Venice
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ベネチアがオーバーツーリズム抑制のため改札を導入

2022年から、観光客の入域はハイシーズンで10ユーロ必要に

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Huw Oliver
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何十年もの間、ベネチアは混雑に悩まされてきた。その主な原因は、街に多くある主要観光スポットに行くために街の中心部を通過する日帰り旅行者。リアルト橋やサン・マルコ広場周辺の石畳の路地を歩いたことがあれば、その意味がよく分かるだろう。

通りを歩いている観光客は、今はほぼいない。しかしイタリア全土で観光客が少しずつ戻ってきている中、ベネチア市政府は観光客が今後、以前のボリュームまで戻ってくることを見据えているようだ。

市政府は現在、毎日の人の出入りの数をコントロールするため、街への宿泊を伴わない観光客に「入域料」を課す計画を進めている。これは2021年夏に開始される予定だったが、2022年からの開始に延期されたもの。料金はハイシーズンで10ユーロ(約1,300円)、オフシーズンは3ユーロ(約400円)になる見込みだ。

最も大きな変化は、入域者向けの決済システムのために、街へ入るための場所に「電子改札機」を設置するという部分だろう。

改札機の設置後、観光客は街へ入るため事前に利用可能な「枠」の1つを予約購入し、3カ所に設置されるチェックポイントでチケットのようなものをスキャンすることが求められる見込みだ。一方、ベネチアの住民、会社員、学生など、毎日のように街へ往来する人たちには、携帯電話の「バーチャルキー」を使って入域可能にするという。

海外からの観光客が少ない現状について、ベネチア市長であるルイージ・ブルニャーロは声明で「観光客はベネチアに戻ってくる」と確信していると述べ、「私たちがすべきことは、安全な街を維持し、見せ続けること、そして明日のことを考えること」と付け加えた。

ベネチアでは、ユネスコの世界遺産の地位を守るため、すでに大型クルーズ船の入港が禁止された。またイタリア政府は、脆弱(ぜいじゃく)な生態系をマスツーリズムから守るために、ベネチアの潟湖を国定公園に指定している。

原文はこちら

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