食品まつり
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Tokyo Insider #14 食品まつり

鬼才トラックメイカーが愛するサウナ施設

テキスト:
Kunihiro Miki
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タイムアウト東京 > Tokyo Insider > Tokyo Insider #14 食品まつり

東京で活躍するクリエーターやアーティストの行きつけの店を紹介する『Tokyo Insider』。今回は、名古屋出身のトラックメイカーの食品まつりが登場。

食品まつりは、2012年にニューヨークの先鋭的なレーベルOrange Milkから発表したデビュー作『Shokuhin』以降、アルバム『Ez minzoku』(2016年)『Aru otoko no densetsu』(2018年)などのほか、EPも多数リリースしている。国内でのカルト的な人気はもとより、『Boiler Room』『Low End Theory』への出演など、海外での評価も非常に高いアーティストだ。

無類のサウナ好きとしての彼の一面は、先日掲載されたインタビュー『サウナと創作』でも語られているが、ここでは彼が東京で行きつけにしている店を紹介する。

  • ホテル
  • 渋谷

カプセルホテル渋谷

「渋谷の道玄坂を上がった交番のある交差点の近くにあるサウナで、中に入ったことはないけど存在は知ってるという方は多いと思います。

サウナ自体は銭湯にあるようなオーソドックスなもので、なにか突出した特徴があるわけではないんですが(とはいえサウナ、水風呂共に
悪くないですし、水風呂の水温も好きな感じです)、個人的にここの休憩所にあるリクライニングが一番好きなんです。

見た目は普通のソファーなんですが、サイドにあるスイッチを引くと、足に当たる部分が前にせり出してソファーベッドのように変形します。しかも体の動きでベッドの長さを調整できますし、ソファーの柔らかさ、寝心地がとても好みなんです。

仮眠室の照明の暗さもいい感じで、カプセルホテルとして利用している人が多いからか休憩所にはあまり人がいないんです。空いてて静かなので、仮眠したいときや渋谷でライブがあったときには最適ですね。」

  • ヘルス&ビューティー
  • 笹塚

天空のアジト マルシンスパ

「笹塚にあるおなじみの名店です。全ての要素がハイレベルにコンパクトにまとまっていますよね。サウナも水風呂も本当に最高。

サウナブームが今ほど盛り上がる前までは、深夜の時間帯は人が少なかったりして、あの自分しかいないような空間で味わうサウナは格別でした。セルフロウリュをしながら、自分が思い通りに世界を操っている感覚……。自由に思い通りに、地球を操る神様の視点を得たような気分になる。

フォレストリミットでライブがある時は必ず行きますね。最近は混みすぎてしまうことも多く、行く時間帯に注意が必要かもしれません。」

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  • Things to do
  • 横浜駅周辺

スカイスパYOKOHAMA

「東京ではないですが、横浜のスカイスパはやはり別格ですよね。横浜駅直結のスカイビル14階にあり、サウナルームからの眺めも良いし、横浜の夜景を眺めながらのサウナ→水風呂→休憩は本当に感動します。ととのってる状態で窓からのぼんやり景色を見ていると空を飛んでるような気分に……。

施設も綺麗なのでサウナ初心者の女性も楽しめると思う。アウフグース&ロウリュのサービスも素晴らしく、アロマオイルの良い香りと熱波で気分もリフレッシュできます。」

  • ホテル
  • 駒込

ロスコ

「駒込駅近くにあるロスコは、東京では最近一番よく行ってるサウナです。なんといっても、地下水を使った水風呂の肌触りのよい入り心地が
とても気持ち良いです……! 都内で地下水の水風呂に入れるとはぜいたくだなと。

サウナも非常に高温かつドライでガッツがあり、すぐ水風呂に入りたくなります(笑)。

施設内部はすごくレトロで、個人的に大好きな雰囲気。サウナ後に食堂でフライ定食を食べながらぼーっとしたりするのが至福の時間です。利用料金がリーズナブルなのもうれしいです。」

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  • Things to do

東京で活躍するアーティストやクリエーターたちの行きつけの店を紹介する『Tokyo Insider』。普段の活動からは見えてこない、彼らの知られざるこだわりを知ることができるだろう。不定期更新。

サウナと創作
  • 音楽

地上波の番組で取り上げられることも増え、企業やブランドのイベントにテントサウナが登場するなど、ブームが加熱し続けているサウナ。 かつては「おじさん」のテリトリーだったが、今回のブームによってファン層は20代、30代の男女にまで拡大した。さらに属性で見てみると、Twitter上で熱心に発信をしているサウナー(サウナ愛好家)たちには、クリエーティブ系、IT系の職種に就いている人々、そしてアーティストも多いようだ。 トラックメイカーの食品まつり a.k.a foodmanも、音楽業界きってのサウナーである。アーティストとしての彼は、デビュー作をニューヨークの先鋭的なレーベルOrange Milkからリリースして以降、国内でのカルト的な人気はもとより、『Boiler Room』『Low End Theory』への出演など、海外での評価も非常に高い。 2020年3月6日発売の新作EP『Dokutsu』収録の『Kazunoko』 彼のTwitterをのぞけばわかるが、彼にとって音楽とサウナは切っても切り離せない関係にある。2019年に彼が出演したイギリスのメディアFACT magazineの人気企画『Against The Clock』でも、彼は収録の舞台として横浜のスカイスパを選び、サウナ上がりの館内着姿でのトラックメイクを披露している。 2018年リリースのアルバム『Aru otoko no densetsu』ではついに『Sauna』という曲が登場し、その後『Mizuburo』という曲もリリースされている。彼はなぜここまでサウナを愛するのか? そして、彼のなかで音楽とサウナはどのように作用しあっているのか。そこには、フロイトも納得の記憶と想像の物語があった。 テキスト:三木邦洋

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  • Things to do

昨今のサウナブームにあっては、なんとなく知っているという人も少なくないであろうロウリュとアウフグース。どちらもサウナ浴の一環で行われるものなのだが、前者はフィンランド、後者はドイツと、それぞれ由来が異なる。ロウリュは、サウナストーブの中のサウナストーンに水をかけて蒸気を発生させ、体感温度を上げる行為のこと。対してアウフグースは、ロウリュで発生した蒸気を専門スタッフ(日本では熱波師と呼ばれる)が入浴者に向けて扇ぎ、熱い空気を直接浴びせる、一種のイベントである。それぞれの意味は日本では混同されがちで、一緒くたにロウリュと呼ぶ場合が多い。かけ水はアロマオイルを混ぜたものを使用するのが一般的だ。 とにかく大量の汗をかくことができるロウリュ&アウフグースは、サウナ好きにとっては最高の楽しみであり、ビギナーにとってもサウナの醍醐味を知るきっかけとなる。本記事では、特にアウフグースに注目して、実施している施設を紹介する。もちろん、女性客に対応している施設もあるので、女性サウナーも安心して読んでほしい。

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