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「山の上ホテル 東京」としてホテルの歴史を継承、ジャズバーなども完備

神保町や御茶ノ水にほど近い神田駿河台にあった「山の上ホテル」が、「山の上ホテル 東京(HILLTOP HOTEL TOKYO)」として2027年夏にリニューアルオープンする。運営を担うPlan・Do・Seeは、任天堂旧本社を改修した京都の「丸福樓」、登録文化財の温泉宿を再生した伊豆の「おちあいろう」といった、建物の歴史や個性を生かしたホテル運営を展開している。
旧山の上ホテルは米国の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(William Merrell Vories) の設計により、1937年に建てられた。当初は欧米の生活様式を啓蒙(けいもう)する施設「佐藤新興生活館」として利用され、白いタイル貼りの外観や中央の塔、アールデコ風のデザインを特徴とする。戦時中は大日本帝国海軍、戦後は連合国軍最高司令官総司令部(GHQ)に接収され、米国婦人陸軍部隊の宿舎として使われた歴史も持つ。
その後、1954年1月に「山の上ホテル」として開業。川端康成、三島由紀夫、池波正太郎らが利用したことでも知られ、東京の文学や文化の記憶を宿す場所として親しまれてきた。その後、建物の老朽化により2024年2月から休館していたが、隣接する明治大学が建物を取得したことで、保存と継承の方針を打ち出し現状の外観を維持したまま改修工事が進められている。
新ホテルの延床面積は4586平方メートルで、客室数は24室を予定。館内にはバンケット、レストラン、バー、ジャズバーなどを備え、コンパクトな規模を生かしながら、建物の歴史や街の文化を感じられる滞在型ホテルとして生まれ変わることになりそうだ。また、ホテルとともに創業し、東京のホテルで初めての天ぷら店としてファンが多い「てんぷら山の上」本店も再出店する。
長い歴史と文化的背景を受け継いできた山の上ホテルが、再び宿泊客を迎える日が近づいている。
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