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Photo: © Antitalent_RTFeatures, Mario Topic Murina

第34回東京国際映画祭で観るべき5の作品

配信サービスでは観れない優れた作品が集結

Emma Steen
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Emma Steen
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Netflixは生活に欠かせない存在となりつつある。しかしはっきり言って、動画配信サービスで観られる質の高い映画はそれほど多くない。だからこそ、優れた作品を紹介してくれる映画祭が必要なのだ。2021年10月30日(土)から11月8日(月)まで開催される『東京国際映画祭では、国内未公開の海外の大ヒット作品など、ほかでは観ることのできないさまざまな外国映画を上映する。

今年の映画祭のチケットは発売中だが、ウェス・アンダーソンの『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』や、アピチャッポン・ウィーラセタクンの『メモリア』など話題作は、ファンがいち早く席を確保している。しかしまだチケットが残っている作品もたくさんあるので、安心してほしい。

ここでは2021年度のカメラドール受賞作『ムリナ』、ミハイル・レッド(Mikhail Red)の『アリサカ』のワールドプレミアなど、映画祭でチェックすべき5作品を紹介する。

1. 『ムリナ』

2021年に公開されたこの青春ドラマは、クロアチアの映画監督アントネータ・アラマット・クシヤノヴィッチ(Antoneta Alamat Kusijanovićのデビュー作。初の長編作品であるにもかかわらず、2021年の『カンヌ国際映画祭』でのワールドプレミア後、カメラドール賞を受賞。同作には、マーティン・スコセッシがエグゼクティブプロデューサーとしてクレジットされている。

17歳のジュリアと威圧的な父親との複雑な親子関係を描いた作品。父親の束縛から抜け出したい、という衝動に駆られていた彼女は、4日間の家族旅行で知り合った父の友人で裕福なアンテと出会う。そして、ジュリアは自由への切符を手に入れる可能性を感じ始める。

上映スケジュール:10月30日(土)14時〜、11月4日(木)16時10分〜

2. 『アリサカ』

29歳のミハイル・レッドは、フィリピン映画界の恐るべき才能だ。フィリピン映画としてNetflix史上初の配信となった『バードショット』をはじめ、これまでに数々の不気味なスリラー作品を製作している。

映画『アリサカ』は霧に包まれた96分のスリラー大作。護送中の証人が襲撃され、事件の唯一の生存者である女性警官が、フィリピンのバターン州に住む先住民のグループに身柄をかくまわれる。しかしそこにも追手がたどり着いたため、主人公は安全な場所へと逃げようとするのだが……

上映スケジュール:10月30日(土)14時〜、11月4日(木)16時10分〜 

3. 『四つの壁』

クルド人の音楽家のボランは妻と子どもを呼び寄せるため、部屋のローンを返済しようと毎日働いている。部屋からは海が見えたが、新しく建った建物により景色を遮られてしまう。その後、一連の悲劇が彼を襲うのだった。

映画『ペルシャ猫を誰も知らない』『亀も空を飛ぶ』などの作品で知られるイラン出身のクルド人監督、バフマン・ゴバディ(Bahman Ghobadi)が描く強烈な人間ドラマ。今年の映画祭で最も楽しみなプレミア作品の一つだ。

上映スケジュール:11月2日(火)14時35分〜、11月5日(金)19時〜 

4. 『漁港の肉子ちゃん』

西加奈子が2014年に発表した同名小説を原作とする『漁港の肉子ちゃん』は、性格の全く異なる母娘の物語。肉子ちゃんは、失恋するたびに娘のキクコとともに街を転々としていた。肉子ちゃんが小さな漁村に就職し、新生活に慣れてきたころ、キクコはひそかに「母みたいにならないよう、この街で成長したい」と願うようになる。そして共通点のない母娘の秘密が明らかになるとき、奇跡が訪れるのだった。

明石家さんまのプロデュースによって映画化が実現された同作の監督は渡辺歩。キャラクターデザインは『千と千尋の神隠し』や『ハウルの動く城』などの作品に携わった小西賢一が担当している。日本では2021年夏に公開された作品だが、東京国際映画祭での上映では英語字幕付きで上映される。

上映スケジュール:11月7日(日)18時45分〜

5. 『ザ・ドーター』

更生施設の教師として働く夫とその妻は、子どもができないことで悩んでいた。夫婦は、施設で妊娠中の14歳の少女と養子縁組をしようと計画する。しかし、少女のボーイフレンド(そして赤ん坊の父親)を名乗る人物が登場したことからトラブルが発生。雪の中でドラマが繰り広げられていく。

3つの季節に分けて撮影された本作の監督を担当したのは、映画『カニバル』のマヌエル・マルティン・クエンカ(Manuel Martín Cuenca)。最初は順調に進んでいた物語がやがて深い絶望の淵へと転がり落ちていく、味わい深いサスペンススリラーだ。冷静に計算された本作は、アジアプレミア上映となる。

上映スケジュール:11月4日(木)10時20分〜 

ここで紹介した作品のほかにも、開催期間中にはたくさんの注目作が上映されている。作品のラインアップやスケジュールは『東京国際映画祭』の公式ウェブサイトをチェックしよう。


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