Angled windows overlooking the Oslo waterfront from inside the new Munch museum
Photograph: Adrià Goula

オスロのムンク美術館が移転オープン

『叫び』も展示、一人の芸術家に特化した展示施設としては世界最大級

テキスト:
Rosie Hewitson
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首都としてはかなり小さいかもしれないが、ノルウェーのオスロはアート好きには魅力的な街だといえる。ジェフ・クーンズやダミアン・ハーストの作品が展示されているアストルップ・ファーンリー近代美術館、モネ、ゴッホ、ピカソをはじめ、オランダやフランドル地方の巨匠の絵画など膨大なコレクションを有するオスロ国立美術館といった人気のアート施設がある。

そして、計画の策定から10年以上が経過してしまったが、2021年秋、この街にノルウェーで最も有名な芸術家にささげられる新しい施設が誕生する。そう、『叫び』で有名なエドヴァルド・ムンクの美術館が移転リニューアルオープンするのだ。

ムンク美術館は元々1963年にトーイェン地区に創立。移転先はビョルヴィカ地区のウォーターフロントとなる。高さ60メートル、13階建ての新しい建物は、スペインの建築事務所であるエストゥディオ・ヘレロスの設計。11の展示ホールのほか、オフィススペース、ケータリング施設を備え、一人のアーティストに特化した展示施設としては世界最大級となる。

移転後初のムンク展では、2万7000点に上る膨大なコレクションの中から選ばれた初期作品、水彩画、リトグラフなど、220点以上が展示される予定。その中には、ムンクの代表的な作品である「叫び」の一つも含まれている(すぐ近くのオスロ国立美術館でも、もう一つの『叫び』が見られる)。

新しいムンク美術館では、ムンクの作品に影響を受けたノルウェー国内外のアーティストによる企画展も開催。第1回のアーティストに選ばれたのは、ムンク作品に触れたことをきっかけに芸術家になることを決意したという、トレーシー・エミンだ。ターナー賞を受賞歴もある彼女の作品と併せて展示される16点のムンク作品を通して、エミンがムンクにいかに魅了されているかがよく分かる展示になっているという。

新しいムンク美術館は2021年10月26日(火)にオープン予定。新しい展示空間で、人間の不安を描いた20世紀で最も心を揺さぶる作品が見られるようになるまであと少しだ。

原文はこちら

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