初期アニメーションなどがFIAFのコレクションサイトで視聴可能に

テキスト:
Sato Ryuichiro
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映画を観ていると、映画という芸術の始まりや、もっとレアな映像を観てみたいという衝動に駆られることはないだろうか。そんな気分になったら、国立映画アーカイブが紹介している国際フィルムアーカイブ連盟(FIAF)加盟アーカイブのコレクションポータルサイトを観てはどうだろう。このサイト内では、FIAFに加盟している会員のアーカイブを無料で視聴することができ、デジタル化された映像コレクションはもはや歴史とも言える視聴覚文化財だ。

例えば、EYE映画博物館(オランダ)は、世界で最も重要な無声映画コレクションの一つ『ジャン・デスメット・コレクション』を公開しているし、UCLA映画テレビアーカイブ(アメリカ)では、伝説のUSS提供番組『スティール・アワー』を通して往年のジェームズ・ディーンと会える。

地域も多様で、1955年に製作されたタイ初のアニメとされる『驚くべき出来事』(1955年)をタイ・フィルムアーカイブのサイトから視聴したり、アルバニア国立アーカイブに行ったりと映画の世界旅行も楽しめる。 

また、これらの映像を「イタリアの旅」「ストライキ」「サッカー」「子ども」「飲酒」などのテーマ別にまとめた『Programming FIAF Affiliates’ Online Film Collections』も組まれている。

国立映画アーカイブの『日本アニメーション映画クラシックス』『映像でみる明治の日本』などのコンテンツもリンクされ、さらに静止画サイト『NFAJデジタル展示室』では日本映画史関連資料を通して理解を深められる。特に日本アニメーション映画クラシックス では、国立映画アーカイブの所蔵する日本のアニメーション草創期の作品を公開、田河水泡の『のらくろ伍長』(1934年)や近年再発見された現存最古の日本のアニメーション『なまくら刀』(1917年)、動物が活躍する『動物オリムピック大會』(1928年)など貴重な作品が盛りだくさんだ。

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