客席はボート、パリに1日だけのフローティングシネマが登場

少し太った中年がシンクロナイズドスイミングに挑戦する様子を描いた『Le Grand Bain』が上映される

Huw Oliver
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Huw Oliver
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観光シーズンには、静かなコースを行き来する赤色の小型の電動ボートでにぎわうパリのウルク運河。しかし、今年は海外からの観光客がほとんどいないため、新しい目的で使われることになった。近くのヴィレット運河流域で開催される水上での映画上映会の客席として使われるというのだ。

セーヌ川とバッサン・ド・ラ・ヴィレット河畔で毎年開催されている都市型ビーチイベント『パリ・プラージュ』。イベントの開催を記念して、2020年7月18日(土)、150人の地元の人々を招いて初のイベント『シネマ・シュール・ロー』が開催される。観客は、38隻の小型ボートに2人、4人、6人のグループ(同じ家族や友人)で分かれて乗り、くつろぎながら映画を鑑賞することができる。

このイベントには、運河をさらに下ったところで二つの映画館を運営している、MK2という小さな映画館チェーンが共同主催で参加。当日は、MK2のキュレーターが選んだジル・ルルーシュ作品『Le Grand Bain』(2018年)が上映される。少し太った中年の仲間たちがシンクロナイズドスイミングに挑戦する様子を描いた愉快な作品だ。

チケットは抽選制で、7月2日から受け付けを開始。7月15日(水)にエントリーが締め切られる。料金は無料で、乗船前にはアイスクリームがサービスで提供される。また、幸いなことに抽選に外れても、スクリーンの向かい側にある岸壁に置かれる150以上のデッキチェアから鑑賞することも可能だ。

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