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東京の街が舞台の国際芸術祭「東京ビエンナーレ2023」がクラウドファンディング

リターンには総合ディレクターらと歴史的建造物などを巡る特別ツアーを用意

テキスト:
Genya Aoki
東京ビエンナーレ 2023
Photo: Yoshihiro KikuyamaNishio Yoshinari & 403 Architecture (Dajiba), Pubrobe, 2016. Installation view at Aichi Triennale 2016, Aichi Prefectural Museum of Art
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「東京のまち」を舞台に2年に1度開催している芸術祭「東京ビエンナーレ」が再始動。同年7〜9月(夏会期)と10月(秋会期)にかけて「東京ビエンナーレ 2023」を開催するに向け、2023年3月23日にクラウドファンディングでの支援募集を始めた。

東京ビエンナーレは、世界中から幅広いジャンルのクリエーターが東京の街に深く入り込み、地域住民と一緒に多様な作品やプロジェクトを作り上げていく芸術祭。2022年10月には、プレイベント「東京ビエンナーレ 2023 はじまり展」を実施。寛永寺で歴史に触れ合いながらアート鑑賞できる場などが出現した。

東京ビエンナーレ2023
撮影:池ノ谷侑花(ゆかい)日比野克彦《ALL TOGETHER NOW(Transforming box series)》 東京ビエンナーレはじまり展(2022年)

会場は千代田区・中央区・文京区・台東区の学校や歴史的建築物、公共空間、遊休空間、水辺など40カ所程と広範にわたる。 総合ディレクターは前回に引き続き、アーティストで東京藝術大学教授の中村政人が務めるほか、キュレーター・心理療法士として活動する西原珉が新たに担当。「リンケージ つながりをつくる」をテーマに、参加者と来場者がそれぞれの「リンケージ(つながり)」を見いだし、新しいつながりが生まれ、広がっていく場となることを目指すという。

東京ビエンナーレ2023
Slow Art Collective「Slow Art Collective Tokyo」 東京ビエンナーレはじまり展(2022年)

初開催となった「東京ビエンナーレ2020/2021」でも実施したクラウドファンディングでは、250人以上が支援。多くの期待のコメントとともにその時に生まれた広がり・つながりは金銭的支援を超えたものだったそう。今回はこの経験をふまえ、⺠間主導で「市⺠でつくりあげる国際芸術祭」という従来のコンセプトをより本質的なものとすべく、改めてクラウドファンディングに挑む。

東京ビエンナーレ2023
津村耕佑「都市を纏う」(東京ビエンナーレ2020/2021)

実施期間は4月28日(金)まで。目標金額は500万円。主な使途は、開催会場の運営費、および入場無料エリア実現のための諸経費だ。芸術祭を入場無料化することで、子どもやあまり芸術に触れる機会のなかった若年層、親子連れなど、誰でも参加できる開かれた場を目指す。また、前回参加予定だったが、コロナ禍によって来日できなかった海外作家も改めて招へいされる。

東京ビエンナーレ2023
宮永愛子「ひかりのことづけ」(東京ビエンナーレ2020/2021)

リターンには、アーティストとコラボレーションした T シャツ、ディレクター陣が案内する会場ツアーなど、芸術祭ならではのユニークな内容を用意する。

東京ビエンナーレ2023
画像提供:東京ビエンナーレ2023

クラウドファンディング挑戦に際して、中村と⻄原は「市⺠×アーティストによる活動が起こる『場』こそ芸術祭の本質だと考えます。開催時は人々が街に飛び込むように作品体験を共有し、プロジェクトに参加できる形を大事にしています」と、コンセプトに対する強い思いを語った。

新たな出会いの扉を開く美術祭の挑戦を支援してみては。

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