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画像提供:エイベックス・クリエイター・エージェンシー株式会社
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東京、6月に行くべき無料のアート展14選

草間彌生らのダイアローグ展、イギリスのアール・ブリュット、クィアカルチャーへのまなざしを軸にする写真展など

Chikaru Yoshioka
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アートにあふれる街、東京。本記事では、2025年6月に開催される注目の入場無料のアート展を紹介する。

草間彌生と3人の現代アーティストによるダイアローグ展や、イギリス、アール・ブリュットの現在地を紹介する展示、ニューヨークを拠点に国際的に活躍するホセ・パルラの個展などをピックアップ。新たなアートと出合いに街へと繰り出そう。

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  • アート
  • 渋谷

「東京都渋谷公園通りギャラリー」で、11の作家が映し出すイギリス、アール・ブリュット(Art Brut)の現在地を紹介する「未知なる世界と出会うー英国アール・ブリュット作家の現在(いま)」が開催。世界的に評価の高いレジェンドから、新進気鋭の作家まで、幅広い世代の多様な作品群が集合する。

ゲストキュレーターは、イギリスを拠点にアール・ブリュットと、アウトサイダーアート分野のキュレーターやギャラリストとして活躍する、ジェニファー・ギルバート(Jennifer Gilbert)。マッジ・ギル(Madge Gill)やスコッティ・ウィルソン(Scottie Wilson)といった作家が参加し、緻密で繊細、かつエネルギッシュさを放つ表現が一堂に会する。

出展作品は、白黒とカラフルな作品に分けて公開。白黒の作品が並ぶクラシカルな雰囲気の部屋では、女性モチーフのほか、優美で有機的な形や線が印象的な作品が展示される。

カラフルでポップな印象を受ける部屋では、不思議な生き物や、どこか懐かしいカメラなど、多彩なモチーフが並ぶ。印象の異なるそれぞれの展示室で、想像力をかきたてる作品群を楽しんでほしい。

なお、6月21日(土)には、ギルバートによるオープニングトークが開催。イギリスでの「アール・ブリュット分野」の状況や作家支援活動について話す予定だ。

  • アート
  • 銀座

「ポーラ ミュージアム アネックス」で、ニューヨークを拠点に国際的に活躍するアーティスト、ホセ・パルラ(José Parlá)の個展が開催。備前焼の作品や、日本のアーティストやファッションデザイナーとのコラボレーション作品などを展示し、パルラの包括的な活動とルーツをたどるとともに、東京をテーマとした新作1点を含む合計18点の作品を紹介する。

マイアミ生まれのパルラは、アメリカ、プエルトリコ、キューバといった多様な移民文化に囲まれて育った。そうした環境は、都市生活や芸術に対する理解に深く影響を与え、彼の作品に大きなインスピレーションをもたらしている。

特に世界中を移動する中で出合った都市や多様な表現との対話は、異なる抽象表現を交差させたパルラの独自の視覚言語の探求を促してきた。作品は、言語やアイデンティティーといった概念、さらには場所や空間の定義そのものに対して、詩的な問いを投げかけている。

本展では、「Home Away from Home」と題し、一つに限定される「ホーム」ではなく、記憶、移動、人とのつながりによって形成され、常に変化し続ける風景という視点から展開する。

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  • アート
  • 六本木

「スカイ ピラミデ(SCAI PIRAMIDE)」で、ドイツ・デュッセルドルフを拠点に活動する現代芸術家・竹岡雄二の個展が開催。1984年以来の代表的な「台座彫刻」に加え、空間に合わせた新作を含む彫刻10点とドローイングを一挙に公開する。

作品を乗せる台座そのものを彫刻にするというラディカルな方法論によって、竹岡は、美術史や美術館が体現してきた西洋近代美術の枠組みそのものに目を向けてきた。厳格なミニマリズムの彫刻言語に基づき選び抜かれた素材・形態・配置は、展示空間に緊張感をもたらすと同時に、我々の知覚を既成概念から解き放つ余白を宿している。

テラコッタの円盤の上に白い化粧板の台座が置かれた、初期作品の『無題』は、作品と台座の主従関係をユーモラスに覆している。

本展のタイトル「everything for freedom」は、竹岡がこれまでの芸術実践を通じて導き出した答えだ。同時に、世界の構造が変動し、確立された価値観が試される現在、彫刻を超えて人としての根源的な自由を問い続ける、竹岡の新たな宣言ともいえるだろう。

  • アート
  • 本郷

「トーキョーアーツアンドスペースレジデンス」の成果発表展、「リンガ・フランカ」が開催。東京や世界の街を舞台に滞在制作を行った7人のアーティストが参加する。

1期の517日~622日(日)と、第2期の75日(土)~810日(日)に分かれている本展。第1期では、「分断を越えて」というテーマの下、ボリャナ・ヴェンチスラヴォヴァ(Borjana Ventzislavova)、カルメン・パパリア(Carmen Papalia)、久松知子らが作品を展示し、第2期では、AKONITO、綾野文麿、金サジ、小宮知久、チェン・ズ(陳哲)らが参加する。

レジデンス滞在中に、異なる文化的背景を持つ人々と交流を深めながらリサーチを進め、その経験を凝縮させてきた彼らの視線や、現実への挑み方を垣間見てほしい。

もっと読みたいなら……

  • アート

近年、美術館や博物館の入館料が上がりつつある。有料ならば確かにすばらしい体験ができると分かっていても、やはり無料で良い作品を見たいもの。

そのような需要に応えてくれるような美術館やギャラリーが東京には一定数ある。今回セレクトするのは、質の高い国内外の作家を紹介する「資生堂ギャラリー」や明治期洋画の重鎮、黒田清輝の作品を展示する「黒田記念館」から、「目黒寄生虫館」や「おりがみ会館」といった変わり種まで16館だ。

開館時間が変更になっている場合もあるので、事前に公式ウェブサイトを確認してから訪れてほしい。

  • アート
  • 公共のアート

無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。

そんなときは、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介していく。

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  • トラベル

野外アートミュージアムでの芸術鑑賞は、まるで宝探しのようだ。庭園や森の中を散策しながら自然に溶け込んだアート作品を見つけていくのは、わくわくするし開放感もある。岩場や池の中など広大なスペースに展示された作品は、アーティストたちの創造力をダイナミックに広げ、美術館とは違った楽しみ方を提供してくれる。また公園のような役割もあり、子ども連れにもぴったりだ。

ここでは、アートと四季の移ろいを同時に体感することができる屋外アートミュージアムや、博物館を紹介。足を運んだら時間は気にせず、広々とした敷地内に点在するアート作品を眺めながらのんびりと過ごそう。たくさん歩けるよう、履き慣れた靴で行くといい。

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