東北アップデート:泥まみれの手

3.11から3年、支援を続けるボランティア団体の活動を追った
Tohoku Update: Get your hands dirty
作成者: Time Out Tokyo Editors |
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テキスト:Nick Narigon

3月11日の東日本大震災と津波から3年余りが過ぎ、ほとんどの国際的な慈善団体は世界のほかの被災地域に援助の手を差し伸べるようになり、残った問題の片付けは地元の慈善団体に任された。レンガとモルタルの仕事は(原発を除いて)ほぼ終わりかけているが、現地にはまだ切実に助けを必要とする人たちがいる。もしあなたが小切手帳を開く以外に手を差し伸べる手段を探しているなら、いくつかの草の根組織がボランティアを募集している。

震災直後、OGA for Aidのボランティアたちはほかの組織とともに、無我夢中で働いて東北物資配布システムを構築し、生活必需品を南三陸、気仙沼および石巻地区の2800世帯に提供した。OGA for Aidの運営理事であるアンジェラ・オルティスは「同種の活動のほとんどは地元自治体によって行われているという点で、このプロジェクトはほかに類を見ないものだった」と語った。

「とはいえ東北地方の状況はとても厳しく、荒廃の極みにあったため、公的組織も深刻な混乱と非効率性に直面していた。地元のコミュニティの長と協力することで、OGA for Aidはお役所仕事を避け、サポートの経路を構築することができた」。

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過去3年の間に、OGA for Aidは東北で、年に1度のダンスパーティーや、スプリングインターナショナルフェスティバル、そして子ども向けのサマーキャンプなど、40以上のコミュニティプロジェクトを企画した。現在、組織はグリーンファーマーズ宮城という、人口減少、高齢化、高齢者と若い世代のつながり及び壊滅したコミュニティの再建といった問題に取り組んでいる、地元農家の組織への支援に注力している。

「私たちは屋外で泥まみれになって行う仕事を多数抱えています」とオルティスは語った。「もうすぐ最も忙しい植え付け期に入ります。多くのボランティアが苗の植え付け、水やり、そして育成のための農業機器の操作方法を学びます。運転手や日本語をある程度話せる人間は特に歓迎されるが、そういった技術が絶対に必要というわけではありません」。

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ほかの行動が早い組織にはあしなが育英会という、世界中の孤児の支援に専念している、歴史ある日本の慈善事業がある。あしなが育英会の広報担当の飯塚洋によると、地震と津波の発生からわずか2日後、あしなが育英会は282万円の特別一時金を、震災によって片方もしくは両方の親を失った0歳児から大学院生までの、受給資格を持つ子どもたち2082人それぞれに支給するために動いた。

経済面での支援に加え、あしなが育英会は仙台、石巻そして陸前高田にレインボーハウスを建設した。2014年春に完成したこの3つの施設は、震災により親を失った子どもに対し短期及び長期の心理面、感情面でのケアを提供し、また家族を失った人が同じ境遇の人たちと出会い、交流する機会を提供する。

あしなが育英会はレインボーハウスに現在住んでいる孤児たちを世話してくれるボランティアを積極的に探している。ボランティア希望者は日本語が堪能である必要があり、また突然親を失った子どもに対応するための基本スキルを学ぶ訓練コースを受けることが求められる。

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