大井町、ご近所ガイド

住みたい街で人気急上昇中の大井町エリア。ぐっとディープに街ガイド

テキスト:
Shiori Kotaki
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テキスト:間庭典子

JRや東急大井町線、りんかい線などが乗り入れるターミナル駅、大井町。空港が近いこともあってか、この界隈には、出張族や航空関係者も多く住んでいる。イトーヨーカドーなどの便利な大型スーパーが充実している一方、駅前にはセンベロできる大衆的な飲み屋街も連なり、利便性とエンターテインメント性を持ち合わせた街として、人気急上昇中のエリアだ。ここでは、2018年にオープンした話題のスポーツ施設や、精肉店だったときの内装をそのまま生かした立ち飲みバー、開店直後から常連客で満席になる焼き鳥店など、大井町エリアをディープに案内する。

手造りパンにほっこりする。
  • ショッピング
  • 大井町

デュ・パン フランセ

「街のパン屋さんとはこうあるべき」と何度もうなづきたくなる、夫婦で営むベーカリー。店の奥にある工場で毎日焼き上げるパンは、なんと50種類以上。本格的なバケットからチョココロネ、甘食、黒パンなどの懐かしい味、サンドイッチやハンバーガーなどの総菜パンまで実に幅広い。常に焼きたてに出会えるので、1日に何度でも足を運びたくなる。散歩途中に公園でのんびり過ごしながら食べるのもいいだろう。完売次第閉店することもあるそうなので、早めに足を運ぶのがおすすめ。

スポーツはハシゴで体験する。
  • アトラクション
  • 大井町

スポル品川大井町

複合スポーツエンタテイメント施設。約24000㎡の広大な敷地には、フットサル、テニス、ボルダリングなど、8種の競技を含めて全部で13の施設がある。なかでも、人工波プールは圧巻。なんと、駅前で電車を眺めながら波乗りが出来てしまうのだ。ほかにも、アーチェリーやパデルなどの珍しい種目や、テニスプレーヤーの伊達公子が厳選した最新エクササイズなどを体験できるスタジオも。バーベキューが楽しめるレストランや酸素カプセル、脱出アトラクションなどもあるので、本格的なアスリートもキッズも終日楽しめる。

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ランチは日本酒バーでする。
  • レストラン
  • 大井町

さけとさかな アストラッド

駅近でありながら知る人ぞ知る穴場、オーイ飲食店街。夜はスナックやカラオケバーが近隣からの客でにぎわう。この地下街にあるさけとさかな アストラッドは、日本酒を楽しめる店として知られているが、実は絶好のランチスポットでもある。なかでも『旬魚のニラ醤油和え』や『しっとりおから』『ひとくち味噌カツ』などの5つの総菜が並んだ小鉢定食は、目にも胃にも財布にも優しい900円。夜も好みのドリンクを選べるポークカレーのお得なセット(1,300円)や、小鉢やシュウマイがセットになったメニュー(1,800円)などがあり、夜定食としても活用できる。

フラワーショップで一息つく。
  • ショッピング
  • 大井町

At 花女神

商店街を抜けた静かな住宅街にぽつんとあるフラワーショップ。緑に囲まれた店内には、キャンドルやフレグランスなどの雑貨が並び、生活の中でグリーンをどう生かすかのヒントがあふれている。2階は、森にいるような感覚になれるカフェとして営業。シフォンケーキとハーブティでのんびりするもよし、ランチタイムのガパオライスで元気になるもよし、とっておきの時間を過ごせる空間だ。フラワーアレンジメントのワークショップも定期的に開催されている。

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昭和のラーメンをすする。
  • レストラン
  • 大井町

永楽 そば店

大井町駅徒歩1分のところにある、昔ながらのラーメン店。店内は、まるで朝ドラのセットのようにレトロ。昭和のまま時が止まったこの空間で味わう『焦がしねぎラーメン』(650円)は絶品だ。醤油ベースのスープには、香ばしいネギがたっぷり入り、食感も楽しい。また、実は野菜たっぷりの『餃子』(500円)も人気メニューで、これをつまみにちょっと一杯、なんていうのもオツ。『もやしラーメン』(850円)もおすすめだ。行列が絶えない人気店として知られているが、回転が早いので、15時前後なら並ばずに入れることも。活気のある厨房が目の前のカウンターや落ち着けるテーブルなど、席のタイプもいろいろある。

極上の焼き鳥に舌鼓を打つ。
  • レストラン
  • 大井町

焼鳥 晋ちゃん

ねぎま、ムネ肉、つくねは各180円で、ハツ、砂肝、レバーは各160円という、良心的な価格の商店街にある焼き鳥屋。しかし、驚くのはここから。その一本一本のクオリティが素晴らしく、超高級店にも匹敵するような端正な仕事ぶりなのだ。焼き鳥は、目の前で店主の「晋ちゃん」自らが丁寧に焼いてくれる。また、『九条ねぎのぬた』(380円)や『ササミの梅肉ソース和え』(480円)などの小鉢も、注文が入ってから作ってくれる丁寧さだ。手間を惜しまず、素材を生かす心意気を常連客は支持しており、17時の開店直後に満席になることもよくある。

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  • ショッピング
  • 食料品店
  • 大井町

肉のまえかわ

開店直後の16時から賑わう、大井町を代表する人気の立ち飲み屋。店名が示す通り、精肉店がそのまま飲み屋となったのだ。店内には、『コロッケ』(80円)や『メンチカツ』(130円)など、肉屋ならではの総菜もずらりと並んでいる。驚くのは、そのコストパフォーマンス。ポテトサラダは100円、レモンサワーは250円という安さだ。ビールは、冷蔵庫から勝手に取り出すセルフ方式で、1,000円で大満足できるセンベロの店。次々に焼きあがる焼き鳥を求めて、外まで酔客があふれ出すこともある。

テキーラの世界に誘われる。
  • バー
  • 大井町

ガティート

「テキーラの魅力をもっと伝えたい」と、女性誌の編集者からバーテンダーへ華麗なる転身を遂げた店主によるテキーラバル。入門者には、爽やかなブランコから熟成の進んだアホネまで、3種の味比べができるセット2,000円がおすすめ。グレープフルーツが爽やかなパロマなど、飲みやすいカクテルが多いのも嬉しい。裏メニューの変わりだね餃子やワカモーレなど、テキーラと相性抜群の料理も評判だが、千駄木腰塚のコンビーフが乗った究極の「TKG=たまごかけご飯」は、ぜひ味わってほしい。

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台湾ちまきは蒸したてで頬張る。
  • ショッピング
  • 大井町

六福

本格的な台湾料理の総菜を販売する専門店。JR線の踏み切り近くにある店からは、美味しそうな香りと湯気がいつも漂っている。なんといっても一押しは、旧暦5月5日の台湾の端午節の時期には、1000個もの注文が殺到したという名物の『ちまき』(480円)。特製醤油で煮込んだ角煮の旨味がもち米に絡み、中のピーナッツもほっくほく。温かい蒸したてをぜひ味わってほしい。1つ110円の『ジャンボ海老焼売』や、10個で600円の『六福餃子』も絶品。キャベツなどの野菜がたっぷり入ったヘルシーな『焼きビーフン』もおすすめだ。

中華惣菜で呑む。
  • レストラン
  • 大井町

楽々

こじんまりした飲み屋が連なる、大井町駅東口の東小路周辺にある楽々。名物の『餃子』(500円)をはじめとした、本格中華を味わえる。仕込みが始まる15時から酒を飲むことができ、17時頃にはカウンターに出来立ての中華おばんざいがずらりと並ぶ。いつも常連で賑わう理由は、料理上手なママの話術によるもの。初めて訪ねた客でも、すぐに会話の輪に入ることができ、大井町の住人になった気分になれる。寿司屋で働いていたこともあるママのつてで、マグロやニシンなどの刺身も新鮮。全メニューを試してみたくなり、気づいたらリピーターに…なんて人も多いだろう。

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  • ステージ
  • 大井町

キャッツ・シアター

2018年夏にオープンしたキャッツ・シアターでは、劇団四季ミュージカル『キャッツ』が上演されている。舞台とともに座席も動く「回転席」や、舞台と客席の近さも話題だが、なにより圧巻なのは、その舞台空間。作品の舞台は都会のゴミ捨て場で、猫目線で作られたという通常の3〜5倍サイズのゴミのオブジェが、舞台のみならず客席にもあふれているのだ。先日、日本上演20周年を迎えたディズニーミュージカル『ライオンキング』を上演している四季劇場[夏]も隣接しており、この辺りはミュージカルの聖地と言えるだろう。

明け方まで鉄板を囲む。
  • レストラン
  • 大井町

鉄板居酒屋 ゑっとや

『お好み焼き』(1,000円)や『とんぺい焼き』(500円)はもちろん、『ポテトサラダ』(500円)にトッピングされる、カリカリのベーコンまで目の前で焼いてくれる鉄板居酒屋。「すべておすすめなので、おすすめは存在しない」という店主の言葉も納得の幅広いラインナップだ。メニューの中には、『カキとほうれん草のバターソテー』(1,000円)などの旬の味もあるので、ぜひ試したい。店は、なんと明け方6時まで営業し、地元の飲食関係者もプライベートで集まる名店。フレッシュな『しょうがサワー』で乾杯すれば、1日の疲れも吹き飛んでしまうだろう。

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80年代のウエストコーストに酔う。
  • バー
  • 大井町

ショットバー ザ・ナイトフライ

スナックやカラオケバーが連なる大井町地下街オーイの一番奥にある店。駅から近いロケーションでありながら、路地をひたすら進んでたどり着く隠れ家感がいい。ウイスキーのボトルが連なる長いカウンターは、古き良き時代のバーという雰囲気だ。店内に流れる音楽は、70〜80年代のAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)。ボズ・スキャッグスやTOTO、スティリー・ダンに代表されるAORというジャンルは、少々メランコリックな西海岸のロックだ。切ない気分のときに、ふらりと立ち寄りたくなる名店である。

もっと飲み歩くなら...

  • Things to do

大正から昭和初期には「西の鎌倉、東の荻窪」と呼ばれ、都内近郊の別荘地として人気があった荻窪。近衛文麿元首相が別邸、荻外荘を構えたり、井伏鱒二や与謝野晶子など、多くの文化人が住んでいた。閑静な住宅地のイメージが強い南口だが、個性的な店舗が点在し、実は知る人ぞ知るグルメスポット。歴史と文化の街を散策して楽しもう。

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