Azure coffee
Photo: Kisa Toyoshima
Photo: Kisa Toyoshima

東京、中国発のスペシャルティコーヒーショップ3選

中国産豆、初上陸ブランドなど新たなコーヒーカルチャーの萌芽たち

Kumiko Nakakuki
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タイムアウト東京 > レストラン&カフェ >東京、中国発のスペシャルティコーヒーショップ3選

近年、中国のコーヒーシーンは急速な進化を遂げている。中でもカフェ文化が栄える上海には9000軒を超えるカフェが軒を連ね、各店が独自のシグネチャードリンクを打ち出し革新的なレシピを競い合っている。

生産地としては、雲南省産コーヒーが日本でも注目を集め始めており、耳にしたことのある人も多いだろう。豆の産地としては後進国だったが、発酵技術の目覚ましい進化や、国内のスペシャルティコーヒー市場の拡大と併せて生産量も増大。農園主の熱意はそのまま高い品質に表れている。

今回の特集では、そんな活況を見せる中国から日本初上陸を果たしたブランドや、中国と深い縁を持つブランドを紹介する。

国際品評会などで使用される最高級のコーヒーを楽しめる店から、高品質でユニークなコーヒーシーンを感じさせるシグネチャードリンクまで、ここでしか味わえない特別な一杯に、新たなコーヒーの可能性を感じることができるだろう。

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  • コーヒーショップ・喫茶店
  • 恵比寿

2025年4月、中国で3店舗を展開する「One by One Coffee」が日本初上陸。希少価値の高い豆を常時30種ほど取り揃えており、中でも圧巻はパナマ産ゲイシャのラインアップ。20種を超える充実ぶりは都内でもトップクラスだ。ハンドドリップは1,500円(以下全て税込み)から最高8万円という驚きの一杯までを用意。ハーフカップでも注文できる。

抽出器具は定番から最新鋭のものまで備え、豆の個性に応じて最適な方法で抽出。店内奥のカウンター席では、バリスタの所作をライブ感覚で楽しめる。

シグネチャーコーヒーは、アルコール入りとノンアルコールを合わせて3種類を提供する。その中の一つ「HAKKO LATTE」(2,500円)は、本格麦焼酎「iichiko彩天」と米糀ミルクを合わせた和のラテ。コーヒーの香りに焼酎のキレが重なり、口の中にまろやかな甘みと奥行きのある余韻が広がる。合わせる豆によって味わいが幾通りにも変化する、日本の技が息づく一杯だ。

  • カフェ・喫茶店
  • 馬喰町

2025年9月、東日本橋にオープンした「Azure coffee(アズールコーヒー)」。店主の長谷川萱は中国にルーツを持ち、自ら農園へと赴いて雲南省産のコーヒーを直接買い付けている。農園で出会った生産者たちの情熱に触れ、「この魅力を日本に伝えたい」と決意したことが開業へとつながった。

希少な「ゲイシャ」をはじめとした雲南省産のコーヒーに加え、パナマ産など8〜10種の豆をラインアップする(一杯800〜1,800円)。今後はタイやミャンマーといったアジア圏をはじめ、世界各国のマイクロロットを展開していく予定だ。焙煎(ばいせん)は、長谷川自身が代理店も務める武漢製の電気式焙煎機「カレイド」を使用する。

さらに、アート作品などから着想を得たシグネチャーコーヒーも用意。コールドブリュー、ミルクブリュー、シグネチャーの3種を一度に味わえる「飲み比べセット」(1,500円)も好評だ。シグネチャーは季節ごとに内容が変わり、取材時には巨峰とジャスミンティーを取り入れた爽やかな一杯が登場。フルーティーな酸味と甘みがコーヒーの芳醇(ほうじゅん)な香りと調和し、思わずもう一口と手が伸びる味わいである。

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  • カフェ・喫茶店
  • 両国

両国駅から徒歩6分ほどの場所にある、中国雲南省産のスペシャルティコーヒーを取り揃えるカフェ。オーナーの趙乾英博はコーヒーの難関資格である「Qグレーダー」を持つ上海出身のバリスタで、彼が代表を務めるコーヒー豆の会社マウンテンムーバーコーヒー初の実店舗だ。同店では、趙が生産地に足を運び、厳選した豆でいれたコーヒーを味わうことができる。

「Let's talk about coffee.」という言葉をモットーに、コーヒーはもちろん、コーヒーを使用した自家製スイーツやアルコールなど、バラエティー豊富な商品を用意。アメリカーノとカフェラテ、シグネチャーコーヒーの3種類を飲み比べる「コーヒーコンボ」(2,280円~、以下税込み)や、雲南省のローカルスイーツをアレンジしたもちっとした食感の「コーヒーライスプディング」(750円)などが楽しめる。

店内は、雲南省の農園をイメージ。グレーをベースにした開放的な空間に、ブロックで造られた客席や大きな石でできたテーブル、植物などが並ぶ。とっておきのコーヒーやスイーツを堪能しながら、遠く雲南省の豊かな風景に思いを馳せてみてはいかがだろう。

東京でもっと「中華」を堪能するなら……

  • 中華料理

近年、東京でオープンする中華料理店には新風が吹いている。ハンバーガーやピザ、ネオ居酒屋など異なるジャンルで絶賛されてきた飲食店による新業態をはじめ、気鋭のクリエーターやデザイナーとともに手がけた内装デザインほか、自由な発想で作り上げるメニューの数々など斬新で衝撃的な店が続々と開店している。

フレンチベースのネオ中華バルや、アメリカンな風情を色濃く感じさせる「ニュースクール町中華」、ビーガンレストラン、ナチュールワインなどと一緒に楽しめる気軽な本格中華、香港映画のセットのような店内で一つずつ手包みされる餃子店など、いずれもユニークな店ばかりだ。

おいしいのは言うまでもないが、懐かしくも新しく、落ち着くのにカッコいい、ニュースタイルの中華店に繰り出してみては。

  • 中華料理

池袋、上野、西川口......。都内や近郊の「ガチ中華」が集まるエリアに必ず出店しているのが「麻辣湯(マーラータン)」の店だ。「麻」は花椒(ホアジャオ)などの痺れる辛さ、「辣」は唐辛子などのピリピリした辛さ、「湯」はスープという意味だ。この麻辣スープに自分好みの具材と麺を入れて食べる料理で、中国では牛丼のようなファーストフードとしての地位を築いている。

ここでは「ガチ中華ブーム」の立役者であるフードブロガーの阿生が、都内近郊のガチ中華エリアから、本場中国の麻辣湯を食べた気分を味わえる店など6店舗を紹介する。店によってスープの辛さや味も異なるので、ラーメン店を食べ歩くように、お気に入りの麻辣湯を見つけてみては。

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  • 中華料理

点心とはもともと一口で食べる軽食のことを示し、中国ではブランチに相当する。せいろに入った蒸し餃子やシューマイ、餅料理を何品も注文して、朝から昼にかけて楽しむのが主流だ。

一方「飲茶」はこれらの点心を中国茶やミルクティーとともに味わう習慣のことを言う。中国広東省から香港、マカオの地域を中心に行われている飲茶の習慣は、日本ではなじみが薄いかもしれない。しかし本格的な広東料理店や飲茶の専門店へ行けば、おいしい茶と料理をともに提供してくれる。

一般的な中華レストランでも、シューマイや春巻きなどの点心料理を楽しめるが、海老餃子やチャーシューバオ、米粉巻き、エッグタルトなどは、点心を専門とする本格店で味わっておきたい。ここでは東京で行くべき絶品飲茶と点心の専門店を紹介する。 

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