アジアのベストバー50が発表、日本から選ばれたのは……

ベンフィディックやバートレンチ、京都のビーズニーなど、6つのバーがランクイン

Emma Steen
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Emma Steen
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新型コロナウイルスの世界的な拡大を受け、2020年の『Asia's 50 Best Barsの表彰式は残念ながらオンラインでの開催となったが、今年も京都の隠れ家的バーや、東京の数多くのバーが再び賞を受賞した。ここでは、今回選出された日本のバーを紹介していこう。

日本のバーの中で上位に選ばれたのは、渋谷にある、ザ エスジー クラブ(The SG Club)。今年のランキングでは9位となり、前回の13位から大きく順位を伸ばした。しかしこの大躍進は驚くべきことではない。オーナー兼バーテンダーの後閑信吾(ごかん・しんご)は、2019年の『Asia's 50 Best Bars』で『Altos Bartenders’ Bartender Award』のタイトルを獲得しているからだ。

SG Club
Photo: 'The Wagyu Mafia Fashioned' by SG Club

「3つのバーが1つになっている」というユニークなコンセプトがあり、東京の最も目の肥えたカクテルファンたちが足繁く通うスポットとして定着している。

そして、15位にはベンフィディク(Bar Benfiddich)がランクイン。西新宿にある同バーは、ハーブやルート、スパイスなどをすりつぶした、魅惑的で実験的なカクテルが味わえる店だ。メニューがない代わりに、バーテンダーの鹿山博康(かやま・ひろやす)が、好みに合わせた特別な一杯で楽しませてくれる。

ランキング常連の上野秀嗣(うえの・ひでつぐ)がオーナーを務める、バー ハイ ファイブ(Bar High Five)は20位に。2019年の6位から大幅に順位を落としているが、クラシックな酒を提供するという真っすぐなアプローチで、「東京で最高のバー」という地位を現在でも不動のものとしている。

恵比寿の静かな路地にある、隠れ家バートレンチ(Bar TRENCHは39位に。取り扱うアブサンの種類が豊富なだけではなく、シャルトリューズやベネディクトインなどの、そのほかのハーブリキュールでも有名な一軒だ。これまでハーブリキュールにあまり興味がなかった人も、同店のバーテンダーによって、きっと考えが変わってしまうだろう。

Bar Trench
Bar Trench

居心地がよく遊び心もあるバー オーチャード(Bar Orchard)は、「果樹園」という店名が表すように、季節のフルーツカクテルが際立つ一軒だ(41位)。ドリンクを注文するには、ボウルからフルーツを選び、アルコールの度数はどのくらいにするかをバーテンダーに伝える。その後フルーツはすりつぶされ、バーの中にずらりと並んだスピリッツと混ぜられ、植木鉢やミニチュアのバスタブなどユニークな「グラス」に入って提供される。

Bar Orchard
Bar Orchard

最後に、2019年1月にオープンしたばかりの京都のバー、ビーズ ニー(BEE’S KNEES)は、東京以外のバーで初めてランクインしたバーとなった。フレアバーテンダーの有吉徹(ありよし・てつ)とKSKが運営するこの隠れ家的バーは、「禁酒法時代」をテーマとした内装と上質なカクテルで、強烈な第一印象を与える。

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