カフェテラス普賢寺
Photo: Keisuke Tanigawa
Photo: Keisuke Tanigawa

東京、社寺カフェ5選

2025年にオープンした新店舗から古刹で味わう本格イタリアンまで

Kumiko Nakakuki
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神保町の路地裏に佇む「五十稲荷神社」では、神職自らが丁寧に点てる日本茶や手作りの甘味が堪能できる。また府中にある古刹「普賢寺」では、畳敷きの大広間で梵字(ぼんじ)を描いたカフェラテが心を癒す。

近年、都内の神社や寺院の中に、伝統と個性が調和した新しいかたちのカフェが誕生している。日常から離れ心整う時間が過ごせる、今訪れるべき「社寺カフェ」を紹介したい。

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  • 府中

岡本太郎や三島由紀夫など、多くの文化人が眠る「多磨霊園」のそばに建つ「普賢寺」。創建から550年以上の歴史を持つ天台宗の寺院だ。住職の小野常寛は「寺や僧侶をもっと身近に感じてほしい」という思いから、2023年6月、客殿を開放する形で「カフェテラス普賢寺」をオープンした。

境内に設けられた別棟ではなく、伽藍(がらん)そのものの中にカフェがあるため、寺院ならではの温かな気配と、澄み渡るような清々しい空気が感じられる。広々とした畳敷きの大広間には、ケヤキで作られた家具がゆったりと配され、窓の向こうには草木の揺れる庭が広がる。仏具の「おりん」を呼び鈴として用いる、寺ならではの遊び心も楽しい。同建物内にある本堂へも自由に出入りでき、心静かに参拝する時間が過ごせる。

看板メニューの「梵字(ぼんじ)ラテ」(800円、以下全て税込み)は、寺の本尊・不動明王の梵字をオーガニックココアで描いた一杯。青森県産「ふじりんご」を贅沢に使った「アップルパイ」(700円・アイス付き)も評判だ。坐禅(ざぜん)を日課とする「珈琲職人」が焙煎(ばいせん)した「コーヒー」(600円)や、京都「一保堂茶舗」の「抹茶」(700円・干菓子付き)など、心を整える品々が揃う。

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  • 神保町

神保町の小さな路地にたたずむ「五十稲荷神社」。地元の人々が訪れては静かに手を合わせ、また日常へと戻っていく。江戸初期に京都の「伏見稲荷大社」から分霊を受けて以来約400年、この地で人々を見守り続けてきた社だ。

御社殿に寄り添うように建てられた一室に、カウンター5席だけのカフェが誕生した。神職自らがカウンターに立ち、神前にささげた水や神に献上する食事「神饌(しんせん)」を用いて、手作りの甘味や日本茶を振る舞う、完全予約制の空間だ。境内の木々を通り抜ける木漏れ日、火鉢の鉄瓶から立ち上る蒸気、器の手触りなど、五感を満たす、特別な時間が楽しめる。

提供するのは、甘味と日本茶を組み合わせたコースのみ(おはぎのコースは3,300円〜)。煎茶や玉露をはじめ、薄茶・小豆茶・黒豆茶などから3種の茶を味わえるほか、甘味と茶菓子が添えられる。自家製のおはぎは、明治時代に健康長寿を願って頒布していた黒豆を混ぜた餅米を使った、味わい深い一品だ。

五十稲荷神社は、毎月デザインの変わる御朱印も人気がある。カフェの帰りに立ち寄って手に入れるのも、この場所ならではの楽しみだろう。

予約など詳細は、公式Instagramをチェックしてほしい。

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  • カフェ・喫茶店
  • 国分寺

鎌倉時代に開かれ、江戸時代に現在の国分寺の地へと移った「祥應寺」。三禅宗の一つ、中国から伝来した「黄檗宗(おうばくしゅう)」の寺院で、本堂や山門には中国建築の黄檗様式が息づいている。

大きな桜に迎えられ山門をくぐると、緑あふれる広大な庭と池、その奥に悠然とたたずむ本堂が視界に広がる。庭の一角には、日本最古とされる「児の手柏(このてがしわ)」の木も見られる。庭をゆっくりと巡るだけで心が洗われるようだ。

そんな境内の一角にあるのが、「喫茶去(きっさこ)KAIPAN」。店主を務めるのは、かつてフィレンツェやミラノで修行を重ね、オーナーシェフとして自身の店を構えていた倉増哲也である。

メニューは旬の地元野菜を中心に、肉や魚、化学調味料を一切使わない自然食を提供。フランス産の天然海塩やオーガニックオリーブオイル、太白ごま油など良質な調味料で野菜のうまみをじっくりと引き出した料理やスープは、何度でも食べたくなる滋味深さだ

パスタやカレー、和定食といった食事メニューから、自家製デザートまで幅広くラインアップ。季節ごとに旬の食材を使用したメニューも登場し、現在は「きのこのトマトソースパスタ」(1,450円)が味わえる。週末はモーニング営業も行う。

なお、夜間の利用は、事前予約が必要。詳細は公式ウェブサイトをチェックしてほしい。

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  • 九段下

靖国神社」の150周年記念プロジェクトの一環として外苑(がいえん)に建てられた、凛(りん)とした日本建築の中にオープンしたカフェ「アティックルーム靖國外苑」。端正な和の外観に対し、扉を開けば、昭和の洋館を思わせるノスタルジックな空間が広がる。

店内を彩るのは、鮮やかな赤い壁紙が印象的なカウンターをはじめ、古材をリメイクした味わい深いテーブル、レトロな椅子や照明。客席は店内50席、テラス35席がゆったりと配され、参道に広がる四季折々の景色を眺めながら思い思いに過ごすことができる。

和牛を練り込んだ「メンチカツバーガー」(1,850円)や、ボリュームのある日替わりランチが人気。カフェラテに神社の拝殿やロゴを描いた「ピクチャーラテ」(740円)は6種類から好きな絵柄を選べ、持ち込み画像をプリントできる。

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  • 溜池山王

徳川家の守護神として厚く崇敬され、出世・勝運、良縁の神社などとして知られる「日枝神社」。2025年6月、境内に新しく建てられた参集殿の地下1階に、「日枝あかさか 山王茶寮」が誕生した。飛騨の老舗メーカーが手がけるオリジナル家具が配されたモダンな空間は、木の温もりに満ち、参拝の余韻を感じながらくつろげる。客席50席を有する広々とした空間も魅力だ。

店内では「東京の恵み」をテーマに、東京湾の魚介や関東産の野菜・肉を用いた料理が味わえる。メニューは季節の御膳をはじめ、信州そば、丼、カレー、甘味と種類豊富に用意されており、どの時間帯に訪れても満足できるだろう。

評判の「鮑と野菜のカレー」(3,200円)は、野菜のうまみが溶け込んだマイルドな味わいのルーの上に、カレーオイルで風味づけされた柔らかく肉厚なアワビを盛り付けた一品。アワビは安産を願う縁起物として言い伝えられることから、毎月「戌の日」には、わらび餅とハーブティーを添えた「戌の日セット」(3,500円)として提供している。

東京の神社でご利益を願うなら……

  • Things to do

「出世したい、仕事でうまくいきたい」という願いは古今東西、なりわいを問わず変わらないもの。初詣では、そんな思いを胸に強く抱き、祈りたい人もいることだろう。

ここでは、歴史上の偉人が立身出世に際して訪れたといわれる霊験あらたかな神社から、芸能関係者が多く参拝する入谷の隠れた名所、登りきると就職や転職などにもご利益があるとされている石段まで、出世や仕事運上昇におすすめと評判の都内を神社をピックアップした。

ぜひ参拝して、2024年は昇り竜のごとく、仕事が上向きになるよう願ってみては。

  • Things to do

神社や寺に参拝に行った際、ついつい引きたくなってしまうおみくじ。かつて、国の政や後継者選びなどの際、神の意志を占うために「くじ引き」をしていたことがおみくじの起源とされている。

神社仏閣に訪れた参拝者が自身の吉凶を占う、現在にも続くおみくじの文化がはじまったのは、鎌倉時代のはじめ頃。おみくじと言えば、和歌や漢詩とともに吉凶が書かれたものが一般的だが、コンビニよりも多いとされる神社仏閣、なかにはわざわざ足を運んでも引いてみたい、変わり種のおみくじを置くところもある。

ここでは、内容が気にならないほど可愛らしいおみくじ、引くのではなく「釣る」おみくじ、恋の行方に特化したおみくじなど19種類を紹介する。「縁を結ぶ」ということから、境内の神木や結び所に結ぶと良いとされるおみくじだが、この個性派おみくじは、お守り代わりに財布や鞄に大切にしまっておいてもいいかもしれない。

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  • Things to do

アニメの「聖地巡礼」という言葉が浸透してもう何年も経つが、実際に訪れたことはあるだろうか? 東京は、アニメや漫画の舞台として描かれている場所が多く、特に美しく情緒ある「神社」は、しばしば印象的に登場している。

ここでは、「東京リベンジャーズ」や「美少女戦士セーラームーン」「聖☆おにいさん」など、話題作に登場した神社を紹介する。「聖地」を訪れ、アニメの世界観にどっぷりと浸ってみては。

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