阿蘇一の宮門前町商店街
Photo: Kisa Toyoshima

阿蘇神社周辺でしかできない5のこと

おいしい水が湧き出る「清泉の町」を散策

Written by Time Out. Paid for by NEC・Aso Volcano Museum
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テキスト:小滝詩織

阿蘇神社」のある一の宮町という場所は、おいしい地下水が噴出する「清泉の町」として知られている。神社に湧き出る「神の泉」をはじめ、この辺りの家ではそれぞれに湧き水を持っているというから驚きだ。

全国的にも珍しい阿蘇神社の「横参道」へと続く「阿蘇一の宮門前町商店街」には、それぞれの湧き水を訪れた人々へおすそ分けしようと設置された「水基(みずき)」という湧水の水飲み場が点在する。今でこそ多くの観光客が訪れる阿蘇一の宮門前町商店街だが、数十年前までは地元の人のみが利用するような静かな商店街で、商店街を盛り上げようと誕生したのがこの水基なのである。

ここでは、阿蘇神社の参拝前後に楽しみたい5つのコンテンツを紹介。水基巡りをはじめ、この土地ならではの食べ歩きフードや、ほっと一息つけるノスタルジックなカフェなど、清泉の町を堪能してほしい。

より豊かな「阿蘇旅」にしたい人は、「阿蘇火山博物館」のLINE公式アカウントの「友だち追加」も忘れずに。博物館の最新情報のほか、阿蘇市や南阿蘇エリアのおすすめスポットも多数掲載している。

  • ショッピング

阿蘇お菓子工房たのや

「阿蘇お菓子工房たのや」の名物、「たのシュー」(150円、以下全て税込み)は、食べ歩きが楽しめるようにと小ぶりサイズで作られたシュークリームだ。シュー生地の中にはしっかりと卵の風味がする濃厚な「生カスタードクリーム」がぎゅっと詰まっており、歩き疲れた体にぐっと染みる。

そんなたのシューの相棒には、自慢の「ウインナーコーヒー」をぜひ。同店の湧き水(一般の人も「菓恋水」という水基でくむことができる)で淹れたコーヒーに、純生クリームを絞った一杯で、「たのや」ならではの味わいである。生クリームは、店内で販売されている洋菓子にも用いられているもの。体温で溶ける純生クリームはクリーム自体のキレがいいため、コーヒーのすっきり感も味わえる。

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

ティアン ティアン

1937年に開設された洋裁女学校の跡地で営業するカフェ。建物の両側一面に設置された窓が昔ながらの木造校舎を思わせる店内には、アンティーク家具や雑貨が置かれ、どこかほっと落ち着く空間でのんびりと過ごすことができる。

11時30分〜14時30分のランチタイムには食事メニューを、14時30分〜17時のカフェタイムにはケーキセットを提供。食事メニューは時期によって内容が異なるが、いずれにも、できる限り阿蘇で収穫された食材が取り入れられるようなレシピで作られている。

また、ケーキセットの一つである「フルーツのタルト」は、卵やバター、乳製品を使わずに焼かれたビーガンタルト。食の選択肢が広いというのも同店のうれしいポイントだ。タルト生地の上には旬の果物がたっぷりと乗っているので、その時々の季節の味わいを存分に堪能しよう。

水基はストーリーと巡る。
Photo: Keisuke Tanigawa

水基はストーリーと巡る。

阿蘇神社周辺には30カ所以上の水基が点在している。全てを制覇するのはなかなか難しいが、水基を見つけることを一つのミッションにすることで、より面白い街散策になるだろう。

いくつかの水基を巡っていると、ユニークな名前の水基に出合うかもしれない。実は、これらの水基の名前は、それぞれの湧き水を持っている人や店が考えたもの。時計店にあるものは「竹沢(ちくたく)の雫」、熊本銀行宮地支店の裏にあるものは「金脈の泉」、洋菓子店にあるものは「菓恋水」など、随所に遊び心も感じられるのだ。

場所によっては命名の裏話が聞けるかもしれないので、店に立ち寄った際には、迷惑にならない範囲で水基にまつわるストーリーを聞いてみるのもいいだろう。

  • ショッピング

つけもの処 健蔵

阿蘇名物の「阿蘇たかな漬」を使った、漬物店ならではの食べ歩きフードを楽しんでみるのもいい。ほんのり甘いまんじゅう生地に、店内でも販売されている「たかなめしの素」がたっぷりと入った「高菜まんじゅう」(200円)は、その絶妙なバランスがやみつきになるはずだ。

また、店頭で焼かれた「だんご」も人気商品。「白焼きだんご」(400円)のほか、同じ価格で「みたらし」「くるみ入りの甘だれみそ」「黒ごま入りのきなこ」といったたれを合わせることもできる。

  • ショッピング

たておか豆腐店

「阿呍の泉」という阿蘇の湧水と、熊本県産の大豆「ふくゆたか」で作った豆腐が楽しめる一軒。旅先で豆腐を購入するというのはハードルが高いが、同店では購入した商品を店内のイートインスペースで食べられるのがうれしい。

時間がない人には、食べ歩きにもぴったりな同店オリジナルブレンドの豆乳で作った「豆乳ソフトクリーム」がおすすめ。コーンで提供される大サイズ(350円)と、カップで提供される小サイズ(150円)の2つが用意されている。添加物が入っていないため、かなり溶けやすい。受け取ったら早めに味わうのがおすすめだ。

阿蘇神社とは……

  • Things to do

阿蘇という地を開拓した神・健磐龍命(たけいわたつのみこと)と家族神12神をまつる神社。神殿や楼門などの6棟は国重要文化財に指定され、九州最大の規模を誇る楼門は「日本三大楼門」の一つともいわれている(楼門の復旧工事は2023年12月までを予定)。

阿蘇山とも深いつながりのある神社で、全国的にも珍しい「横参道」は参道が中岳火口を向くように作られたことからこの形になったのだそう。横参道沿いにある「神の泉」は、神域に湧き出ることから不老長寿の水としても知られている。

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