Photograph: Impossible Foods
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Impossible Foodsがシンガポールで代替豚肉を発売

120軒の飲食店がメニューにフィーチャー

編集:
Izza Sofia
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植物由来の代替肉などを開発、販売しているImpossible Foods社は、2021年11月中旬、シンガポールで『​​インポッシブル・ポーク』を新発売。市内の多くの飲食店がメニューへの導入を始めている。

Impossible Foods社といえば、『インポッシブル・ビーフ​​』が世界各地で人気になっているが、この新商品は、文字通りその「豚肉バージョン」。主な原料は大豆、ココナツ油、ヒマワリ油と「牛肉バージョン」と同様で、もちろん「ヘム」を含む、大豆レグヘモグロビン(植物性タンパク質の一種)も入っている。ヘムとは、鉄分を多く含む分子で、かんだ時に感じる「肉らしさ」を作り出すのに有効な、インポッシブルブランドの代替肉における要の要素だ。

従来の豚肉と比較して、『インポッシブル・ポーク​​』に含まれるタンパク質は肉と同量。コレステロールはゼロで、飽和脂肪は3分の1、鉄分はより多く、カロリーはより低く抑えられている。また水や土地の使用量が少なく、温室効果ガスの排出量も通常の豚肉生産に比べて70%削減できるなど、持続可能性も高いという側面での期待も高い。

発売と同時に『インポッシブル・ポーク』をメニューにフィーチャーした飲食店は、シンガポールで120軒ある。例えば広東料理のティム・ホー・ワンでは点心に、New Ubin Seafoodではレンコンが入った土鍋料理に、Da Paoloはペパロニカルボナーラパスタに使用。PS.Cafeでは、パティを作り日本の豚カツのように仕上げ、バーガーバンズに挟んでみそソース、カフェライム、コールスローをトッピングして出している。

さらに、またニョニャ料理のStraits Chinese 、パクワ(干し肉)専門店のFragrance、ハンバーガーショップのThree Bunsといったチェーン店で採用もされた。シンガポールでも特に多いアジアの各国料理店にとって、豚肉は欠かせない材料。そのためその代替肉が、各店で受け入れられたのは、当然といえる。

しかし課題がないわけではない。今のところ、イスラム教徒が『インポッシブル・ポーク​​』を食べることは推奨されていないのだ。それは、動物性食品を一切使用していないにもかかわらず、ハラール認証を受けていないため。現在、シンガポールのイスラム宗教評議会(MUIS)は、審査が終わるまでこの商品を食べないようにイスラム教徒に勧告している。

いずれにしても、しばらく『インポッシブル・ポーク​​』への注目が続くだろう。よく訪れる店の餃子に使われるのも、時間の問題かもしれない。

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