Photo:Keisuke Tanigawa/写真:かすみ玲
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ストリップ劇場が再開、フェイスシールドなどでの対策も

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Time Out Tokyo Editors
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※本記事は、5月28日付けで盛り場放浪記に掲載された『祝・ストリップ劇場再開!シアター上野5結が本気すぎる』を転載

政府と各自治体による緊急事態宣言と自粛要請を受け、2020年4月11日ごろから営業中止していたストリップ劇場が、5月末、6月から徐々に始動した。振り返ればたった2カ月と思われるかもしれないが、いつ再開されるのか先の見えない状況で過ごす時間はあまりにも長く感じた。

自粛期間は、劇場関係者と踊り子、ファンが、それぞれSNSや動画配信サービスなどのツールを駆使して、近況などを積極的に情報発信していた。そのおかげで、インターネットを使える環境下にあるファンは、そうした情報にアクセスすることで孤独感を和らげ、劇場に行けない期間もさまざまな思いを共有することができた。

こうしたつながりは、多くのファンの心の支えになっていただろう。 各踊り子の配信サービス状況をまとめたリストも生まれ、一日中配信にかぶりつくファンも出た。劇場へ行くより忙しい人もいたようだ。

再始動に当たり、各劇場ではさまざまな対策が行われている。例えばシアター上野では以下の通りだ。

1. マスクの着用(忘れた場合は受付で贈呈)

2. 非接触の体温計での検温(高温の場合、入場不可)

3. 消毒液での手洗い(各所に設置)

4. 場内での食事の禁止(受付で声がけすれば外出可能)

5. 場内での過度の会話

6. 通路で立ち止まる行為

7. 踊り子の嫌がる行為

8. 盆正面かぶりつき4席はフェイスシールド(劇場支給)を装着

また、劇場にはソーシャルディスタンス確保のために座席数を削減し、立入禁止区域のバリケードも設置されている(さらに詳しい情報はこちら)。バリケードは、5月27日時点では手作りの段ボール製であった。

シアター上野
シアター上野

現在、浅草ロック座や川崎ロック座などの全国のストリップ劇場も、各館で対策を講じて「新しい生活様式」を試行錯誤しながら再開している。

「緊急事態宣言終結はコロナ収束」ということではないし、第2波の恐れもある。それぞれができる限りの予防対策を講じるのは、客としても安心感をもって足を運べる。なによりも、マスクをつけられない踊り子たちは見えない恐怖と隣り合わせでステージに立っているので、ファン側が万全を期すことはマストだ。

テキスト:まーや

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