ドライブインシアターで体験すべき5の魅力

幕張ドライブインシアターイベント「 CINEMATHEQUE -Drive-in Theater-」上映レポート

テキスト:
Genya Aoki
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幕張のイオンモール幕張新都心の駐車場で2020年6月13、14日に無料のドライブインシアターイベント『CINEMATHEQUE -Drive-in Theater』が開催された。

ドライブインシアターのイベントは現在相次いで企画されており、夏のイベントの目玉になりそうだ。そんななかで、今回は筆者がいち早く体験したドライブインシアターならではの楽しみ方を紹介する。映画館の代替と片付けてしまうには惜しい新たな魅力を、ぜひ自分の身で体感してほしい。

CINEMATHEQUE -Drive-in Theater-
CINEMATHEQUE -Drive-in Theater-


同イベントでは『シング/SING』と『バーレスク』の2作品が上映されたほか、DJ HASEBEが華麗なDJプレイを披露した。取材した13日はあいにくの雨となったが、応募総数1万5,000人という中で、幸運にも観賞枠を獲得した100台の車両が会場を埋めた。

本来は倍以上入る駐車場は、カフェやレストランで見られるように2メートル程度車両間隔を空け、万全の対策で駐車。カーラジオを指定のFM周波数に合わせると、上映前にプレイしていたDJによる音楽が流れ始めた。この周波数で、映画の音響も楽しむことができるのだ(この音響方式は、各ドライブインシアターで採用されている)。では、実際にどんな風にドライブインシアターを楽しむことができるのか紹介しよう。

1. ノンマスクで観る

CINEMATHEQUE -Drive-in Theater-
CINEMATHEQUE -Drive-in Theater-


外出する際、マスク着用はニューノーマルにおける必須マナーだが、本音を言えば暑いし、息苦しいので脱ぎたい人も多いだろう。ドライブインシアターは外出先でありながら、車中というパーソナルスペースを確保しているため、マスクを付けずに外出する時間を作り出すことができる。その開放感は説明するまでもないだろう。

2. お気に入りのテイクアウトや手作りサンドイッチなど自由に持ち込む

Photo: The Quickest Food Service out there!/Unsplash
Photo: The Quickest Food Service out there!/Unsplash


現在、東京近郊で複数開催されているドライブシアターでは、いずれも飲食持ち込み自由だ。映画鑑賞は好きな食べ物や飲み物とともに楽しみたい人にとって、これほどの朗報はないだろう。

御当地のテイクアウトグルメを楽しむ機会として活用したり、自宅でおにぎりやおかずを用意してピクニックと映画を同時に味わうのもドライブインシアターならではの楽しみ方だ。

映画好きなら、作品に登場する食べ物を片手に観ることで、作品の世界にさらに没入するのもおすすめだ。例えば、『天気の子』を日清カップヌードルやマクドナルドのハンバーガーとともに観るのは、今までにない映画体験になるかもしれない。

3. 拍手代わりにハザードランプやパッシングで応える 

上記の動画は同日のDJプレイの際のものだ。ハザードランプで感謝の気持ちを伝える「サンキューハザード」は日本で生まれた美しいドライブマナーだが、その派生がドライブインイベントでは一般化しつつある。他のドライブインフェスでもハザードランプやハイビームでバンドやDJにレスポンスする事例はいくつも上がっている。ニューノーマルにおけるドライブインイベントの新たなカルチャーとなりそうだ(上映中のライティングは推奨していないところも多い)。想像力を駆使して色々なリアクションをしてみよう。

4. リクライニングシートでくつろぐ

Photo: Anna Pritchard/Unsplash
Photo:Anna Pritchard/Unsplash


車のシートは自由な仕様になっていることが多い。足を伸ばせる十分なスペースと、思い切り後ろにリクライニングさせて鑑賞するぜいたくは、映画館や通常の野外映画イベントにはないリッチな体験だ。

5. 声を上げてはしゃぐ

ファミリー客の中には「子どもが騒ぐのも気にせず観ることができて良かった」という声も。映画館は場内の全員でマナーを作り上げる空間なので、子連れは肩身が狭いことが多いが車中で盛り上がったとしても隣の車が騒音を感じることはほとんどない。
また、映画館では応援上映のみで許されていた、合間のツッコミや推しへの応援も誰にとがめられることなく楽しむことができるだろう。 

新型コロナウイルス感染防止対策については、スタッフのマスク、フェイスシールド着用はもちろん、非接触式の入場、客も場外に出る際は検温するなど徹底した管理を実施していた。

今年の夏は映画だけでなく、音楽なども主体にした同種のイベントを勢力的に行っていくそうだ。新しい生活様式が作る楽しさに飛び込んでみよう。

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