではの植物に囲まれた屋外エリアも計画に含まれている。さらに、アディスアベバの現在のハブ空港である「ボレ空港」との間を結ぶ高速鉄道の整備も予定されている。
関連記事
『The futuristic, Zaha Hadid-designed airport set to become Africa’s largest(原文)』
『ノエミ・レーモンドの建築と意匠 ―和で紡ぐモダンライフ―』
『日本の万国博覧会 1970–2025 + 描かれた未来と夢』
『万博のデザインと建築をひもとく「みゃくみゃくとつなぐ展 ~万博とひらく未来~」が開催』
東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら
Discover Time Out original video