アカシカフェ
Photo: Keisuke Tanigawa

関西で話題のチャイスタンド、アカシカフェが広尾にポップアップ店を展開

1月30日まで、豊かな香りと体の芯まで温まるスパイスが癖になる

テキスト:
Genya Aoki
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バングラデシュの日常生活において、チャイは一日を精力的に過ごすためには欠かせない飲み物だ。フレッシュなスパイスと濃いめに入れた茶の豊かな香りで心を整え、絶妙な配合が体を芯から温める。

そんな伝統的なチャイを提供しているスタンド、アカシカフェ(akashcafe)が2022年1月30日(日)まで、広尾商店街付近でポップアップショップを展開している。同店は2019年の夏ごろからチャイの販売を始め、じわじわとファンを増やし、現在は大阪府本町と梅田、京都市に3店舗を構える新鋭のチャイスタンドだ。

アカシカフェ
Photo: Keisuke Tanigawa

オーナーのシャドマン・チョードリーはバングラデシュ人の両親を持ち、イギリスで生まれ育ったというグローバルな背景を持った人物。デザイン会社のkatchを経営するかたわら、「バングラデシュやインドで飲むようなおいしいチャイを日本でも広めたい」という思いから同店を開業した。

アカシカフェ
オーナーのチョードリー(Photo: Keisuke Tanigawa)

広尾店にはスタンダードな『マサラチャイ』のほか、『ジンジャーカルダモン』『チョコレート』『ラベンダー』(全て1杯500円)とユニークなフレーバーがそろう。「仕入れのタイミング次第」というスペシャルな『ピスタチオ』味に出合えたら、その日はちょっと良いことがあるかもしれない。イートインとテイクアウトに対応している。

チャイは茶葉と8〜11種のスパイスをかけ合わせて作っており、繊細なバランスが楽しめる。日本でチャイというと、濃厚な甘さとシナモンパウダーをイメージする人が多いかもしれないが、同店のチャイは滑らかな口当たりと茶葉のフレーバーの次に、多層的なスパイスの香りや刺激が体の内側に広がるような味わいだ。

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店頭に置かれた配合サンプル。煮出す前の香りをかぐことができる(Photo: Keisuke Tanigawa)

「一番大切にしているのはバランスで、毎日飲んでも飽きない味を意識している」とチョードリーは語る。スパイスの品質と茶葉のブレンドには特に気を遣い、素材の鮮度感と細かな配分は自ら毎日チェックして、納得のいくものだけを提供。さらに、水と牛乳を使った伝統的な茶葉の煮出し方と注ぎ方を踏襲することで、絶妙なバランスを実現している。さまざまなチャイを飲み、研究を重ねた末に出来上がった一杯を堪能してほしい。

広尾店の一番人気はチャイのフレーバーとしては珍しい『ラベンダー』。ドライラベンダーの花びらが入っており、清涼感のある華やかさとカルダモンやクローブといったスパイスの刺激、砂糖の甘さが交互に口内を駆け巡る絶妙な一品だ。

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Photo: Keisuke Tanigawa

どのメニューもスパイスが体を温め、代謝や消化を促進してくれているような心地がする。「毎日飲んでいればまず風邪はひかない」とはチョードリーの言葉だが、飲んでみると、あながち言い過ぎとも思えなくなるだろう。

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店頭販売されている茶葉(Photo: Keisuke Tanigawa)

茶葉の販売も行っており、店頭とオンラインで購入できる。関西ではカフェやレストランなどからも依頼を受けて卸している人気商品だ。イートインでは提供していない『ブラックペッパーローズ』や『ほうじ茶』も展開している。katchがデザインした、スッキリと洗練されたパッケージにも注目してほしい。

アカシカフェ
Photo: Keisuke Tanigawa

営業時間は10〜17時(定休日は月曜)。今後はポップアップではなく、本格的な東京進出も進行中だとか。同店も、状況次第で1月30日以降の営業も視野に入れている。本格チャイをぜひ味わってみては。

アカシカフェの詳細情報はこちら

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