岡本太郎や三島由紀夫など、多くの文化人が眠る「多磨霊園」のそばに建つ「普賢寺」。創建から550年以上の歴史を持つ天台宗の寺院だ。住職の小野常寛は「寺や僧侶をもっと身近に感じてほしい」という思いから、2023年6月、客殿を開放する形で「カフェテラス普賢寺」をオープンした。
境内に設けられた別棟ではなく、伽藍(がらん)そのものの中にカフェがあるため、寺院ならではの温かな気配と、澄み渡るような清々しい空気が感じられる。広々とした畳敷きの大広間には、ケヤキで作られた家具がゆったりと配され、窓の向こうには草木の揺れる庭が広がる。仏具の「おりん」を呼び鈴として用いる、寺ならではの遊び心も楽しい。同建物内にある本堂へも自由に出入りでき、心静かに参拝する時間が過ごせる。
看板メニューの「梵字(ぼんじ)ラテ」(800円、以下全て税込み)は、寺の本尊・不動明王の梵字をオーガニックココアで描いた一杯。青森県産「ふじりんご」を贅沢に使った「アップルパイ」(700円・アイス付き)も評判だ。坐禅(ざぜん)を日課とする「珈琲職人」が焙煎(ばいせん)した「コーヒー」(600円)や、京都「一保堂茶舗」の「抹茶」(700円・干菓子付き)など、心を整える品々が揃う。

















