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東京、9月にリバイバル上映される映画

『バッファロー’66』『ポンヌフの恋人』など、今こそ観たい名作

Chikaru Yoshioka
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Chikaru Yoshioka
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スワロウテイル 4K リマスター
『スワロウテイル 4K リマスター』 | 場面写真
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映画は、スクリーンで観てこそ記憶に残る。2026年9月の東京では、『バッファロー’66』『スワロウテイル』など、かつて多くの人を魅了した映画が再び劇場に帰ってくる。4Kリマスターによって新たな表情を見せる作品や、今回を逃せば日本のスクリーンでは観られなくなる作品もある。

大きな画面に身を委ね、音に包まれ、暗闇の中で物語を追う。何度も観た作品も、初めて出会う作品も、映画館でしか味わえない時間と、作品が持つ空気感をじっくり堪能したい。

バッファロー'66

バッファロー'66
© LIONSGATE FILMS 1998『バッファロー'66』

1998年に公開され、ヴィンセント・ギャロ(Vincent Gallo)が監督・脚本・主演・音楽を手がけた『バッファロー’66』。1990年代のミニシアターシーンを象徴する一作が、9月11日(金)から1週間限定で日本での最終上映を迎える。渋谷の「WHITE CINE QUINT」をはじめ、全国5館で公開される。

本作は、ミュージシャンや俳優、画家など多彩な活動で知られるギャロの初監督作品。刑務所から出所した男・ビリーと、彼に妻のふりをするよう強要された少女・レイラの奇妙な関係を描く。レイラ役をクリスティーナ・リッチ(Christina Ricci)が演じ、ベン・ギャザラ(Ben Gazzara)、アンジェリカ・ヒューストン(Anjelica Huston)らも出演している。

日本国内の上映権利が2026年9月で終了するため、今回が日本で劇場鑑賞できる最後の機会だ。長く愛されてきた一本を、大きなスクリーンで味わっておきたい。

9月11日(金)から全国上映

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スワロウテイル

スワロウテイル 4K リマスター
『スワロウテイル 4K リマスター』場面写真

『Love Letter』『リリイ・シュシュのすべて』『花とアリス』など、時代を彩る作品を生み出してきた岩井俊二。中でも、公開当時33歳だった岩井が手がけた長編映画第2作『スワロウテイル』は、1996年の劇場公開以来、独自の世界観と鮮烈な映像表現で、今なお多くの映画ファンを引きつけている。そんな本作が、監督完全監修による4Kリマスター&Dolby Atmos版『スワロウテイル 4Kリマスター』として、9月4日(金)から「TOHOシネマズ日比谷」ほか全国で公開される。

本作には、三上博史、Chara、伊藤歩、江口洋介らが出演。日本を舞台にした架空都市「円都(イェンタウン)」で生きる移民たちの姿を描く。音楽監督は小林武史。ボーカルのグリコ役でCharaが歌う劇中バンド「YEN TOWN BAND」の「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」は映画を代表する楽曲として長く愛されている。

今回の4Kリマスター版は、2025年の「東京国際映画祭」で上映されたバージョンをさらにブラッシュアップしたもの。さらに9月25日(金)からは、岩井の初期作『undo』(1994年)と『PiCNiC』(1996年)の4Kリマスター版もTOHOシネマズ日比谷など全国で、2本立てで上映される。16mmフィルムならではの増感・減感現像など、実験的な映像表現を生かしながら、現代のスクリーンによみがえる。

9月4日(金)から全国上映

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ポンヌフの恋人

ポンヌフの恋人
画像提供:アッシュ・ペー・フランス株式会社『ポンヌフの恋人』

レオス・カラックス(Leos Carax)最大のヒット作にして、フランス映画史に残る伝説的な映画『ポンヌフの恋人』。その4Kレストア版が、9月18日(金)から30日(水)まで「新文芸坐」に登場する。『ボーイ・ミーツ・ガール 4Kレストア版』『汚れた血 4Kレストア版』『ポーラX 4Kレストア版』とともに上映される予定だ。

度重なる撮影中断によって完成まで3年もの歳月と膨大な製作費を費やし、公開前から「呪われた映画」とまで呼ばれた本作。しかし1991年のフランス公開後には大きな反響を呼び、日本でも27週にわたるロングランを記録した。

物語の舞台は、パリ最古の橋「ポンヌフ」。天涯孤独の大道芸人・アレックスと、失恋と失明の危機を抱えて家出した画学生ミシェルが橋の上で出会い、2人の激しい愛が疾走していく。

打ち上げ花火やセーヌを走る水上スキー、燃え上がるポスター、雪の降るクリスマス――革命200年を祝うパリの街を舞台に、鮮烈な映像と音楽が織り成す圧倒的なスペクタクルが展開する。美しさと狂気、孤独と愛がめくるめくように交錯する、カラックスならではの唯一無二の映像体験だ。

新文芸坐」で9月18日(金)〜30(水)の限定上映。

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ランユー

ランユー 4Kリマスター版
画像提供:株式会社ハピネット『ランユー 4Kリマスター版』

1988年、民主化の波が押し寄せる北京。一夜の関係から始まった青年2人の愛は、時代の大きなうねりの中で、思いもよらない形へと向かっていく。

映画『ランユー』は、香港ニューウェーブ第2世代を代表する名匠、映画監督のスタンリー・クワン(關錦鵬)が、中国で匿名連載され、熱狂的な支持を集めたインターネット小説『北京故事』を繊細な演出で映画化したもの。その4Kリマスター版が、『ロアン・リンユイ/阮玲玉 4K』『ルージュ 4K』とともに9月19日(土)から25日(金)まで「早稲田松竹」で上映される。

政府幹部とのコネで貿易会社を営む青年実業家・ハントンは、地方から上京してきた苦学生のランユーと一夜をともにする。遊びのつもりだったハントンに対し、ランユーにとってはそれが初めての恋だった。やがて偶然の再会を果たした2人は、激動する時代の中で、少しずつ互いへの思いを深めていく。

本作は、中国では上映禁止となった一方、香港や台湾では数々の映画賞を受賞。それまでほとんど市民権を得ていなかった性的マイノリティーの存在が急速に認知されるなど、社会的にも大きな反響を呼んだ。ゲイであることを公言するクワン自身の視点もにじむ、丁寧でリアルな演出がさえわたっている。

時代に翻弄(ほんろう)されながらも、自由な愛を求める2人。切なくも美しく、その愛の軌跡が胸に残る一作だ。

早稲田松竹」で9月19日(土)〜25(金)の限定上映。

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許されざる者

許されざる者
『許されざる者』チラシ画像

「西部劇のヒーロー」を演じ続けてきたクリント・イーストウッド(Clint Eastwood)が、そのイメージを自ら覆した一本が『許されざる者』だ。

彼が監督・主演を務めた本作は、アカデミー賞作品賞、監督賞を含む4部門を受賞。それまで多くの批評家から、監督も手がけるただのアクションスターと見なされていたイーストウッドは、本作以降、真の巨匠へと格上げされた。全国の映画館で実施中の「午前十時の映画祭16」で、9月4日(金)から順次上映される。

1880年のワイオミング。かつて悪名をとどろかせたガンマン、ウィリアム・マニーは、今では銃を捨て、2人の子どもとともに貧しい農場で暮らしていた。そんな彼の元に若いガンマンが現れ、「町の娼婦に重傷を負わせた2人のカウボーイを殺せば、1000ドルの賞金が手に入る」と持ちかけた。生活に苦しむマニーは、かつての相棒ネッドを誘い、再び銃を手にする。

2025年に、イーストウッドの公式Xで自身が好きな作品トップ10が初めて公表された際には、『許されざる者』もその一作に選出されており、イーストウッド自身の本作への愛着の深さがうかがえる。

9月4日(金)から全国上映

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