魚谷繁礼展 都市を編む
画像提供:TOTOギャラリー・間Moyashi House (Kyoto, 2015) ©池井健

東京、7月に行くべき無料のアート展8選

乃木坂・池尻大橋・青山のギャラリーや美術館で楽しむ

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アートにあふれる街、東京。本記事では、暑さに負けず出かけたくなる無料のアートイベントを紹介する。

TOTOギャラリー・間」で開かれる、建築家の魚谷繁礼による展覧会や、アメリカの映画監督でアーティスト、作家でもあるミランダ・ジュライによる都内初開催の個展「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」、ハンセン病療養所「国立療養所多磨全生園」における絵画活動を通史で紹介する初めての試みなど、入場無料で楽しめるギャラリーや美術館の展示を揃えた。

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  • アート
  • 早稲田

越路吹雪(こしじ・ふぶき、1924~80年)は、宝塚歌劇団のトップスターとして活躍し、退団後は「シャンソンの女王」と呼ばれた伝説のスターだ。その生誕100年を記念した企画展が、東京・新宿の「早稲田大学演劇博物館」で開催されている。

越路は宝塚時代からおしゃれに関心が高く、1953年に初めての海外旅行でフランスを訪れ、パリの舞台やファッションに刺激を受けた。後年に開催していた自身のリサイタルでは「イヴ・サンローラン」のオートクチュールドレスを着こなすなど、憧れの存在であり続けた。本展では、彼女の舞台衣装やアクセサリー、愛用した香水などとともに、当時の映像やポスターなどの資料も展示されている。

1928年に開館した「早稲田大学演劇博物館」は、100万点にもおよぶ国内外の演劇・映像コレクションを所蔵する、非常に珍しく貴重なミュージアムだ。早稲田大学の構内にあり、誰でも訪れることができる。

  • アート
  • 乃木坂

建築家の魚谷繁礼による展覧会が開催。京都をはじめ各都市の構成に関するリサーチをベースに、魚谷が手がけた都市と建築に関する実施プロジェクトについて紹介する。

魚谷は、歴史的街並みが消滅の危機にある京都で、町家だけでなく路地や地割りなどの建築遺構を継承する活動を続けている。例えば「コンテナ町家」は、長屋の一角を鉄骨フレームで覆いコンテナユニットと組み合わせ、路地を残しつつも現代的なニーズに応えた。

多様な手法と現代的な技術を用いて歴史性や地域性に編み込むことで、生きた都市遺構として次の100年に継承し豊かな未来を作ることに注力している。さらに本展では、京都・五條地域で取り壊されることとなった「お茶屋建築」の軸組を、東京・乃木坂に移設して展示。変わりゆく京の街並みのように、別所で再構築することの優位性について来場者とともに考えていく。

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  • アート
  • 青山

「プラダ 青山店」で、アメリカの映画監督でアーティスト、作家でもあるミランダ・ジュライ(Miranda July)の都内初開催の個展「MIRANDA JULY: F.A.M.I.L.Y.」か行われている。

最新作「F.A.M.I.L.Y. (Falling Apart Meanwhile I Love You)」は、大型のモニターを使用したマルチチャンネルビデオインスタレーション。ジュライからInstagramを介して与えられる一連のプロンプトに、7人の見知らぬ相手が返信したリアクション動画、ジュライが無料編集アプリ使って取り込んで完成させた

1年にもわたるコミュニケーションを経て完成し本作は、新しい身体言語を通じて、親密さと境界線を模索するユニークな作品と言える。

なお、ミラノにあるプラダ財団の展示スペース「オッセルヴァトリオ(Osservatorio)」でも、ジュライの個展「Miranda July: New Society」が2024年10月14日(月)まで開催中だ。

※11~20時/入場は無料

  • アート
  • 多摩地域

ハンセン病療養所「国立療養所多磨全生園」における絵画活動を通史で紹介する初めての展覧会。 1923年に第一区府県立全生病院(現・多磨全生園)で行われた「第壱回絵画会」を筆頭に、戦時中に結成された絵画サークル「絵の会」の活動など、111点の絵画作品(文献含め231点)を紹介する。

さらに戦後、東京都美術館で開催された美術団体展に入選した描き手の作品も公開。 ハンセン病患者・回復者に対する強制隔離という苦難の状況において、絵画活動は描き手と社会をつなぐものになっていた。彼らは絵を通じて、何を感じ、何を思っていたのか、想いを馳せられる貴重な場だ。

2024年5月5日(日)には、アーティストの青柳菜摘による朗読会、6月1日(土)には静岡県立美術館館長の木下直之を招いての講演会も開催される。

横浜

  • アート
  • 横浜

横浜「象の鼻テラス」で2020年からスタートした、日常的にアーティストの表現に出合う機会の創出を目指した展示シリーズ「ZOU-NO-HANA GALLERY SERIES」の第12弾として、堀江和真による「にゅい な テラス」が開催。堀江は、描く行為を分解し、組み立て直すことで作品を生み出す作家だ。

今回の展覧会では、約50点もの作品を展示。それらを、「箱庭」を作るように空間に配置し、来場者に追体験してもらうことを狙いとしている。一部の作品は、来場者が触れたり手を加えたりすることができ、そこで生まれた変化に対し、作家自身も応答するかのように表情を変化させることで、来場者とオブジェを媒介にした対話を試みるという。

展示期間中、堀江自身も不定期に会場に滞在するほか、堀江の作家仲間らも集い、マルシェやワークショップを繰り広げる。

2024年7月5日(金)、6日(土)には国際アートフェア「Tokyo Gendai」と連携し、特別夜間開館を実施し、通常は18時までの開館のところ、22時まで開館する。アーティストが滞在する時間帯もあり、また6日にはDJなどが楽しめる「スナックゾウノハナ」も行われる。

13日(土)、14日(日)には、作品展示可能な壁面を持った特注のトラックを使用した「移動美術館アート・トラック出張展示」で、木彫作家の木村桃子と現代美術家の黒岩まゆの作品を「象の鼻パーク」で10時から18時に展示。「象の鼻テラス」内では関連したワークショップを11時から16時に実施するほか、堀江の作家仲間らが集う特別な「アートマルシェ」も予定されている。

15日(月・祝)に、「象の鼻テラス」で11から16時に「コト・モノの交換 Really Really FreeMarket(リアリー・リアリー・フリーマーケット)」が開催。出店者が用意したさまざまなものやスキルや情報が、金ではないなにかによって交換されていく。

堀江の展示とともに、関連イベントも楽しんでほしい。

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  • アート

6月から7月にかけては、20世紀を代表するイタリアの巨匠であるジョルジョ・デ・キリコの過去最大規模、国内外の現代美術界において書への注目度が年々高まる中、長年にわたり書の美を追求してきた書家・石川九楊の大規模個展、世界20カ国から72のギャラリーが参加する国際アートフェア「Tokyo Gendai」、津田淳子や大島依提亜らが参加し、印刷表現の可能性を探る展覧会など注目の展示が目白押し。ぜひチェックしてほしい。

  • トラベル

野外アートミュージアムでの芸術鑑賞は、まるで宝探しのようだ。庭園や森の中を散策しながら自然に溶け込んだアート作品を見つけていくのは、わくわくするし開放感もある。岩場や池の中など広大なスペースに展示された作品は、アーティストたちの創造力をダイナミックに広げ、美術館とは違った楽しみ方を提供してくれる。また公園のような役割もあり、子ども連れにもぴったりだ。

ここでは、アートと四季の移ろいを同時に体感することができる屋外アートミュージアムや、博物館を紹介。足を運んだら時間は気にせず、広々とした敷地内に点在するアート作品を眺めながらのんびりと過ごそう。たくさん歩けるよう、履き慣れた靴で行くといい。

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  • アート

近年、美術館や博物館の入館料が上がりつつある。有料ならば確かにすばらしい体験ができると分かっていても、やはり無料で良い作品を見たいもの。

そのような需要に応えてくれるような美術館やギャラリーが東京には一定数ある。今回セレクトするのは、質の高い国内外の作家を紹介する「資生堂ギャラリー」や明治期洋画の重鎮、黒田清輝の作品を展示する「黒田記念館」から、「目黒寄生虫館」や「おりがみ会館」といった変わり種まで16館だ。

開館時間が変更になっている場合もあるので、事前に公式ウェブサイトを確認してから訪れてほしい。

  • アート
  • 公共のアート

無数の美術館やギャラリーが存在し、常に多様な展覧会が開かれている東京。海外の芸術愛好家にとってもアジアトップクラスの目的地だ。しかし、貴重な展示会や美術館は料金がかさんでしまうのも事実。

そんなときは、東京の街を散策してみよう。著名な芸術家による傑作が、野外の至る所で鑑賞できる。特におすすめのスポットを紹介していく。

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  • Things to do

横浜市が文化芸術の持つ創造性を生かしたまちづくり「クリエイティブシティ・ヨコハマ」を始めて、2024年で20年。今年は3年に1度の現代アートの国際展「第8回横浜トリエンナーレ」や国内外のギャラリーが集まる世界水準の国際アートフェア「Tokyo Gendai」が開催される。

これに併せて、横浜に集まったアーティストやクリエーターが企画する多様なプログラムが街中に広がる。ここでは、そんなアートで盛り上がる横浜の注目スポットやアートイベントを紹介しよう。

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