尾上右近(歌舞伎俳優)×坂入健司郎(指揮者)
Photo: Keisuke Tanigawa

STAGE CROSS TALK 第5回(後編)

尾上右近(歌舞伎俳優)×坂入健司郎(指揮者)

テキスト:
Ayako Takahashi
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タイムアウト東京>カルチャー> STAGE CROSS TALK 第5回(後編)

テキスト:高橋彩子

異ジャンルの表現者として、歌舞伎俳優の尾上右近と指揮者の坂入健司郎が対談する、「STAGE CROSS TALK」シリーズ第5回。前編ではそれぞれのジャンルへの情熱や二足のわらじの経験について語ってもらったが、後編では、20代の頃から続ける自身の活動や今後の予定について聞いた。

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20歳でオーケストラを立ち上げ
Photo: Keisuke Tanigawa

20歳でオーケストラを立ち上げ

ー坂入さんは2008年、20歳の時に慶應義塾ユースオーケストラ(2014年、東京ユヴェントス・フィルハーモニーに改称)を結成し、右近さんは2015年、23歳から自主公演の「研の會」を主催しています。20代前半のうちから、いちプレーヤーにとどまらずご自分で一通りの体験をするに至った経緯や理由を教えてください。

坂入:オーケストラを作った時、僕は大学生だったのですが、大学で所属していたオーケストラでは、指揮者の先生やトレーナーの先生を呼んでお稽古してもらうという形で。でも、奏者がみんなすごく上手だったので、指揮者が何かを教え込むのではなく、同じ立場でディスカッションしながら自分たちの演奏を目指した方が絶対にいい音楽になると思ったんです。

それで仲間に声をかけて100人ぐらい集めて演奏会をやってみたらうまくいき、CD化するまでになって。

ー大学に限らず日本ではどこか「指揮者=先生」というイメージがありますが、そうではなくて音楽を一緒に作る仲間としてやってみた音楽がうまくいったということでしょうか?

坂入:そうなんです。

右近:同等というか、仲間意識の上に成り立つ。そういう距離感の指揮者はほかにもいるのですか?

坂入:最近は多いです。特にアメリカなどはそういう指揮者が多いと思います。

ー坂入さんが作った現・東京ユヴェントス・フィルハーモニーは今年で15周年。続いていますね。

右近:飽きないんですか?

坂入:飽きないです。メンバーも少しずつ変わっていますし、何より演目を全部変えるので。15年間、同じ曲をやったことがなく、毎回、新たな挑戦をしています。

右近:お客さんが育っていく感覚もありますか?

坂入:はい。ファンがどんどんついてきてくれて、支えてもらっている感じがありますね。

23歳で始めた自主公演
Photo: Keisuke Tanigawa

23歳で始めた自主公演

ー右近さんの研の會も今年で7回目を迎えます。

右近:僕は初め、「やりたい役をやれるタイミングがいつか分からないから自分でやっちゃう」という感じでしかなかったんです。第1回でやったのが、歌舞伎に憧れるきっかけになった映像で曽祖父が踊っていた「春興鏡獅子」。これを得意演目になさった先輩方を見ると、「初役」、つまり初めてその役を務めるということを20代前半のうちに経験しています。 

でも僕のように好きで役者をやらせてもらっている立場では、それがいつになるのか見えない。生涯「鏡獅子」を踊り続けたいと思っている身としては、出遅れてしまう。実際、僕はまだ歌舞伎の本公演で鏡獅子を踊ったことがありません。だから自主公演として自分でやることにしたんです。

ところが、自主公演をやっている先輩たちから「やるからには続けなさい」「回数を重ねないと意味がない」と言われ、「じゃあ来年は何にしよう」と考えながらやりたいものを続けているうち、徐々に世の中も、そして歌舞伎や自分の状況も環境も変わってきて、自主公演をやる意味やコンセプトにもおのずと変化が出てきました。

坂入:どう変わってきたんですか?

右近:最初のうちは「やれるかどうか分からないからここでやるしかない」という場所だったのが、歌舞伎の本公演で真ん中に立たせてもらうことも少しずつ増えてきて、今は逆に「自主公演でしかできないものにこだわるべきだ」という気持ちになったり、「歌舞伎の本公演でやりたいと思っているものをまずやらせてもらう場」になったり。

そうやって毎年、その時期になったら周りを巻き込んで大変な思いをさせてやっているのですが、それが一つの流れになって慣れが生まれてくると飽きてしまう部分がある。だから先ほど「飽きないですか?」と伺ったんです。

坂入:ああ、めちゃくちゃ分かりますね。流れ作業だとか停滞が見えた瞬間に、芸術的なものはどんどん落ちてくる。だから「あ、これ慣れてきたな」って思ったらもう全然別のことをやったりします。本来向かうところとは違うアプローチをあえてしたり、アマチュアのオーケストラだけれども全然違う音を持ったプロを入れてみたり……。

右近:「かき混ぜる」ということですか? 

坂入:そうです。とにかく常に刺激を作っていかなければいけない。運営は楽になった方がいいと思っていたけれど、演者が自動的に集まるようになってくると、やはりどこかに停滞が生まれてしまいますから。

右近:そのオーケストラはいつまで続けようと思っているのですか?

坂入:みんなで、おじいさん、おばあさんになってもずっと続けようと思っています。

右近:いいですねえ。

坂入健司郎

坂入健司郎「大阪交響楽団 ブラームス交響曲全曲演奏会」から(Photo: (c)樋川智昭)

ー続ける秘訣(ひけつ)は何でしょう?

坂入:それは自分にあると思うんですよね。毎回新鮮に、新しい曲とか企画を考える。年に2回演奏会をするのですが、自分の半年間の指揮生活の中で、次の曲につながる何かに気付けるよう、自分に宿題を課しています。 

例えば、自分の運営するオーケストラでブラームスを演奏する機会がなかったけれど、別のオーケストラでブラームスを振ってみたらすごくいいものが見つかったから、みんなでやってみよう、とか。そんなふうに、各地のオーケストラを振って気付くことは山ほどある。それまでの自分になかったことを見つけて、仲間たちと2、3カ月かけてじっくりトライしてみる、ということを続けています。

右近:自分から選んでやっているというのも大きいですよね。僕にとって、役をもらってお仕事として勤める舞台が自分を育てた家族だとしたら、自主公演は自分が作った、奥さんと子どもがいる自分の家庭という感覚かな。

もちろん、お仕事として役をもらう場合も引き受けた自分に責任はあるけれど、自分からやることにしたものに関しては、そこにかける熱量や焦りがとてつもなく大きい。と同時に、自分がそれを育ててきて、育ててもらってきてもいて、「何があってもこれは僕のものだ!」という安心感もあるんですよね。

ー去年の研の會では、文楽の吉田簑紫郎さんと共演しましたね。 

右近:毎年、お客さんに来ていただくことも大変だし、尊いことですが、「やらなくちゃいけないこと」になってくるのは嫌なので、劇場を変えたり今までと違うことを試してみたりしています。2022年に文楽人形に出てもらったのもそれが理由ですし、2020年にはチェロ奏者の内田麒麟さんともご一緒しました。

役者の先輩たちの年表みたいなものを見ると、30代前半はみなさん、実験的なことをなさっている。僕は先人たちがやってきた古典を自分のものにしていく作業が好きですが、自分で新たな舞台を作るという経験もしてみると、ああ、こういうところが楽しいのか、と発見があります。

ー指揮者の方にとっての30代は、どういう位置付けですか?

坂入:僕はサラリーマンをやっていたのでキャリア的には遅いところがありますが、キャリアの多い少ないに関係なく、「30代の指揮者がやらなければいけない仕事」というのはすごく意識しています。

若い頃は小さな編成のオーケストラで指揮者のトーク付きで公演をすることが多いのですが、僕はいきなり1500〜2000人入るホールで大きなコンサートをするようなオファーも頂いたため、若い指揮者が積むキャリアはたしかに少なかった。でも、どちらもすごく大事なことなので、両方やっていきたいですね。

ー一流の指揮者には、音楽性や解釈といった聴覚的な要素だけでなく、視覚面を含めある種の魅力、カリスマ性も感じますが、そのあたりはどう捉えていらっしゃいます?

坂入:僕のスタイルは、カリスマ性より、裸になっても大丈夫なくらい素直になること。例えば音が遅れている時、オーケストラの息のタイミング、弓のタイミングでそうなっているのか、自分の指揮棒のせいで遅れているのかを、瞬時に判断する能力はとっても大切で、それを間違ってはいけません。

だから自分のせいかもしれないと思ったら、まずは素直に「僕、遅かったかな」と聞いてみる。「遅く感じる」と言われたらちょっと速くしてみて、それでスムーズに運べば「僕のせいだ。ごめん、ありがとう」。そういうふうにオーケストラと接すると「この人と一緒に音楽をしていこう」という雰囲気になるんですよね。 

ー同世代と音を作ってきたご経験があるから、それができる、と。 

坂入:はい。年上年下が関係なくなりました。この前、80歳の方と共演したのですが、何の障壁も感じず、まるでタメ口で話しているかのような音楽のコミュニケーションができて。僕は年をとってもそういう人になりたいと思っています。常に年齢関係なくリスペクトしたいし、それがちゃんと戻ってくる人であれば、どんどん良い雰囲気になるのは間違いない。 

そして、丁寧にコミュニケーションを取っていると、本番で「お!」という瞬間があるんですよね。だから等身大で一緒にやって、本番にマジックが起きるといいな、と考えています。実際、それは起きるんです、絶対に。

右近:よく分かります。本当にそうですよね。

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夏に控える新たな挑戦
Photo: Keisuke Tanigawa

夏に控える新たな挑戦

ー直近の取り組みについて伺います。右近さんは2023年7月に新作歌舞伎「刀剣乱舞 月刀剣縁桐(つきのつるぎえにしのきりのは)」に出演しますね。

右近:歌舞伎とうたう以上、新作でも歌舞伎のさまざまな様式・形式の応用のようなところがあります。そして各要素のつなぎ目は、ある意味現代のお芝居と同じような感覚で作る。その歌舞伎的な要素と現代的な要素の割合をどうするのかとか、キャラクターを成立させるためにどんなバランスで織りまぜるかは、自分たち次第ということになります。

歌舞伎には普段、演出家がいないのですが、今回は舞踊家の尾上菊之丞先生と尾上松也さんのお二人が演出をなさるので、その方針や意図をくむ作業にもなってきます。

その際に改めて思うのは、音の存在の大きさ。古典歌舞伎は「下座」と呼ばれるオーケストラピットみたいなところで演奏するのですが、そういう音楽がどういうものになっていくのかが世界観を大きく左右する。

「この音楽だったらこんなに古典的にはしゃべれないね」とか「こんなにゆっくり動けないね」ということにもなるし、現代的に動いた次のシーンでは歌舞伎口調でやるとして、それが別人だと思われないためには、音を含めてつながりを感じるものが大事になってきます。

さらには、「刀剣乱舞」という大きなメディアミックスで「刀剣男士」に対してのイメージもある中、歌舞伎ではもとのコンテンツに寄せるのか、それとも歌舞伎の方に振った方があっと驚いてもらえるのか、この辺のいいあんばいを見つけるには、とにかく稽古の回数を重ねることですね。

ー新作は、それがより自由にできる楽しさもあるのではないでしょうか?

右近:稽古が1カ月間ありますからね。普段、歌舞伎の稽古は4日間ぐらいしかないんです。パズルのピースが大体こうです、と決まっている中で、微妙にかみ合わない部分をどうするかという最終の微調整のお稽古しかしないので。

坂入:プロのオーケストラのリハーサルも普通は1日か2日なんですよ。(ベートーベンの)「運命」なんて誰でも熟知していますから、ベースは共有できていて、その先を調整して仕上げていく。

右近:歌舞伎と同じですね。新作は、その調整の割合が増えるのも楽しいところ。坂入さんも仲間という話をされていましたが、「刀剣乱舞」の座組では(中村)梅玉さんをはじめとする先輩方にもお出になっていただきつつ、ほぼ同世代の松也さん含め若手中心のチームになります。これだけ若い世代で新作を作るのは、僕にとって初めての経験。青春色が強い公演になりそうです。

尾上右近演じる小狐丸

尾上右近演じる小狐丸

ーそして、8月には研の會が控えています。 

右近:研の會では、「京鹿子娘道成寺」と「夏祭浪花鑑」という、全く違うタイプの古典2題を上演します。「道成寺」は、歌舞伎座で踊ることができたらその時代の女方の最高峰と言ってもいいような、卒業論文的な大作。1時間ぐらい、ちょっと引っ込んだり着替えたりしながらも、ほぼ一人で踊るんですよ。

「夏祭浪花鑑」は上方、つまり関西の芝居で、刺青が入っている男の、泥臭い任侠(にんきょう)のお話です。この二作の触れ幅を、勉強してしっかりとお見せしたいです。

ー坂入さんは8月に、まず東京ユヴェントス・フィルハーモニーの第24回定期演奏会があります。

坂入:創立15周年記念演奏会になります。ミューザ川崎シンフォニーホールでブラームスのバイオリンとチェロのための二重協奏曲と、マーラーの交響曲第7番「夜の歌」を演奏します。次の20周年記念演奏会では海外公演を夢見ているので、その足がかりになるような演奏会にしたいですね。

ー読売日本交響楽団(読響)の「読響サマーフェスティバル2023」でもタクトを振りますね。

坂入:読響は日本を代表するオーケストラのひとつで、「サマーフェスティバル」はその読響が、クラシックの超名曲を演奏する名物イベントです。

8月23日は「三大協奏曲」としてメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲、ドボルザークの「チェロ協奏曲」、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を、26日には「三大交響曲」としてシューベルトの交響曲第7番「未完成」、ベートーベンの交響曲第5番「運命」、ドボルザークの交響曲第9番「新世界から」を、それぞれ1日で一気に演奏します。

誰もが一度は聴いたことがある名曲を、生まれて始めて聴くようなフレッシュな感覚と、どの曲も名曲となり得たインパクトを損なわずに演奏したいですね。この読響との二つの演奏会は、今年の自分のメインイベントと言えると思います。

一人で「切り盛り」、 コンサートにもイヤホンガイド?
Photo: Keisuke Tanigawa

一人で「切り盛り」、 コンサートにもイヤホンガイド?

ー伝統ある世界に生きる若手として、さまざまなエンターテインメントがあるこの時代に、それぞれのジャンルをどう盛り立てていきたいですか?

右近:僕は1人で歌舞伎を「切り盛り」している、くらいのつもりでやりたいですし、「あいつがいれば大丈夫だ」と言われるようになりたいです。みんながそれぐらい思っていればいいですよね。本当にお互いにリスペクトを持った上で、「京都の南座もいいけど、俺が出ている歌舞伎座の方が面白い」と全員が思っていたら、歌舞伎界は盛り上がるはずだと考えています。

坂入:クラシック音楽ではよく「垣根を下げる」などと言われがちですけど、僕はそういうものはあまり興味がなくて、とにかく初めて聴いた人がのめり込むような良い演奏を突き詰めたいですね。 

その一方で、歌舞伎にはイヤホンガイドがあるじゃないですか。あれ、クラシックでもあってもいいはずなんですよ。 

右近:あ、クラシックにはないんですね。 

坂入:ないんです。両耳で聴くものだから邪道だと思われているのでしょうね。でも僕はサラリーマン生活の中で実感したのですが、クラシックに興味がある人は多いんですよ。「1回行ってみたい」「でも、ルールが分からない」と。そこで「イヤホンガイドあるから大丈夫だよ」と伝えることができ、そのイヤホンガイドで「ここは拍手しなくて大丈夫なんですよ」「ここはブラボー!を言ってもいいですよ」みたいなことが分かると入りやすいと思うんです。

そういうアイデアはどんどん提案していきたい一方で、音楽そのものには妥協したくないです。一番良くないのは、子どものためのコンサートだからと教科書に出てくる耳馴染みのある曲のみをやって、みんな寝てしまい、その体験がトラウマになる、というような事態。

でも僕は、ストラビンスキーの「春の祭典」みたいなものを聴かせて、すごいリズムに泣いちゃう人もいれば興奮してる人もいる、というような演奏会をやりたいんです。一度、ベルリンで同じストラビンスキー作曲のバレエ「ペトルーシュカ」を観たのですが、3歳から入場できて、小さな子どもたちが身を乗り出して観ていました。

ーちなみに「春の祭典」は、右近さんも日本フィルハーモニー交響楽団とサントリーホールのオーケストラ名曲コンサート「とっておきアフタヌーン」シリーズで踊っていらっしゃるんですよ。

坂入:そうでしたか! 僕の日本フィルハーモニー交響楽団デビューも「とっておきアフタヌーン」でした。

右近:「春の祭典」は音楽が複雑で地獄を見ましたね。トラウマになるくらいでした。CDで稽古をしていたのですが、生だと聴こえてくる音が全然違って。指揮者のヤマカズ(山田和樹)さんとオーケストラの間を踊りながら移動しましたが、迫力がすごかったです。

坂入:僕が「春の祭典」を振る時は、ぜひ来てください。

右近:行きます。もう、トラウマは1回乗り越えているので大丈夫だと思います(笑)。

Contributor

高橋彩子
舞踊・演劇ライター。現代劇、伝統芸能、バレエ・ダンス、 ミュージカル、オペラなどを中心に取材。「エル・ジャポン」「AERA」「ぴあ」「The Japan Times」や、各種公演パンフレットなどに執筆している。年間観劇数250本以上。第10回日本ダンス評論賞第一席。現在、ウェブマガジン「ONTOMO」で聴覚面から舞台を紹介する「耳から“観る”舞台」、エンタメ特化型情報メディア「SPICE」で「もっと文楽!〜文楽技芸員インタビュー〜を連載中。

 http://blog.goo.ne.jp/pluiedete

プロフィール

1992年5月28日生まれ。清元宗家七代目清元延寿太夫の次男。曾祖父は六代目尾上菊五郎、母方の祖父には俳優 鶴田浩二。

7歳で歌舞伎座「舞鶴雪月花」の松虫で本名の岡村研佑で初舞台。

12歳で新橋演舞場「人情噺文七元結」の長兵衛娘お久役ほかで、二代目尾上右近を襲名。

2018年1月、清元栄寿太夫を襲名。

1988年5月12日生まれ。慶應義塾大学卒業。井上道義、小林研一郎、三河正典、山本七雄各氏に師事。

2008年、東京ユヴェントス・フィルを結成、J.デームス、G.プーレ、舘野泉など世界的なソリストとの共演や数多くの初演を手がける。

2015年、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンへ出演、MOSTLY CLASSIC誌「注目の気鋭指揮者」に推挙される。

2016年から川崎室内管を主宰。

2020年、日本コロムビアから「月に憑かれたピエロ」をリリース。

尾上右近公演情報

坂入健司郎公演情報

2023年8月19日(土)「ミューザ川崎シンフォニーホール」

バイオリン:青木 尚佳(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター)、チェロ:三井 静(ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団チェロ奏者)、指揮:坂入 健司郎、演奏:東京ユヴェントス・フィルハーモニー

ブラームス:バイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調 マーラー:交響曲第7番ホ短調「夜の歌」

2023年8月23日(水)「東京芸術劇場コンサートホール」

「三大協奏曲」

バイオリン:前田妃奈、チェロ:鳥羽咲音、ピアノ=亀井聖矢 読売日本交響楽団(演奏) 坂入健司郎(指揮)

メンデルスゾーン/ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番

2023年8月26日(土)「東京芸術劇場コンサートホール」

「三大交響曲」

読売日本交響楽団(演奏) 坂入健司郎(指揮)

シューベルト/交響曲第7番「未完成」 ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」 ドヴォルザーク/交響曲第9番「新世界から」

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歌舞伎俳優の尾上右近と、指揮者の坂入健司郎が登場。ともに伝統の世界に自らの意思で飛び込み、メキメキと頭角を表している30代だ。

右近は清元の太夫(唄い手)・栄寿太夫としても活動、坂入は最近までぴあ株式会社の社員と指揮活動を両立させており、「二足のわらじ」の経験者としても共通点を持つ。

前編では、それぞれのジャンルに魅入られたきっかけや、自ら選び取った一生の仕事への情熱を聞いた。

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舞踊・演劇ライター高橋彩子が、何かしらの共通点を持つ異ジャンルの表現者を引き合わせる「STAGE CROSS TALK」シリーズがスタート。記念すべき第1弾に登場するのは、日本舞踊の流派「宗家藤間流」の宗家、藤間勘十郎と、ピアニストの反田恭平だ。ライブ芸術にも大きな影を落とすコロナ禍にあって、いち早く動いた点でも相通ずる二人の、それぞれの思いとは?

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第4回は、文楽人形遣いで、2021年に重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された桐竹勘十郎と、舞踊家で、愛知県芸術劇場芸術監督の勅使川原三郎が登場。共に1953年生まれの同い年で、どんな動きをもこなす優れた演者であり、また、「人形」「絵画」といった共通点も持つ二人。前編では、それぞれの原体験を聞いた。

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第3弾には、発表作が常に注目を集める演劇カンパニー、チェルフィッチュ主宰で劇作家、演出家の岡田利規と、ヨーロッパを中心にさまざまな歌劇場で活躍する演出家の菅尾友が登場。

岡田は演劇、菅尾はオペラの分野で、共に演出をなりわいとする1970年代生まれ同士の2人。ベルリン在住でドイツでの活動が多い菅尾だが、岡田もドイツでの公演を多くこなし、ミュンヘンカンマーシュピーレで自作を演出した経験も持つ

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