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古物とアートが並列する新奇なマーケット「代官山 NEWOLD market」が開催

次回は11月22・23日、数寄者にはたまらない不定期開催イベント

Kaoru Hoshino
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Kaoru Hoshino
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代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market | 前回開催時の様子
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2025年11月22日(土)・23日(日)、代官山のイベントスペース「B1FLAT(ビーワン フラット)」で、一風変わったマーケットイベント「代官山 NEWOLD market」の第4回が開催される。このイベントは、古物とアートを分け隔てなく並べることで相乗効果を生み、新たな美の価値観を提示しようという試みである。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market前回開催時の様子
代官山 NEWOLD market
画像提供:代官山 NEWOLD market前回開催時の様子

主催は、白金台のギャラリー「Pottari(ポタリ)」を運営する陶芸家の西村文江と、自身も作家として活動するディレクターの手塚敦嗣。そして、会場であるB1FLATの代表で「なんでもコレクター」の異名を持つトクオタカマサの3人である。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market前回開催時の様子
代官山 NEWWORLD market
画像提供:代官山 NEWWORLD market前回開催時の様子

約170平方メートルの広々とした会場には、全国から招かれた約30組の古物商やアーティストなど、空間や心を豊かにしてくれる「物」に魅了された人々が、それぞれのブースを展開する。参加者は公募ではなく、西村や手塚が京都の大規模アンティークマーケット「平安蚤の市」をはじめ、各地を巡って直接声をかけ、招いた出店者で構成される。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market古書も多数

古物の出展者は、時代の新旧にとらわれず、骨董(こっとう)をアートの一部として捉える独自の審美眼を持つ人々が中心だ。中には、このイベントだけに参加する出店者もいるという。そのことからも、出店者にとって魅力的なイベントであることがうかがえる。

代官山 NEWWORLD market
画像提供:代官山 NEWWORLD market前回開催時の様子

アート作品を出展するのは、古物との相性が良い作品を主に手がける気鋭の作家たちで、毎回新しい作家が加わるのも楽しみの一つである。作品は高額で手が届きにくい印象もあるかもしれないが、「骨董市とアートフェアの間を作りたい」と語る西村が選んだ作家の作品は、3,000円から1万円ほどと手に取りやすい価格帯が中心。アートも古物と同じく、個人の空間に飾られる商品の一部として同等に扱われるのも、このイベントの特徴である。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market前回開催時の様子

同イベントで大切にされているのは、物同士の時代の差異を際立たせるのではなく、互いに影響し合うことだ。来場者は、古物や作品を持ち帰った時に自分の空間でどう生かすかを想像しながら、センスと美意識を試される時間を過ごすことになる。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market前回開催時の様子

会場では、販売以外にも楽しめる工夫が凝らされている。毎回、中古レコード商によるDJが音楽を流し、耳を傾けながら会場の雰囲気に浸るのも良い時間の過ごし方だろう。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD MarketDJによる音楽が会場を盛り上げる(前回開催時の様子)

このようなマーケットイベントの面白さは、何周も巡ることで見えてくる風景にある。1周目では気づかなかった発見が、2周目以降にどんどん現れるのだ。物と真剣に向き合いたいなら、オープンから訪れて、ゆっくりと過ごすことを勧めたい。小腹がすいたら、料理人によるおいしい食事やアルコールでひと休みもできる。

代官山 NEWOLD Market
画像提供:代官山 NEWOLD Market前回開催時の様子

第4回のテーマは「既視未視」。その言葉は、どこか懐かしさを感じさせる古物と、新しい感覚をもたらすアートといった一見無関係に思える物同士をうまく表している。

想像力が無限に広がることこそ、このイベントの醍醐味(だいごみ)だ。入場は無料。古物とアートで新しい感性を問う同イベントに、ぜひ足を運んでみてほしい。

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