GOOD AFTERNOON TAP ROOM
Photo: Kensuke Yamamoto
Photo: Kensuke Yamamoto

軽井沢の人気店が昼飲みできるブルワリー併設型タップルームをオープン

連載企画「軽井沢は東京24区?」第1回はGOOD AFTERNOON TAP ROOMを紹介

テキスト:: Kensuke Yamamoto
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東京駅から新幹線で1時間、昨今は移住者も増えている軽井沢。私、筆者の山本憲資は大学時代から東京生活を20年余り過ごしてきたが、2020年の夏から軽井沢に拠点を移して、現在は森の中で生活している。

東京からのアクセスの良さや洗練されたたずまいの店舗や施設が多いことから、軽井沢は「東京24区」といわれることもある。この一言を真に受けて、東京の延長線上で楽しめるこなれたスポットを毎月紹介していこうと立ち上げた連載企画が「軽井沢は東京24区?」だ

記念すべき第1回は、中軽井沢の駅前に2022年秋にオープンした「グッド アフタヌーン タップルーム(GOOD AFTERNOON TAP ROOM)」を紹介しよう。

2階建てで、1階がビールの醸造所「カルイザワキュー(karuizawa Q)」、2階が店舗となっている。軽井沢で根強いファンの多い「バード(Bird)」「酒場8」の新業態だ。店名の由来は、「昼飲み」を文化として根付かせていきたいというオーナーの思いから付けられたものだそうで、昼の12時から営業している。

店内にはカウンターが10席、昼間は「浅間山ビュー」が楽しめるテーブル席も用意。カウンター越しにあるタップから全10種類のクラフトビールを出来たてで提供してくれる。5年ほど前から軽井沢で醸造所をやりたいと考えていたところ、女性醸造家がチームにジョインしてくれたこともあり、実現した。

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取材時、自社ビールは、セゾンの「Lazy Afternoon」、マイクロIPAの「Slow Down」、ニュージーランドIPAの「Heaps Good!」、アンバーエール「Ember Amber」の4種をオンタップで販売(状況により提供する自社ビールは変更する可能性あり)。

メインのセゾンはフルーティーで爽やか、甘さはなくドライ感がきいていて、昼からでも飲みやすいテイストだ。サイズは、S(700円、以下全て税込み)、M(1,100円)、L(1,350円)の3サイズを用意。各種のSサイズを注文して、飲み比べするのもいいだろう。

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料理を手がけているのは、同店の系列店であるバードのサービススタッフを務めていた南山孝徳。バード時代には、定休日に料理を作って振る舞うイベントをポップアップで実施していた。同店のメニューは全てオリジナルで、「ビールに合いそう」というコンセプトで新たに考案したという。

季節のメニューである「しらす、フキ、カラスミのガーリックトースト」(1個350円)は、シラスのわずかな苦みがビールと相性ぴったりだ。長野らしい山菜のフキと、チーズグレーターで削られたカラスミの組み合わせを味わいながら、ビールが進む進む。ぜひ1品目に注文したい。 

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昼の時間帯(12〜15時)なら「自家製ソーセージのホットドッグ」(900円)をセレクトしてみてほしい。たっぷりとかかったタマネギとピクルスが程よいアクセントとなっている。付け合わせのフライドポテトもまた、ビールとの相性は抜群である。

「鶏ひき肉とローストトマトのキーマカレー」(1,200円)も外せない。揚げたスライスポテトがルーの上に盛られ、さらにその上に半熟卵が乗る。ルーの下にはローストされたトマトが隠れていて、うまみを増幅させてくれる。

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明るいうちからこんな絶品メニューを、その場で醸造されたビールとともに味わえるなんて実に贅沢。空気が澄んでいる分、余計においしくも感じたり……。店から歩いて15分強の「星野温泉 トンボの湯」(2023年3月にリニューアルオープンしたばかり)で「ととのった」後に楽しむのもおすすめだ。初夏の軽井沢で昼飲みの楽しさに目覚めてみては。

執筆者プロフィール

山本憲資

Sumally Founder&CEO

1981年生まれ、神戸出身。 広告代理店・雑誌編集者を経て、Sumallyを設立。 スマートフォン収納サービス「サマリーポケット」も好評。 2020年夏から軽井沢に拠点を移し、スマートリモートライフを実践している。音楽、食、舞台、アートなどへの興味が強く、週末には何かしらのインプットを求めて全国各地を飛び回る日々を過ごす。

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都心からもアクセスしやすい自然豊かな軽井沢は、日本屈指の高原リゾートタウンだ。東京駅から新幹線に乗れば約70分ほどで着くことができ、ぶらり旅にもぴったり。夏はゴルフやハイキング、秋には色とりどりの紅葉、冬はスキーやアイススケートなど、年間を通してさまざまなアクティビティを楽しめる。

軽井沢が避暑地として栄えたのは明治時代のこと。当時は東京から暑さを逃れてきた外国人宣教師やその家族が多く移り住む、国際的な雰囲気だったという。その後は日本人富裕層のリゾート地として繁栄し、今でも街には美しい洋館や教会など、当時の面影を感じられる建物も多く残る。

ここでは、グルメや最新リゾート施設など常に注目が集まる軽井沢の魅力を紹介する。

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