日本食にまつわるベストドキュメンタリー10選

Amazonプライム、Netflixで日本食の世界を堪能する

Photo: Artitwpd/Dreamstime
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作成者: Jessica Thompson |
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濃厚なうま味に満ちたラーメン、洗練された一貫の寿司、随所に気配りが行き届いた懐石料理、今や世界中がそれらの日本食をこよなく愛している。しかし、これらの料理についてどれほどのことを知っているだろうか。日本料理には料理人の物語、盛りつけの哲学、レシピの歴史、調理の技術、そのほかの計り知れないほどの要素が一皿に込められている。ここでは、そんな素晴らしい料理の舞台裏を描いたドキュメンタリー作品をAmazonプライム、Netflixで視聴できるものに厳選して紹介。作品を観た後に日本料理を食べれば、理解や感謝の念が深まっていることに気づくだろう。

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Salt, Fat, Acid, Heat
Salt, Fat, Acid, Heat

美味しい料理の4大要素(第2話:塩)

シェフのサミン・ノスラットとともに料理の基本を掘り下げていくNetflixのオリジナルシリーズ。4話構成となっており、第2話のエピソード「塩」ではノスラットが日本に行き、日本料理における食材および調味料としての塩について探っていく。『ナンシーさんの和の台所仕事』の著者であり、自身も長年日本で暮らしているナンシー八須とともに、東京の農家直送レストランイートリップの野村友里のガイドにより広島の塩田を訪れる。そこで、有機みその達人と出会い、5代続くしょう油醸造所に足を運ぶ。

ノスラットの旅路をたどりながら、日本の塩が海藻から作られる過程や、みそが持つ奥行き、そして本物のしょう油には濃厚でキャラメルのような味わいを持つものがあることなどを発見する。

Chef’s Table
Chef’s Table

シェフのテーブル(S1第4話:ニキ・ナカヤマ)

「くやしい」。この言葉はニキ・ナカヤマのモチベーションの根底にあるものだ。料理界のスター達を紹介するNetflixのオリジナルドキュメンタリーシリーズ『シェフのテーブル』では1話かけて彼女のクリエイティビティと情熱に迫る。

ナカヤマはロサンゼルスで日本人の両親の元に生まれ、女性が仕事で成功することを望まず「女性の役割は男性をサポートすること」という家庭で育った。その中で彼女は自身の独立心と価値を証明することを決意し、有名寿司店Takaoで働いたのち日本に移ると、懐石料理に魅了される。

現在、ナカヤマはミシュランスターを獲得したロサンゼルスのレストランn/nakaを経営し、独自の解釈による現代的な懐石料理を提供している。細心の注意が払われた創造性あふれるものばかりだが、真に目を見張るものは彼女がこれまで歩んできた道なのだ

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The Birth of Sake
The Birth of Sake

ザ・バース・オブ・サケ

石川県にある創業150年の酒蔵、吉田酒造店で働く蔵人の生活を紹介したドキュメンタリー作品。本編は、清酒『手取川』の醸造過程をたどり、日本を代表するこの繊細な飲み物がいかに複雑なものかを知ることができる。また、過酷な天候も厭わず長時間厳しい仕事を行う蔵人たちの姿を映すとともに、職人同士の絆、家族への思い、酒に対する敬意を明らかにすることでバランスよく構成されている

かつてアンソニー・ボーデイン出演の『アンソニー世界を喰らう』で撮影監督を務めたエリック・シライがメガホンを取り、ゆるやかなテンポで詩情豊かに紡がれた作品だ。

ストリートグルメを求めて
ストリートグルメを求めて

ストリート・グルメを求めて:アジア(日本 大阪)

日本は屋内での食事が主流で、アジアの他の国々と比べてストリートフードはそれほど盛んではない。しかし、大阪人には独自の食文化があり、その中には外で食べる屋台料理も多い。 ストリートフードをテーマにしたこのNetflixのオリジナルシリーズのエピソードでは、エネルギッシュな料理人であると同時に素晴らしいパフォーマンスを披露する屋外の立ち飲み居酒屋とよ、たこ焼き店のうまい屋、お好み焼き店の笛を訪れる。さらに、道中では地元の明るく元気なシェフたちに出会っていく。

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和食ドリーム
和食ドリーム

和食ドリーム

2013年、和食はユネスコ無形文化遺産に登録された。料理としての登録はほかにフランスとメキシコ料理だけである。和食のイメージといえば寿司かもしれないが、このドキュメンタリーではレストランNOBUのオーナーシェフ松久信幸や、ラーメンの達人中村栄利ら、有名料理人や業界人とのインタビューを通じ、伝統的な日本料理について強い印象を残す内容となっている。

さまざまな食材が持つ違いや日本料理の多彩さだけでなく、宗教や自然、うまみに焦点を当てて、日本食の根底にある本質や哲学も知ることができる作品だ。

二郎は鮨の夢を見る
二郎は鮨の夢を見る

二郎は鮨の夢を見る

ミシュラン史上最高齢の三ツ星シェフ、小野二郎(1925年生まれ)の人生と仕事を映し出すドキュメンタリー。小野が店主を務める寿司店すきやばし次郎は、カウンター10席のみの高級店だ。訪れる客に最高のクオリティで寿司を味わってもらいたいという、小野の想いが、丁寧な食材の扱い方や日々の探究心から伝わってくる。カウンターから出される寿司ひとつひとつが宝石のように輝き、映画を観終わった頃には、二郎の寿司を味わうことを夢見る様になるだろう。

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ラーメンヘッズ
ラーメンヘッズ

ラーメンヘッズ

「麺狂(ラーメンヘッズ)」を自負する人なら、松戸のラーメン屋とみ田を知らぬ者はいないだろう。伝説のラーメン職人、富田治に密着した本作には、完璧な一杯を作るため富田がいかに厳格な工程を行なっているかが記録されている。

ストーリーには日本のラーメン史が織り込まれているほか、現代日本ラーメン界の個性あふれる7店を取り上げ、各店の哲学や味、そして最高の一杯に至るためのヒントを提示する作品だ。

Ugly Delicious
Ugly Delicious

アグリー・デリシャス:極上の"食"物語

『アグリー・デリシャス』の日本のエピソードは、麺や魚に焦点を当てるものと思うかもしれないが、第1話は司会のデイビット・チャン(レストランチェーン「Momofuku」オーナーシェフ)が最高のピザを求めて日本を訪れるものだ。

チャンはフードライターのピーター・ミーハンとともに、ブルックリンのピザ愛好家から、伝統的なナポリスタイルのピッツァを再現する中目黒の聖林館や、麻布十番のサヴォイなど通をうならせる名店のピザ職人を訪ねる。

旅の中で日本料理の技術は、伝統的なものに留まらないことを気づかせてくれる。

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The Final Table
The Final Table

ファイナル・テーブル(第8話:日本)

Netflixのオリジナルシリーズ『ファイナル・テーブル』は厳密にはドキュメンタリーではなく10話完結型の料理対決番組である。番組では、腕に自信のあるシェフが勝ち抜き方式で、制限時間内に9カ国の代表的な料理を作り、ゲストシェフ兼審査員が判定していく。料理コンテストならではの派手な演出を楽しめるのも魅力だ。

第8話は日本料理が題材。このコンテストで課されるのは、制限時間1時間で「季節感と味の移り変わりを表現する3品の懐石料理」を作ること。を作ること。ゲストシェフ兼審査員は、東京のミシュラン二つ星レストランナリサワのオーナーシェフ成澤由浩が務める。

TSUKIJI WONDERLAND
TSUKIJI WONDERLAND

築地ワンダーランド

世界一の魚市場、築地市場のありのままを映すドキュメンタリー作品。本作は、数々の一流料理人を魅了してきた仲卸にスポットを当て、彼らの日々の営みを、四季折々の美しい映像で紡いでいる。知られざる魚のプロフェッショナル達の静かな熱意と矜持を知ると、人知れず目頭が熱くなってくるのを感じることだろう。

2018年10月に市場機能の全てを豊洲に移したが、移転の話題が出る以前に撮られた作品のため最も自然な形での築地市場を観れる貴重な資料でもある。

ドキュメンタリー作品に魅了されたなら…

Netflix Coronavirus, Explained documentary title photo
Photo: Netflix
ニュース, 映画

Netflixが新型コロナウイルスを特集したドキュメンタリーを放送

2020年は全てを変えた。経験したことがなかった街の封鎖や国の緊急事態宣言、リモートワークにソーシャルディスタンス、そして先の見えない自宅隔離。私たちの知っている日常は終わり、恐ろしいことに元通りの生活に戻れるかどうか分からないのが現状だ。そう、全ては新型コロナウイルス(COVID-19)のせいである。 Netflixでは2020年4月26日(日)に、世界を襲った新型コロナウイルスと、私たちが直面しているさまざまな問題を特集したドキュメンタリーを放送する。 これまでのところ、新型コロナウイルスは非常に感染力の強い呼吸器疾患であることが分かっているが、治療法もワクチンもまだ見つかっておらず、世界中の科学界や医学界は24時間体制で治療法の研究に取り組んでいる。医療現場に立ち合う人たちの英雄的な努力、そしてそこにかかる負担やリスクは計り知れない。現在も彼らは、人類のために自身の命を危険にさらしながら治療に当たっているのだ。 感染予防のため、定期的に手洗いをしたり、どうしても外出しなければならないときにはマスクをする。自宅を中心に生活し、人との接触を避けたりすること、などはすでに実施済みだろう。しかし、今後はどうしたらいいのか?そして、私たちはここからどこに向かっていくのか? 人気ドキュメンタリーシリーズ、『世界の”今”をダイジェスト(原題:explained)』 の新エピソードでは、こういった不安や疑問に焦点を当て、今後の過ごし方についてを説明している。 シリーズは、2018年に始まったNetflixと、ニュースメディア「Vox」のコラボレーションによるショートドキュメンタリー。2シーズン構成で、これまで暗号通貨やカルト、K-popなどの話題にフォーカスしてきた。2019年の「次なる伝染病」 と呼ばれるエピソードの中では、ビル・ゲイツや多くの医療専門家が、差し迫ったパンデミックについて警告をしていた。同エピソードは、まるでコロナウイルスを予言していたようだと話題になっている。  関連記事 『あのダンサーの指導をinstagramで!バレエレッスン配信中』 『zoom飲み用、ニューヨークの人気バーの背景写真を提供するサービス』

ニュース, 映画

性差別と格闘する女性力士のドキュメンタリー「相撲人」

2018年、京都府舞鶴市の市長、多々見良三(たたみ・りょうぞう)が、土俵でスピーチを行っている際にくも膜下出血を起こして倒れた。心肺蘇生を行うために、看護師1人を含む数人の女性が土俵上の多々見のもとに駆け付けた。しかしその時、神聖な土俵は女性が入ることが禁じられているため、女性たちに「土俵から出るように」とアナウンスの指示があったのだ。 相撲は日本で最も古いスポーツで、その起源は約1500年前にさかのぼる。神の前で強さを披露する、神道の儀式の踊りにそのルーツがあるといわれており、現在は力士たちが名声を獲得するために戦うスポーツへと発展していった。 このほど、Netflixで公開された19分間のドキュメンタリー『相撲人(Little Miss Sumo)』は、BBCが発表した「今年の女性100人」に選ばれた日本人の1人、21歳の今日和(こん・ひより)を追ったドキュメンタリー作品だ。今は、「相撲王国」として知られる青森県の出身。多くの子どもたちと同じく、小学校で相撲を始めた。本作では、世界最強の女性力士になるという今の旅と夢を追いながら、その驚異的な身体能力を写していく。 本作を監督したイギリス出身のマット・ケイは、2017年に今と初めて出会い、制作を決意。2018年に公開されると『マンチェスター国際映画祭』で英国映画賞を受賞するなど、評論家から高い評価を得た。 大学でジェンダー論を学ぶ今は、勇気ある追求を通して、スポーツ界でもより多くの女性が参加することの支援もしている。「日本では、『理想的な』女性というのは控えめであり、男性の3歩後ろを歩かなければならないのです」と今は話す 本作は、簡潔で力強く撮影されたドキュメンタリーで、日本社会の性別問題を絶妙に捉えている。そして、厳しい訓練や古くから伝わる儀式、体重の重い力士たちの驚くべき身体能力などを紹介する、相撲に対する洞察でもある。 原文はこちら 『相撲人』公式サイトはこちら

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music
Photograph: Luaka Bop
ニュース, 映画

Time Out Londonが選ぶ、無料で楽しめる音楽ドキュメンタリー13選

現在の世界的な危機のなか、多くの都市のクラブ、ライブハウス、レコード店が営業休止を余儀なくされている。しかし、音楽の世界を広げる方法は、まだいくつもあるのだ。ここでは、音楽にまつわる最高のドキュメンタリー作品を紹介したい。全て無料で視聴できるものばかりなので(Netflixなど「いつものサービス」は、一旦忘れて)、ぜひ楽しんでほしい。 『LDN』 (Nathan Miller, 2017) ロンドンにおける現代のグライム、ドリル、ヒップホップの広がりを決定的に捉えたドキュメンタリー。誤解されがちでもあるこれらのシーンだが、その熱量や盛り上がりをリアルに感じることができる。登場するのは、J Hus、Kojey Radical、67、Fredoなど。監督はドキュメンタリー映画作家、ネイサン・ミラー。彼はロンドンのエースホテルでアルバイトをしながら、この作品を作り上げた。 『The Burger and the King』 (BBC, 1995) 「エルビス・プレスリーと食べ物」との素晴らしく、少し不思議な関係性を伝えるドキュメンタリー。食べ物をこんなにも愛していた彼だからこそ、一生のうちにフライドピーナッツバターサンドをあんなに食べていたのだ、と納得させられる。 The Sound of Belgium (Director's cut) from Jozef Devillé on Vimeo. 『The Sound of Belgium』 (Visualantics, 2018) 伝統的なオルガン音楽からテクノ音楽へと時代を進めながら、ベルギーのダンスミュージック界の歴史に余すところなく迫り、紹介するドキュメンタリー。2020年4月5日(日)まで、ディレクターズカット版が無料で楽しめる。 『I Was There When House Took Over the World』 (Channel 4, 2017) ハウスミュージックの誕生をテーマにしたドキュメンタリー。2部構成となり、前半ではシカゴのシーンの始まり、後半では、世界での広がりにスポットを当てている。ナイル・ロジャース、マーシャル・ジェファーソン、ハニー・ディジョンなど、シーンの中心にいた人物から若手DJなどへのインタビューもたっぷり。 『Marc Bolan – The Final Word』 (BBC, 2007) T・レックスの音楽は、滑らかでクールなギターフレーズにあふれていた。BBCが制作したマーク・ボランの幼少期、名声、悲劇を描いたこのドキュメンタリーで、その魅力を改めて感じてみよう。1970年代の究極のミューズの姿も見ることができる。ナレーションを担当しているのはスージー・クアトロだ。 『Fantastic Man: A Film About William Onyeabor』 (Alldayeveryday, 2014) ナイジェリアのファンクアーティスト、ウィリアム・オニーバーについてのドキュメンタリー。監督のジェーク・サムナーは、デイモン・アルバーンやカリブー、フェミ・クティなどと語り合い、ナイジェリアを旅してこの作品を完成させた。魅力的で美しい光景を見ていると、自然にファンクの魔術師の物語に引き込まれるはずだ。 『Chas and Dave: Last Orders』 (BBC, 2012) 愛すべき悪ガキ二人組、クリスとデイブは、「ロックニー」と呼ばれる音楽スタイルを確立したことで知られる。ロックニーは、ロンドンのパブロックと古き良き時代の音楽を演芸

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