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Photograph: Courtesy Seastreak

ニューヨーク発のホエールウォッチングクルーズが運行開始

近海に戻ってきたクジラや多用な海洋生物との「遭遇」を体験

Will Gleason
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Will Gleason
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ニューヨーク市の近海ではクジラが目撃されることがある。これまで、報道や動画サイトで話題になることも少なくなったが、クジラをほぼ確実に、実際に見ることができるホエールウォッチングクルーズの運行が、マンハッタンで始まることになった。

2021年5月8日(土)にこのクルーズをローンチするのは、ニュージャージー州ハイランズを拠点とする高速フェリー会社、Seastreak。出発場所はEast 35thストリートにあるフェリー乗り場、もしくは、Battery Maritimeビルで、3時間のクルーズ中、クジラやその他の海洋生物との「遭遇」が期待できる。

Seastreakおけるホエールウォッチプログラムのマネジャーである、アビー・ファン・ヘメンは声明の中で次のように語った。

「お客さまが野生動物に出会えると確信しています。(ニュージャージーで実施した)昨シーズンのツアーでは、96%の確率でザトウクジラを見ることができました。もっと驚いたのは、遭遇した海洋生物の多様性です。ウミガメ、マンボウ、遠洋性の鳥類、イルカ、サメ、そしてマダラエイの大きな群れなどが見られました。この海域の生物の豊かさは、環境保護団体が生態系の回復のために、何年もかけて努力してきたことを如実に物語っているといえるでしょう。数年前までは、この地域でホエールウォッチングをすることは不可能でしたから

インスタ映えする写真を撮るため、クルーズ中のほとんどの時間は、海に目を向けることになるだろう。しかし、豪華な椅子、充実したバー、クジラなどについての映像を映し出すモニターなど装備された船内では、快適な時間を過ごすこともできる。また、最上階のデッキから360度見渡せる大海原の景色も見逃せない。クルーズ中はさらに、自由の女神、エリス島、ガバナーズ島、スタテン島、ハミルトン砦など、ニューヨークを象徴するような場所も通過。なお、安全性を高めるために、船の定員は50%に制限される。

かつて、ニューヨーク周辺にはクジラが多く生息してた。しかし商業捕鯨により、東海岸のクジラは激減。商業捕鯨が禁止され、海洋哺乳類保護法や絶滅危惧種保護法などの環境保護法が制定されたおかげで、今ではこの地域にクジラが戻ってきている。

Seastreakのビジネス開発マーケティング担当ディレクター、ジェームス・D・バーカーは、「当社にとって、こうしたクルーズが地域の保護活動に良い影響を与えることが重要です。そのため、アメリカ海洋漁業局とクジライルカ保護協会が主催するWhale SENSEというプログラムへの参加を決めました。このプログラムは、責任あるホエールウォッチングの模範となり、お客さまへ適切な情報を提供できるよう、乗組員と観察員へのトレーニングを行うものです。マンハッタンからホエールウォッチングツアーを催行するのは当社が初めてですので、高い基準を設けていきたいと思います」

このホエールウォッチングクルーズは、5月8日(土)から11月28日(日)まで開催。出発時間は、午前10時(1日1回のみ)となる。チケットは大人55ドル(約6,000円)、12歳以下の子どもは30ドル(約3,200円)。シニアやグループ割もある。

原文はこちら

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