同性婚を合法化している国や地域は?

最近ではスイスやチリ、スロベニアが実施

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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2022年7月1日は、スイスの同性カップルにとって記念すべき日であった。数十年にわたるキャンペーン、そして国民投票による圧倒的な賛成票を経て、ついに同性婚が合法化された。そう、まさに「全ての人に愛を!」がかなった時だった。

スイスの同性カップルは、2007年以来、シビルパートナーシップ(法的に承認されたパートナーシップ関係)の権利を有していたが、正式な「結婚」というステータスにはより多くのメリットが備わっている。例えば、養子縁組や精子提供、体外受精などの妊娠に関するサービスを受けやすくなる。また異性カップルと違わない、象徴的な平等が得られるのも大きいといえる。

ほかの西ヨーロッパ諸国が先行していたとしても、スイスのLGBTQ+コミュニティーにとって、この進歩は喜ばしいことである。それだけではなく、スイス人でなくとも希望すればスイスで同性ウェディングを開催できるようになった。

2022年、同性婚を合法化したのはスイスだけではない。チリ(3月10日に同性婚を導入)スロベニア(7月8日、同)もその仲間入りをしている。またヨーロッパの小さな国、アンドラでは、2023年2月17日(金)から結婚の平等化を法的に実施する予定だ。

全体として、これまでに32の国や地域が同性婚を合法化。さらに14の国や地域では、シビルパートナーシップやシビルユニオンで、カップルが合法的にパートナーになることを認めている。以下はそのリストだ。

同性婚を合法化している世界の国や地域のリスト

※( )は導入年
※ 国名、地域名の英語表記順

アルゼンチン(2010年)
オーストラリア(2017年)
オーストリア(2019年)
ベルギー(2003年)
ブラジル(2013年)
カナダ(2005年)
チリ(2022年)
コロンビア(2016年)
コスタリカ(2020年)
デンマーク(2012年)
エクアドル(2019年)
フィンランド(2010年)
フランス(2013年)
ドイツ(2017年)
アイスランド(2010年)
アイルランド(2015年)
ルクセンブルク(2015年)
マルタ(2017年)
メキシコ(2010年)
オランダ(2001年)
ニュージーランド(2013年)
ノルウェー(2009年)
ポルトガル(2010年)
スロベニア(2022年)
南アフリカ(2006年)
スペイン(2005年)
スウェーデン(2009年)
スイス(2022年)
台湾(2019年)
イギリス(2020年)
アメリカ(2015年)
ウルグアイ(2013年)

シビルパートナーシップなどを導入している国や地域 
※( )は導入年
※ 国名、地域名の英語表記順

オランダ領アルバ(2021年)
イギリス領バミューダ(2017年)
イギリス領ケイマン諸島(2020年)
クロアチア(2014年)
キプロス(2015年)
チェコ(2006年)
エストニア(2016年)
ギリシャ(2015年)
ハンガリー(2009年)
イタリア(2016年)
リヒテンシュタイン(2011年)
モナコ(2019年)
モンテネグロ(2019年)
サンマリノ(2018年)

今でも、149の国や地域で、同性カップルが愛する人と法的に結ばれることができない。

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