1. サマルカンドテラス
    Photo: Keisuke Tanigawaサマルカンドテラス
  2. タウンジーカフェ&バー
    Photo: Kisa Toyoshimaタウンジーカフェ&バー
  3. 賢合庄
    Photo: Kisa Toyoshima
  4. 屹-Club
    Photo: Asheng屹-Club

高田馬場、リアルアジア飯ガイド

ミャンマー、中国、ベトナム、ウズベキスタンの本格料理を巡る

編集:
Genya Aoki
テキスト:
Genya Aoki
Asheng
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タイムアウト東京 > フード&ドリンク> 高田馬場、リアルアジア飯ガイド

ミャンマー人オーナーによる本格的なミャンマー料理店が数多く立ち並び「リトルヤンゴン」とも呼ばれる高田馬場。近年、中国人をはじめアジアにルーツを持つ人々が相次いで故郷の料理を提供するレストランを出店しており、池袋、新大久保と並び「本場のアジア飯が食べられるエリア」として注目を集めている。

ここでは、中国から、内モンゴル、台湾、ミャンマー、ベトナム、スリランカ、ウズベキスタンまで本格アジアンフードと現地さながらの雰囲気が楽しめる店を紹介する。 東京の「ガチ中華人気」をけん引する中国グルメブロガーの1人、阿生(アション)がセレクトした「ガチアジア飯」はいずれも必見。ぜひ、まち歩きの参考にしてほしい。

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  • レストラン
  • 早稲田

スリランカの高級ホテルなどで修行を積んだ2人のシェフ、ダヌシュカとジャナカが運営するスリランカの家庭料理店。同店で食べてほしいのは『スリランカカレーのバナナリーフ包み』(1,760円)だ。折り畳まれた大きなバナナの葉を開くと、約10種類のカレーとサバ入りコロッケなどのおかずがミチッと詰まっている。

これを混ぜ合わせて食べていくのが、スリランカ家庭料理の定番。カレーは日によって異なるが、約40種類ものスパイスとハーブで味付けしており、ひと匙すくうごとに、どんどん異なる風味が押し寄せ、最後まで楽しめる。

このほか、酒のつまみやデザートも本場の味を再現している。ぜひスリランカの食文化を堪能してほしい。

  • レストラン
  • カフェ・喫茶店
  • 高田馬場

高田馬場におけるミャンマー料理店の草分け的存在であるノング インレイが2021年10月にオープンしたカフェ&バー。ノング インレイと同じくミャンマー東部・シャン州のメニューが楽しめる。

おすすめは『ミャンマー茶』(600円)。シャン州の産地で採れた一番茶にこだわった高級茶で、スッキリした飲み口の後に渋みと甘みがやってくる奥深い味わいだ。

スイーツは全て自社工房で作っており、バナナ、ココナツパウダー、砂糖のみを使用したヘルシーなケーキ『シュエジー』(250円)や、優しい味わいがクセになる『ゴマ入りシャン風もち』(400円)などを用意する。ここでしか味わえないメニューも多いが、テイクアウトできるので安心してほしい。レンジで20〜30秒ほど温めると、香ばしさが出るのでおすすめだ。

料理店にはショップが併設しており、本場の食材や調味料、『ミャンマー茶』の茶葉なども購入できる。

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  • レストラン
  • 高田馬場

ウズベキスタンの家庭料理を提供しているオールデイダイニング。伝統的なプレート料理である『プロフセット』(1,100円)が名物だ。大きな円盤状のかまどで飯とラムもしくは牛肉、ニンジン、レーズンなどを炊く「ウズベキスタン流炊き込みご飯」である。

現地で使われているかまどを取り寄せ、約3時間かけて炊くことで、肉の脂や野菜、果実の甘みが米に染み込み、素材の味わいを最大限に引き出す。

ウズベキスタン産クミンのスパイスと自然な甘みとうま味のバランスが心地よく、いくらでも食べられそうだ。現地で毎日食卓に出現するのも珍しくないという、飽きない味わいを堪能してほしい。

このほか、日本のラーメンのルーツともいわれる麺料理「ラグマン」や、伝統的な野菜スープ「マスタワ」などのウズベキスタン料理が楽しめる。

  • レストラン
  • 高田馬場

高田馬場から歩いて5分ほど、明治通りと早稲田通りの交差点にある内蒙人家 (ネイモンジンカ)は、日本でも珍しい中国・内モンゴル自治区の郷土料理が食べられる店だ。

おすすめは、内モンゴルの省都・呼和浩特出身のオーナーが作る『呼和浩特羊肉焼麦(フフホトヒツジニクシュウマイ)』(1,380円)。中華料理でもなじみ深いシューマイは、一説では内モンゴルが発祥の地なのだとか。

あんには羊肉が使われていて、あつあつの「焼麦」を頬張ると肉汁がじゅるりとあふれ出す。羊肉のうま味がたっぷり詰まった粗びきあんとモチモチ皮は相性抜群で、ペロリと食べられてしまう。

このほか、羊のスペアリブの塩ゆでや羊もも肉のオーブン焼き(要予約)など、羊肉が丸ごと味わえる料理も豊富だ。ぜひ試してみてほしい。

店内は12席とこぢんまりとしているので、事前に予約をしておくのをおすすめする。

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  • レストラン
  • 高田馬場

高田馬場駅から徒歩5分ほどの場所にあるベトナム料理店。インターナショナルカラオケが導入され、にぎやかなことが大好きなベトナム人客に好評だという。1人2,500円からのコースメニューを予約すればカラオケの個室は貸し切りにでき、冬には体が温まる鍋のコースも用意している。

人気メニューは『揚げ春巻き』(ブタ960円、シーフード980円)、甘い味付けの『パパイヤサラダ』(980円)、ハスを使用した『ハスのサラダ』(980円)など。日本でもポピュラーな南と北のベトナム料理が味わえる。ベトナム人の学生や高田馬場周辺で働く会社員などが常連として訪れる人気店だ。

  • レストラン
  • 高田馬場

「リトルヤンゴン」こと高田馬場で、特にヤンゴン地方の庶民的な料理を楽しみたいなら、シュエターニーを訪れてみよう。ランチタイムには550円の『ミャンマー料理定食』を提供している。約20種のメニューから日替わりで提供するおかず1皿と白米、サラダ、スープとドリンクがセットで、おかず以外はおかわりし放題である。

ナンプラーとタマリンドで漬けた卵が入った『豆サラダ』など、ちょっとしたメニューに現地の味わいを感じる。おかずが羊、豚、牛肉など3種類程度から選べるようになっているのもうれしい。

今回の取材で注文した『マトンカレー』は、タマネギの甘みと唐辛子のバランスが程よく、食べやすい。ただし『豚肉とサワー竹の子の煮物』のようなかなりクセがある料理もあるので、お店の人に聞きながら注文しよう。

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  • レストラン
  • 台湾料理
  • 高田馬場

高田馬場で一休みしたいときに立ち寄りたいのが、台湾スイーツが味わえる九份芋圓(きゅうふんいもえん)。芋圓(芋を使った団子)、仙草ゼリー(シソ科の植物で漢方の一種)、豆花(豆腐プリン)をベースに、ハトムギや緑豆、ナタデココ、タピオカなどのトッピングを加えて食べる台湾デザート専門店だ。

仙草や緑豆は体の熱を下げる効果があり、これから蒸し暑くなる季節にもってこいである。メインメニューの芋圓、仙草、豆花は、それぞれトッピングが異なる5種類(1号~5号)を用意。『ICE』と『HOT』も選択できるので、好みの味がきっと見つかるだろう。『ICE』はMサイズ500円、Lサイズ800円と、財布に優しい価格なのもうれしい。

『芋圓1号』はほんのり甘いシロップの中に芋圓、タピオカ、ハトムギ、緑豆が入っていて、もちもち、ぷるぷるとした食感が楽しめる。

最近では中華圏の客だけではなく、本場の味を求める日本人客も増えているそうだ。高田馬場が本店で、神奈川県辻堂、いずみ野にも支店がある。

  • レストラン
  • 中華料理
  • 高田馬場

四川省の伝統スイーツ「冰粉(ビンフェン)」を提供する日本初の専門店、楽冰粉(ラクビンフェン)が高田馬場にあるのを知っているだろうか。冰粉とは、ナス科オオセンリという植物の種子を水の中でもんで、ゼリー状にした食べ物である。

看板メニューは、ドラゴンフルーツやキウイ、マンゴーなど季節のフルーツをたっぷり乗せた『フルーツビンフェン』(680円)と、餅にきなこと黒蜜をかけた「黒糖もちもち」(中国語で糍粑)が入っている『黒糖もちもちビンフェン』(680円)。どちらも、火鍋や麻婆豆腐などの辛い四川料理を食べた後にぴったりのデザートだ。

『フルーツビンフェン』は果物のさっぱりさと冰粉のちゅるちゅるとした口当たりが心地良い。同店の冰粉は、オオセンリの種子から手もみで作っており、添加物を使わずヘルシーなので罪悪感なく楽しめる。タピオカの代わりに冰粉が入った『ビンフェンミルクティー』(Mサイズ450円)は、一風変わったドリンクメニューだ。

店内の商品は全品テイクアウト可能なので、持ち帰ってゆっくり食べたり、食べ歩きしたりして、ビンフェンを楽しんでみてほしい。

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  • バー
  • 高田馬場

中国を訪れたような気分を楽しめる高田馬場のバー、屹club(E-club)。北京出身のオーナーが、留学生の多い高田馬場で若者の憩いの場を作りたいと、2021年6月にオープンした。

ブリティッシュスタイルの店内に一歩足を踏み入れると、中国人の若者たちでにぎわっており、上海や北京のしゃれたバーにやって来たかのような気分になるだろう。

テキーラやウォッカのショットから、各種シングルモルトウイスキー、オリジナルカクテルまで、豊富なドリンクメニューをそろえる。おすすめはウオッカとアップルジュースで作った『E-Cup』と、ウイスキーやウオッカ、ラムなど5種類のアルコールとオレンジジュースやレッドブルなどを合わせた『HARMONY IS INVALUABLE』。

アルコールは少し強めだが、口当たりが良くすいすい飲めてしまうので、うっかり飲み過ぎないように。ドリンクは1杯目が1,000円、2杯目以降が800円の明朗会計である。店内は喫煙可。

同店があるビルには、中華物産店やウズベキスタン料理店、ミャンマー料理店など多国籍な店が並び、「一つのビルで多様な国の文化が楽しめる」と高田馬場でもひそかにアツいスポットになっている。ビル内のはしご酒を楽しんでみては。

  • レストラン
  • 高田馬場

高田馬場駅すぐの雑居ビルにある、四川火鍋しゃぶしゃぶの専門店。店内は明るく、居心地が良い雰囲気だ。

看板メニューは、『トマト』『養生』『赤辛』スープから選び、薬膳の具材がたっぷり入った『四川火鍋』。追加で具材を注文し、鍋に投入するシステムだ。また『麻辣スペアリブ』『鶏爪の四川風煮込み』『揚げ豆腐』など、ボリュームがあるサイドメニューにも注目したい。

デザートは、コクとうま味が特徴の赤糖を使った『赤糖入りデザート』や、白玉のような『氷団子デザート』『酒醸もち団子』など。辛いものを食べた後の締めにぴったりだろう。

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  • ショッピング
  • ベイカリー・パン屋
  • 高田馬場

高田馬場駅の「アジア飯」と聞けば、まずバインミー サンドイッチを思い浮かべる人は多いのではないだろか。早稲田通りを入った路地に店を構えるベトナムサンドイッチの専門店で、テイクアウトのみながら都内でも有数の人気店。昼頃は行列になることも珍しくない。

看板商品の「バインミー」は、自家製のフランスパンにベトナムハムやレバーペースト、牛焼き肉、鶏焼き肉などの具材やニンジンとダイコンでできた「ベトナム風なます」をたっぷり挟んだ一品。軽い食感のパンとなますの爽やかさ、肉の濃厚さがマッチするおいしさである。

一番人気は『ベトナムハム&レバーペーストバインミー』(650円)。素材から全て手作りしており、レモングラスとニョクマム(ベトナムのぎょしょう)とパクチーの組み合わせが絶妙だ。頼めば無料でチリソース(「甘」か「辛」から選択)もかけてくれる。

レバーペーストは早めに売り切れてしまうので、確実に食べたいなら電話で予約しておこう。

ライタープロフィール

阿生(あしょん)

東京で中華食べる人

東京で中華を食べ歩く26歳会社員。大学在学中に上海の復旦大学へ1年間留学し、「ガチ中華」にハマる。現在はIT企業に勤める傍ら、都内を中心に新しくオープンした中華を食べ歩いている。Twitterブログなどで情報を発信中。

東京で異国を巡る……

  • Things to do

 

東京のコリアンタウンといって、多くの人が真っ先に思い浮かべるのは新大久保だろう。しかし、東京には新大久保よりも古い歴史を持つコリアンタウンがある。荒川区の三河島エリアだ。日暮里駅から常磐線でわずか1駅、上野からは2駅の場所にある。新大久保と比べると観光要素は皆無といっていい。普段着の街並みのなかに、小さな焼き肉屋や韓国食材店、雑貨屋などがいくつも点在。至るところでハングルの文字が目に入り、店先からは韓国語が漏れ聞こえてくる。

もともとは、韓国最南端に位置する済州島から日本に渡ってきた人が作り上げたマーケットでといわれており、済州島のオモニ(母)の味が楽しめるのは三河島ならではだ。旅する気分とともに、済州島の下町の飾らない日常を味わいたい。

韓国とは関係はないが、三河島にはリーズナブルなマグロの店や、情緒たっぷりの銭湯もあるので、きっと散策もきっと楽しいはずだ。

  • レストラン

「ご飯食べた?」を意味する「呷飽没?」があいさつになってしまうほどおいしいものであふれる台湾。気軽に旅ができない今、台湾ロスに陥っている人も多いだろう。

そんな人の願いをかなえるべく、ここでは「東京の台湾」をピックアップ。本場の味が楽しめる店はもちろんのこと、現地感のある内装でプチ旅行気分に浸れる一軒や話題の新店、隠れた名店などをタイムアウト東京の台湾出身スタッフ、ヘスター・リンとともにセレクトした。台湾の豆知識も時々交えたヘスターのコメントとともに紹介するので、台湾の情報収集としてもぜひ活用してほしい。

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  • レストラン
  • 地中海料理

『地中海の食事』として、2010年にイタリア料理やスペイン料理とともにユネスコの無形文化遺産に登録されたギリシャ料理。オリーブオイルとハーブの香りが特徴的で、色鮮やかな野菜と子羊やウサギなど多くの種類の食肉を使用したメニューが多い。

日本ではヨーグルトやフェタチーズといった乳製品が有名だが、アメリカなどでは「地中海式ダイエット」とも呼ばれ、野菜とオリーブオイルを中心とした健康的な食事として注目されている。

ここでは、東京で本場のギリシャ料理が味わえるレストランを紹介。駐日ギリシャ大使が勧めてくれた店など間違いのないラインアップなので、ぜひ活用してみてほしい。

  • レストラン

東京在住の駐日大使にインタビューを続けている「Tokyo meets the world」。この中では、世界各国のSDGsの取り組みを学べるほか、「世界随一の美食都市」としての側面を持つ東京が、いかに多様な国の料理を提供しているかも掲載してきた。ここではインタビューの中で、各国の大使が「東京で自国の味を楽しむなら」と、勧めてくれた店を7カ国分紹介しよう。

本格ギリシャ料理、コロンビア産の本物のカカオ、オランダ人が愛する絶品つまみ、日本に1軒しかないクロアチア料理の専門店など、いずれも未知と美味の驚きに満ちている。ぜひ堪能してほしい。

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  • レストラン
  • カフェ・喫茶店

 

ここ数年、海外で人気を博したカフェやコーヒーショップの日本初出店が増えている。海外旅行はまだ気軽にできなくとも、都内で外国のカルチャーに触れたり、異国情緒に浸ったりするのはどうだろう。今回は、中でも海外の雰囲気が満喫できる店を厳選して紹介する。

 

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