写真集食堂 めぐたま
画像提供:写真集食堂 めぐたま

東京、写真好きは訪れるべき10の場所

写真専門書店や暗室、注目のギャラリーなどを紹介

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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テキスト:ダレン・ゴア

東京はネオンサインや高層ビル以外にも、多くのフォトジェニックな風景があふれる、カメラに愛される街だ。大都会の果てしなく刺激的な視覚的風景は、活気あふれるシーンを生み出している。東京の写真との密な関わりはソーシャルメディア出現前からのことだったが、近年、トレンドやInstagramで注目を浴びるライフスタイルの選択肢として「写真」がキーワードに上ぼる。ここでは老舗から、今注目の写真にまつわるギャラリーやバー、レストランなど、知る人ぞ知るスポットを紹介する。

ドッピエッタ・トーキョー
  • ショッピング
  • アート、クラフト、趣味
  • 代々木上原

代々木上原駅近くにある、ライカの中古デジタルカメラ本体を扱う専門店。おしゃれな雰囲気の高級マンションをほうふつとさせる完全予約制のスペースだ。ちなみに、英語での予約も可能。カメラ本体とクラシックな数十年物のレンズは、かつてケーキ屋で使用されていたガラスケースの中という、気の利いたディスプレーがなされており、ドイツブランドの名声をさらに際立たせている。高価な品々は多くの人にとっては垂涎の品でしかないかもしれないが、横浜の職人の手による革のストラップやアクセサリーなどは手ごろな値段で購入できる。

  • レストラン
  • 広尾

恵比寿にある、飲み物や季節の手料理を楽しみながら、オーナーの膨大な写真集(約5000冊)を閲覧できるレストラン。向かい合った二つの壁にまたがる木製の棚は、天井を横切る梁(はり)でつながれ、あたかも巨大な本棚の中に座っているような感覚を与えてくれる。「めぐたま」のコレクションは写真の黎明期にまでさかのぼり、重要な新作が発表されるたびに絶えず追加されている。

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  • アート
  • ギャラリー
  • 新井薬師前

写真家の酒航太が、廃業した写真現像店を改装して、始めたギャラリー。現像店のサービスのスピードを謳い文句とする元の看板を保つ形でそのまま、スタジオ35分と名付けられた。 「夜のギャラリー」とバーを組み合わせた同店は、中野の中心から北へ歩いてすぐのところに存在する。当初オーナーの意図は、壁に自分の作品を展示することだった。しかし、訪れる友人に飲み物を勧めているうちに、カウンターバーを備えたコンパクトで本格的なギャラリーへと進化していった。 ここでは写真を中心に、地元の写真家から、ジョナス・メカスのような影響力のある映像作家の作品に至るまで、様々な作品が展示されている。バーでは、日本酒やビールといったアルコール類と一緒におでんなどの簡単な和食が楽しめる。

三葉堂寫眞機店
  • ショッピング
  • アート、クラフト、趣味
  • 日暮里

日暮里の繁華街にある、フィルムカメラ専門店。スタッフによる定期的な写真ツアーも行い、フィルム写真の初心者は店のカメラを1台レンタルし、試し撮りできるサービスも提供している(カメラの購入を決めると、レンタル料は返金される仕組みだ)。店内には小さなギャラリーが完備されており、昔ながらのカメラ屋の魅力を備えている。中古カメラは、数千円の簡単なオートフォーカスモデルから、約十万円の高級ハッセルブラッドまで多岐にわたる。店舗では写真の現像、印刷およびフィルムカメラ修理のニーズにも対応している。  

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ソーブックス
  • ショッピング
  • 代々木八幡

代々木八幡駅近くにある古書店。天井まで本棚にアート、デザイン関連の古書がぎっしり詰まっている。こんな本の部屋を持ちたいと思うような、本好きにはたまらない空間だ。絶版から持っておきたい良本まで、特に写真集が充実。会話から次に本の世界へ導かれることが多いお店なので、探しているものがあれば、躊躇(ちゅうちょ)しないで、気軽に訪ねてみよう。

シェルフ
  • ショッピング
  • 書店
  • 原宿

ワタリウム美術館のすぐ近くにある本屋、シェルフ(Shelf)は写真集を中心とした洋書を扱う専門店。話題の新刊のほか、貴重な希少本、プリント付き写真集、絶版本、特価本までが並ぶ。世界中の写真関係者が来日するたびに訪れるほどの品揃えだ。

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  • アート
  • 新宿二丁目

新宿御苑駅ほど近くの雑居ビルにあるフォトギャラリー。写真家の大野伸彦や瀬戸正人、中居裕恭、森山大道らが運営し、企画展のほか、スペースのレンタル提供も行っている。同ギャラリーを主宰する瀬戸正人や森山大道といった大御所写真家の展覧会も開催されているが、若手写真家による作品展も積極的に行い、プロやアマチュア、国籍問わず、作家が写真を発表する場となっているのが特徴だ。貸し暗室も併設されており、モノクロとカラーともに24時間利用可能。不定期で開催される写真家達によるトークショーやギャラリーで発行する写真集にも注目だ。

  • ショッピング
  • 新宿

新宿西口の中古カメラ専門店。扱う商品はほぼ全てが持ち込みによる委託販売品で、販売期間を2ヶ月に設定し、期間内に売れなければ、値を下げるというシステムを取っている。店内には発売間もない最新機種から、二眼レフカメラなどヴィンテージのものまで幅広いカメラが揃っており、ちょっとした博物館のようで、眺めているだけでも楽しい。取扱説明書も数多く保管されており、閲覧とコピーが可能なので、古いカメラの扱いに困った時にも訪れたい。店内にはジャンク品も多数あり、分解して部品を使用する目的で販売されているが、1,050円から販売しているので、運試しと思って気に入ったカメラを購入し、写真を撮ってみるのもいいだろう。 

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  • アート
  • 恵比寿

恵比寿ガーデンプレイスの西エリアにある写真と映像の美術館。地上4階、地下1階の建物では、多彩なコレクション展や、国内外アーティストによる写真と映像の展覧会を、年間20本以上開催している。毎年2月には、映像作品の国際フェスティバル『恵比寿映像祭』も開催。上映ホールや専門図書館、カフェ、ショップなどの施設も充実。

トーテムポール フォト ギャラリー
  • アート
  • ギャラリー
  • 四谷三丁目

東京のストリートライフを記録した多くの写真家の中でも抜きん出た存在の有元伸也によって、2008年四谷に設立された。主に新進気鋭の写真家の作品が展示され、その多くは日本人であるが、時にはアジア諸国や遠くはアメリカからの作品も展示される。見どころは有元自身による頻繁な展示や、人気のインスタグラム@tokyocamerastyleで日本の写真文化を記録するジョン・サイパルによる展示など。どの展示も見応え十分だが、その際にはぜひ、Totem Pole関連の写真家が自己出版した作品のセレクションもチェックすることをおすすめする。

フォトジェニックな入り口を見つける……

東京、不思議な入り口の店
  • レストラン

外出するならトキメキや驚きがほしい。そんな気分なら、異次元への扉を開いてしまうというのもいいかもしれない。ここでは不思議な世界にいざなってくれる、変わった入り口の店を紹介する。外観はタバコ屋だが実はカレー店、冷蔵庫のドアから入店するホルモン屋などだ。「ただ入り口が変わっている」というだけではなく、勇気を出して扉を開ければ、どの店も味や内容も素晴らしい人気店であることが判明した。見つけづらさの難易度も参考に、トキメキ体験をしてほしい。 

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