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Netflixドラマ「ストレンジャー・シングス」のシーズン4はこうなる

2022年に新作が配信予定(過去回のネタバレあり)

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Andy Kryza
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Netflixの世界的大ヒット作品『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で変わり者のヒーローやヒロインたちを最後にチェックしてから約2年。現在製作中で、2022年に配信スタート予定のシーズン4では、主人公の少年と少女たちの成長以外にも状況の変化が見られるようだ。

シーズン4は、インディアナ州ホーキンスのショッピングモールから、冷戦時代のロシアにおける冷たい暗闇、そして不気味な「裏側の世界」など、世界をまたにかけた舞台で展開。さらに新キャストも追加となり、アブリン映画への新たなオマージュも引き続き楽しめるようだ。どんなシーズンになるのか紹介しよう。 

新キャストは誰?

Netflixは、2021年6月上旬に開催した今後のコンテンツを紹介するイベント『Geeked Week』を開催。その中で以下ように、『ストレンジャー・シングス』シリーズに4人の新キャストを追加することを発表した。

エイミーベス・マクナルティ:『アンという名の少女』の主役。早口で学校の音楽楽団に所属するヴィッキーを演じる。

マイルズ・トゥルイット『KIN/キン』に出演。街の地下で湧き上がる恐怖に巻き込まれる、ホーキンス高校バスケットボール部のスター選手役を務める。

レジーナ・ティン・チェン:進路指導教員役を担当。

グレイス・ヴァン・ディーン:俳優、キャスパー・ヴァン・ディーンの娘。暗い秘密を抱えた、人気のあるチアリーダーとして登場する。

以前から発表されているように、シーズン4には上記メンバーのほか、精神科病院に収監された高齢の殺人犯を演じるロバート・エングランドも出演。そう、エングランドは『エルム街の悪夢』のフレディ・クルーガー役で知られる俳優だ。シーズン2で『グーニーズ』の主人公役、ショーン・アスティンを起用したように、インスピレーションを得た作品に登場する人物を登場させる『ストレンジャー・シングス』の伝統的手法は、新シーズンでも引き継がれているようだ。

そのほか、ジェイミー・キャンベル・バウワー、ジョセフ・クイン、エドゥアルド・フランコ、トム・ウラスキハ、シャーマン・オーガスタス、メイソン・ダイ、ニコラ・ジュリコなども、新キャストとして発表されている。

昨シーズンから引き続き出演するのは?

シーズン3で生き残った主要キャストは、引き続き新シーズンにも登場。ミリー・ボビー・ブラウン、フィン・ヴォルフハルト、ケイレブ・マクラフリン、ゲイテン・マタラッツォのコアメンバーに加え、ウィノナ・ライダー、ナタリア・ダイアー、チャーリー・ヒートン、ジョー・キーリーは引き続き「アドベンチャー」を続ける。昨シーズンから新たに加わった、嫌みったらしいアイスクリームパーラー店員であるロビンを演じるマヤ・ホークと、新入生のマックス役のシェディー・シンクも、継続して出演する。

また、死んだと思われていた顔ぶれもカムバック。デヴィッド・ハーバー演じる不機嫌な警官ホッパーは、消されたわけではなく、どうやら雪の降るロシアのワークキャンプにいるようだ。またマシュー・モディーンが演じる、子どもを実験台にしている「マッドサイエンティスト」のブレナー博士は、これまでの展開でデモゴルゴンに襲われているが、シーズン4で復活するようだ。ただそれがフラッシュバックなのか、現実なのかは今のところ分かっていない。

シーズン4のストーリーはどうなる?

Netflixはストーリーについて厳重に管理する傾向にあるため、新シーズンの展開がどうなるかは想像するしかない。

昨シーズンの最後、主人公たちは心を操ろうとする異次元の悪魔の猛攻や、郊外のモールへのロシア人侵入を見事に回避。バイヤーズ一家は、ホッパーが死んだと思って別の街へ移り、主人公たちとは離れ離れになってしまった。

シーズン3のエンドロール後に流れた映像では、秘密研究施設の破壊後、共産主義者がホーキンスから逃げる際に「アメリカ人」を連れて行ったことが明らかになっている。これはホッパーを意味していると考えられているが、シーズン1のデモゴルゴン襲撃後に見られなくなった、ブレナーのことを示しているのではないかという憶測もある。

キャストやキャラクター情報を見ることでもいくつかのことは分かる。バイヤーズ一家の行き着く先がどこであれ、ホーキンスではさらなるトラブルが発生するようだ。もちろんそれらは、単にメタルキッズやサタニックパニックの影響を受けたものではない。また、シーズン1で「裏の世界」に拉致されたウィル・バレスは、暗黒次元と霊的なつながりを持っていることが示されている。

ブラウン演じるイレブンは、自分の過去を解明するための探求を続けることになるようだ。フラッシュバックに焦点を当てたティザー動画は、ホーキンス国立研究所での「過去」の描写に多くの時間が費やされることを示唆。この研究所はイレブンが残酷な実験に耐え、強力なサイキック能力を身に付けた場所だ。彼女のような人物をほかにも登場させることにもなり、こうした展開は、シーズン2の「密室」エピソードである『The Lost Sister』で、イレブンが出会ったシカゴのパンクロックの超能力者たちとつなげるためのものではないかと、考えるファンもいる。 

目の肥えたファンは、番組の宣伝資料の中に『X-MEN』にちなんだものがあることに気付いているだろう。あるキャラクターが率いている「Hellfire Club」と呼ばれる10代のオタクグループの名前が、『X-MEN』に出てくる悪の組織にちなんだものとされているのだ。これについて、イレブンが『X-MEN』に登場する悲劇の主人公、ジーン・グレイ(別名ダーク・フェニックス)のように、より破壊的な力を持つようになる可能性を暗示していると考える人がいる。ただそれは考え過ぎで、このシリーズが得意とする、さまざまな隠し要素の一つだという可能性も高い。

ホッパーは、酔っ払いの不良から不機嫌な父親、そして国際的なヒーローへと、英雄化の旅を続けるようだ。ホッパー役のホーバーは、エンターテインメント情報サイトであるゲームズ・レイダーに対して、「我々は、(『ロード・オブ・ザ・リング』で)灰色のガンダルフがバルログと戦い、白のガンダルフとして復活するというアイデアに常に興味を持っていた」と語っている。シーズン4でホッパーがいるロシアでは、収容所で彼の友人かつ引き立て役となる人物が登場するというキャスト報告が出ており、同地を舞台にしたシリアスな脱出劇が起こると見込まれている。

シーズン4はどんなテイストになる ?

『ストレンジャー・シングス』シリーズの「DNA」には、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』、そしてスピルバーグへの愛が刻み込まれている。それに加えこれまでの各シーズンには、そのテイストに決定的に影響を与える特定の作品の存在が見られた。シーズン1ではスティーブン・キングの作品やジョン・カーペンターの映画(と音楽)を大いに参照。シーズン2では『ゴーストバスターズ』や『エイリアン』、シーズン3では『ターミネーター』『リッジモント・ハイで高速増殖中』『レッド・ドーン』『ボディ・スナッチャーの侵略』などの影響が顕著だ。

この傾向はシーズン4でも続くとされている。新シーズンのテイストについて、このシリーズで大ブレイクを果たしたキーリーはゲームズ・レイダーに対し、これまでで最も恐ろしいものになるだろうと語っている。「毎回言っていることですが……。前回もかなり暗かったですよね。新シーズンもずっと恐ろしいものになると思います」。『エルム街の悪夢』の不朽の怪物が登場するわけだから、彼が言うことにもうなずける。

シーズン4の配信はいつから? 

新型コロナウイルスの感染拡大により、何度も製作がストップしてしまったが、今のところ、2022年初頭に配信されると考えられている。

原文はこちら

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