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北欧の巨匠アルヴァ・アアルトの世界観に包まれる、「CAFE AALTO」が東京初上陸

ヘルシンキ本店で人気のサーモンスープやシナモンロールも提供

Kumiko Nakakuki
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Kumiko Nakakuki
CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima
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フィンランド・ヘルシンキで40年近くにわたり愛されてきた「カフェアアルト(CAFE AALTO)」が、2025年8月29日、東京に上陸した。「スパイラルガーデン(Spiral Garden)新丸ビル」内にオープンしたこのカフェは、北欧の巨匠・アルヴァ・アアルトの哲学が息づく空間だ。東京にいながら、本場フィンランドの豊かな時間を味わうことができる。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima

店舗を運営するのは、「生活とアートの融合」をコンセプトに活動するスパイラル。新丸ビルに新しく生まれたスパイラルガーデンは、「都市の公園」をテーマにギャラリー・ショップ・カフェの3つの機能が緩やかにつながっている。そこでひときわ存在感を放つのが、フィンランド本国以外では初の直営店となる「カフェアアルト 新丸ビル店」の存在である。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima

アルヴァ・アアルトの生み出したプロダクトが作り出す空間

1986年、ヘルシンキの「アカデミア書店」内にオープンしたカフェアアルト。建物もまたアアルトの設計による名建築で、落ち着いた空気と心地よさに満ちた空間は、市民はもちろん世界中の旅行者からも愛されている。日本人にとって映画「かもめ食堂」のロケ地として知っている人もいるかもしれない。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima

今回オープンした「カフェアアルト(CAFE AALTO) 新丸ビル店」では、本店の世界観を再現している。店内には、アアルトがデザインした黒革と真鍮(しんちゅう)フレームの椅子が整然と並び、代表作のペンダントランプ「GOLDEN BELL」や、大理石や木を天板にしたテーブル、さらにアントチェアまで、ヘルシンキ本店と同じ家具が配されている。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima

壁を彩る青いタイルや、真鍮や木のポールなど、細部のデザインに至るまで本国と同じ仕様を再現した。店内はアアルトらしい木材、石、真鍮といった自然素材が織り成す直線美に包まれ、上質で凛とした空気が漂う。大きな窓の向こうには皇居の緑が広がり、都心にいながらにして自然の中に身を置くような爽快さが感じられる。

空間だけでなく、テーブルウエアにもフィンランドデザインの精神が息づいている。使用されているのは、フィンランドを代表するブランド「イッタラ」のタンブラーや「Teema」シリーズの器。シンプルながら飽きのこないタイムレスなデザインが、料理を一層引き立てている。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima「サーモンスープ(バケット付き)」

本店のレシピそのまま、北欧らしい温もりある料理の数々

同店のメニューは、ヘルシンキ本店のレシピを踏襲している。日本とフィンランドの食材の違いから、幾度となく試食や調整を重ねて完成させた。本場の味わいを東京で再現するために、本国オーナー自らも試食に参加し、可能な限り現地と同じクオリティーを目指したという。

看板商品の一つが、フィンランドを代表する家庭料理「サーモンスープ」(バケット付き・1,650円、以下税込み)。野菜を煮込んで生まれる自然な甘みと、脂の乗ったサーモンのうまみが溶け合うクリーミーなスープで、ディルが優しく香りを添える。重層的なおいしさが口の中に広がり、繰り返し味わいたくなる一品である。

一般的なものよりもやや大きい「シナモンロール」(850円)も人気だ。しっかりとした食感の生地から、カルダモンやシナモンの豊かな香りが広がる。浅いりで仕上げたオリジナルブレンドの珈琲とあわせて味わうと、まるで北欧を旅しているような気分が楽しめる。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima「CAFE AALTO SET」

11時の開店から15時までのランチタイムには、サーモンスープやミニサラダ、シナモンロールにドリンクを組み合わせた「CAFE AALTO SET」(2,800円)を提供する。フィンランドの食文化を存分に堪能しよう。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima「ノルディックサーモンのコールドサンド」

そのほか、「ノルディックサーモンのコールドサンド」(1,500円)などのオープンサンドやクロワッサンサンド、パイなどの軽食も用意されている。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima「ビルベリーのタルト」

スイーツは2種類を展開。その一つ「ビルベリーのタルト」(850円)は、野生のブルーベリーを贅沢に使用している。ブルーベリーのなかでも深い色合いと濃厚な味わいが特徴だ。日照時間の短い北欧では、ベリー類が貴重なビタミン源とされ、ビルベリーを用いたスイーツもまた長く愛されてきた家庭の味である。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima「カフェアアルト」オーナーのマルコ・サラシーノ

「アルヴァ・アアルトの世界観に包まれながら、北欧の魅力を体感してほしい」

カフェアアルトのオーナーであるマルコ・サラシーノは、ヘルシンキ本店の店主マイヤ・リーサ・シェーベルグの息子で、幼い頃からカフェアアルトに親しんできた人物だ。今回の出店に際して、最も重視したのは、アアルトらしい直線的なラインに、木や石、真鍮といった自然素材を組み合わせ、本店と変わらぬ雰囲気を生み出すことだったという。

CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima
CAFE AALTO
Photo: Kisa Toyoshima

店内にはギャラリースペースも併設されており、現在はオープニング展として画家・門田千明による個展を開催中だ。今後も3カ月から半年ごとに新たなアーティストを迎え、作品を入れ替えて展示していくという。

東京にいながら北欧の空気を感じられる特別な空間に、一度足を運んでみては。

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