Edinburgh, Scotland
Photograph: Shutterstock

エディンバラが観光税を導入へ

イギリスでは初、1泊につき2ポンド

テキスト:
Ellie Muir
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
広告

観光税はヨーロッパでは目新しいものではくベルギー、オーストリア、ベネチアなどで既に徴収されているか、導入準備が進んでいる。

これまでイギリスの観光地では、そうした措置は取られてこなかったが、2022年10月末、エディンバラの市議会が同市での滞在1泊につき2ポンド(約334円)を課税する計画を承認した。市内にある有料の宿泊施設に滞在する全ての人が課税の対象となるが、キャンプ場は除外され、課税上限は7泊までとなる。

この制度は「Transient Visitor Levy (TVL)」と呼ばれ、納められた金は市内の公共エリアの清掃や改善、交通、その他多くの大規模なプロジェクトで活用される。公式の報告書では、この税によって年間500万から3,500万ポンド(約約8億3,444万約58億4,112万円)の収入が得られると試算されている。

この制度は2018年に初めて提案され、市民の90%が支持していたが、パンデミックのために導入が延期されてた。エディンバラ市議会は、スコットランド議会に対して、TVLを早く進めるように求めているが、施策の実施までには12から18カ月かかると見られている。

エディンバラ議会の議長であるキャミー・デイは次のように述べている。

「私たちの経済は大きな成功をもたらしましたが、さらなる収入源がなければ、将来的に経済状況を管理・支援するのに苦労することでしょう。だからこそ、私たちはスコットランド政府に対し、観光税の導入に必要な権限を与えるよう懸命に説得してきたのです。スコットランドやイギリスをリードしてきた市の努力がようやく報われようとしていることをうれしく思います」

2023年の早い時点で、スコットランド地方のどの都市や場所でもエディンバラの例に倣うことができるような法律が制定される予定だ。

関連記事

This Scottish city may soon be introducing a tourist tax(原文)

ベネチア、入域客の「観光税」の徴収を2023年1月からに延期

ブータン、観光税を1日200ドルに大幅値上げ

ハワイ、マウイ島が宿泊税を3%増税

観光の役割は、職場でも家庭でもない「第3の場」を提供すること

駐日クロアチア共和国大使に聞く、観光対策と誇るべき日本的価値観

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

最新ニュース

    広告