1. Shushokudo Toranomon
    Photo: Shushokudo Toranomon
  2. Folkways Brewing
    Photo: Keisuke TanigawaFolkways Brewing

東京、試飲できる酒造所9選

都内で醸造しているワイン、ビール、ジンなど

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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都内には至る所に世界レベルのブルワリーやワイナリー、蒸留所が点在している。東京に暮らしていれば、大きなスペースはなくとも小さな空間をうまく使ったこれらのヴェニューに巡り合うこともあるだろう。本記事では、こうした都内の酒造所を紹介する。

その中には、ビールに日本酒、ワインやスピリッツなど、きっと好みに合うものを製造しているブランドがあるに違いない。ブランドが立ち上がったきっかけは、趣味が高じたり、強い使命感に駆られたりとさまざまで、多くは試飲やツアーも行っており、好きになった酒の製造工程まで知り尽くせるのも魅力の一つだ。

フォークウェイズ ブリューイング
Photo: Keisuke Tanigawa

フォークウェイズ ブリューイング

フォークウェイズ  ブリューイングは清澄白河駅から歩くこと数分、看板のない建物の1階にあり、ビア樽(だる)が目印になる。

内観は、コンクリートの床とバーカウンターといったシンプルで洗練されたたたずまい。気が置けない友人とビールを楽しむのにぴったりのアットホームな雰囲気だ。カウンターの脇にはビールのタンクと醸造装置が置かれている。

ブルワーの古沢大典は確かなセンスの持ち主だ。彼が作り出すペールエール、IPA、ポーターなど(800円から)はおいしいだけでなく、独創的。ワイン製造の際に出るブドウの搾りかすを生かしたビールや、カカオニブを使ったペールエールなど、積極的に他社ともコラボレーションしている。

ワカゼ トーキョー
Photo: Wakaze

ワカゼ トーキョー

日本酒は豊かな稲田やきれいな水、雪深い山々といった環境のもとで作られるというイメージがあるかもしれないが、ワカゼ トーキョー(WAKAZE TOKYO)は都心に位置している。

三軒茶屋の騒がしい通りに面したシックでモダンな店構えの店内には、ガラス張りの醸造所酒を眺めながら食事を楽しめる。醸造所は14平方メートルと小規模ながら、その設備は200リットルのサーマルタンク4本や圧搾(あっさく)機、神棚まで備えており、本格的だ。

おすすめは、うまみの濃縮された『三軒茶屋のどぶろく』。酒と食事をペアリングできるセットメニューが月替わりで楽しめるのも魅力だろう。

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  • バー
  • 虎ノ門

東京初のジン蒸留所があるのは、虎ノ門ヒルズ内の虎ノ門横丁という思いもよらない場所だ。店内の中心にあるガラス張りの部屋にある蒸留設備は、横丁の雰囲気にもすっかりなじんでいる。

同店の蒸留家、一場鉄平は岐阜県の辰巳蒸留所で研さんを積み、洗練された味わいを作り出す。

ジンは東京の新島などの島焼酎と、奥多摩源流の『沢井湧き水』を使用、ラベンダーやキンモクセイなどが香る逸品をシーズンごとにリリースしている。ロックはもちろん、ソーダやトニックとの相性もいい。

何を飲むか迷ったら、スタッフにおすすめを聞いてみよう。独特なデザインのラベルが付いたボトルごと自宅に持ち帰ることもできる。

深川ワイナリー
Photo: Fukagawa Winery

深川ワイナリー

2016年設立の深川ワイナリーは都心でワイン製造を手がけており、門前仲町駅近くの赤札堂の屋上でブドウを栽培している。ワイン製造には十分な量ではないものの、ワイン発酵過程での酵母として使うという。

製造工程を見ることができるテイスティングラボ&ワインマンズは、大通りから外れた路地のビル裏手にひっそりとたたずむ。水〜日曜の12時からはテイスティングでき、16時からレストラン営業が始まる。

ワインのほかにも、イタリアで修行したシェフが作るピザなども楽しめる。

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東京リバーサイド蒸留所
The Ethical Spirits & Co

東京リバーサイド蒸留所

東京リバーサイド蒸留所の特徴は、廃棄素材を利用したクラフトジンだ。運営元のエシカル・スピリッツは、2020年の緊急事態宣言下で無駄になろうとしていた『バドワイザー』の搾りかすを使ったジン、『リバイブ(Revive)』で知られる。以来、製品の幅は広がり続けており、ジンのほかにも2022年に販売を予定している最初のウイスキーも注目だ。

500リットルの蒸留機の前にあるカウンターでは、カカオの殻(から)から作られた珍しくも素晴らしいジンなどを販売。テイスティングはないが、代わりに香水のようにスタッフがパッドに商品を吹き付け、香りが「聞ける」サービスを行っている。

2階のバー&ダイニング ステージ(Bar&Dining Stage)では、同社のジンや蒸留所屋上で栽培したハーブを使ったカクテルなどが楽しめる。

  • バー
  • 代官山
  • 価格 2/4

代官山にあるスプリングバレーブルワリー東京は、東京でも有数のブルワリーの一つ。地元民にも観光客にも愛されるクラフトビールは、店内にある大きなガラス張りの蒸留所で製造、誰でもその様子を見ることができる。

ビールはビターでクリスプな『豊潤496』、香り豊かな『After dark』、ラズベリージュースを配合した『JAZZBERRY』など6種類を中心としたラインアップ。シャルキュトリやブッラータカプレーゼなどのフードメニューも充実しており、ビールとのペアリングもおすすめだ。

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ブックロード
Photo: Book Road

ブックロード

メルローにはステーキ、オレンジワインにはカニ、甲州ワインにはキャンプが似合うのでテント......。このワイナリーの特徴の一つは、ペアリングをモチーフにした、これらのラベルだろう。

ワインは、仲御徒町駅近くの裏通りにあるワイナリーで製造。こぢんまりとした倉庫を利用し、外には試飲用にミルククレートのテーブルが置かれている。試飲は1日6本程度のワインを用意、300円と割安だ。

シェフから転身した須合美智子は、醸造に当たって山梨と長野の契約農家と茨城の自社農園で栽培したブドウのみを使うことにこだわっている。

33平方メートルで1万3000本ものボトルを生産、毎週土・日曜にはワイナリーツアーも開催(14時から、8人まで、1人1,000円)している。

  • バー
  • 天王洲
  • 価格 2/4

天王洲アイル沿いにある、かつては倉庫だった場所を利用したこのブルワリーは、東京の喧騒(けんそう)から隔絶した印象を与える。目の前に広がる水路を眺めながらテラスでビールを飲める場所は、東京でも多くはないだろう。

バーカウンターは、カリフォルニアスタイルエールとポーターの大きな醸造タンクに囲まれている。

併設されたレストランでは、『ニューオリンズスタイル、スパイシーBBQシュリンプ』『クリスピーバターミルクフライドチキンサンド デーヴィッドスペシャルソース』『アンバーエールでマリネしたハーフチキンのロースト、マッシュポテトとブロッコリー』など、アメリカ風の料理も楽しめる。

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常陸野ブルーイング 東京蒸溜所
Photo: Kit Kriewaldt

常陸野ブルーイング 東京蒸溜所

山手線秋葉原駅の北側すぐの場所に、申し分のない設備を備えた常陸野ブルーイング 東京蒸溜所のような場所があるとは、なかなか想像できないのではなかろうか。

『常陸野ネスト』で知られるこのブルワリーの本拠地は、茨城県。同店は、2016年に城内ウイスキーの製造を開始して以来、東京でその味を楽しめる最良の場所となってきた。

ウイスキーはさまざまな年のものをそろえ、フレーバー、カスクの7つのモルトと7つのグレインを1杯750円から提供している。いろいろ試したいなら3種類のセット(1,280円)がおすすめだ。大きな蒸留所では得難い体験となるだろう。

ほかにも、同じ茨城の製造所直送のジンやリキュール、もちろん常陸野ビールも用意されている(いずれも750円から)。

ほかにもアルコールを楽しみたいなら

  • ナイトライフ

 

テレワークでフレキシブルな働き方が浸透する昨今、オフの日でも軽く仕事をすることもあるだろう。そこで活用したいのが、テラス席があるなど、開放感が抜群のクラフトビールレストランだ。店によってはコンセントが充実していたり、気の利いた軽食やスイーツが用意されていたりと、サービスも充実している。爽快な一杯が手元にあれば、テレワークもはかどること請け合いだ。

  • バー

 

残業中のオフィスから眺める夜景は時に涙を誘うが、どうせ同じ景色なら、好きな相手とグラスを傾けながら眺めたい。東京には、仕事など忘れて堪能すべき、美しい夜景がそこら中に広がっているのだ。 輝く高層ビルを後ろ盾にすれば、キザなセリフも少しは様になる。ここでは、東京の夜道を知り尽くすフードライターのたまさぶろが、夜景を愛でるバー14軒を厳選して紹介する。 

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東京、ベストバー100選
  • バー

今宵の一軒はどこへ。「巨匠」「銀座」「夜景」「国産ウイスキー」「デート」......。バー評論家のたまさぶろがさまざまな切り口で案内する、東京で行くべきバー100軒。

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