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TOFROM YAESU TOWERでしかできない5のこと

岩井俊二のアートや八重洲の名店が集結、劇場や国内最大級のバスターミナルも備える

Karin Minamishima
テキスト
Karin Minamishima
Writer/Editor
TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima | 檜物スクエア
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2026年9月10日、八重洲に新複合施設「TOFROM YAESU TOWER」が誕生した。映画監督・岩井俊二が手がけたストーリーを軸に展開するパブリックアートや、地元の老舗や名店が集結した飲食ゾーン、国内最大級のバスターミナル、劇場、江戸時代からの職人文化や歴史をデザインに取り入れた建築など、多彩な見どころを揃える。

アートや食、歴史、エンターテインメント、移動がシームレスにつながるこの複合施設で、八重洲の新しい都市の楽しみ方を紹介しよう。

1. 映画監督・岩井俊二のストーリーを歩く。

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima1階に設置された、井口皓太の「Tides of time」。海流や潮位、時刻などのデータに応じて、経年とともに変化するモーショングラフィック作品で、街の「もうひとつの時計」のような役割を果たす

館内各所には、パブリックアートプロジェクト「TOFROM YAESU TOWER ART:人魚の街」が展開。岩井が「すぐに頭に浮かんだ」という八重洲の街を舞台に書き下ろしたオリジナルストーリーを起点に、8組のアーティストが作品を制作した。 

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima記者発表会に登場した岩井俊二。「八重洲は知っているようで知らない場所。このプロジェクトをきっかけに、ビルの間に文化が残っている場所だと知りました。」と語った

同作は、「100年に一度、人魚が姿を変えながら街に現れ、八重洲という街を見つめる」というストーリー。風を受けてなびくステンレスパネル、オブジェから流れる水音のインスタレーション、降水量データを糸の層で表現した作品など、8つの作品を巡りながら八重洲の歴史と時間の重なりを体感できる。

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima太田琢人による「The water is worth a thousand words.」。立体作品に組み込まれたスピーカーから水の音がランダムに流れる
TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima加藤智大による「Anonymous-human#68: The Veiled」。重なり合う金属が、見る角度によって形を失ったり、また人の形に見えたりと「まぼろし」のような彫刻だ

2.老舗の伝統と名店の新業態をはしごする。

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima「八重洲 日本橋やぶ久」の看板メニュー「カレー南蛮」。だしの香るこっくりとしたカレースープがそばに絡む。庶民的な味わいながらしっかり「和」が感じられる

江戸の城下町から続く歴史を受け継ぐ老舗や、『ミシュランガイド』の星付き店などの新進気鋭の店が一堂に集結。 幕末から続く日本料理「割烹嶋村」、名物ジャンボ餃子の「TaiKouRou TOKYO」、明治時代に創業した「八重洲 日本橋やぶ久」など、八重洲で愛され続ける味が装い新たに再登場する。

TOFROM YAESU TOKYO
Photo: Kisa Toyoshima「天よこた 明日へ」。本店は数ヵ月先まで予約で埋まる人気店だが、ここでは「天ぷらを楽しむ人をもっと増やしたい」という思いの下、新業態として出店。本店のクオリティーや厳選素材はそのままに、本店の約半分の価格でコース料理を提供する

2階の「YAESU 東京界」にはミシュランガイドで一ツ星を獲得した天ぷらの名店「天よこた」の新店「天よこた 明日へ」や宗達グループの新店「魚河岸 立ち食い鮨 きいつ」など、名店の新業態も含めた12店が軒を連ねる

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima茶を使用した個性的なカクテルを提供する「Mixology salon」。創業の地・八重洲に戻ってきた

ほかにも、八重洲で創業し、日本茶やウーロン茶など茶の味わいを生かしたカクテルが味わえるバー「Mixology salon(ミクソロジー サロン)」も入居。多彩なジャンルの店が揃い、その日の気分に合わせて店をはしごするのも楽しみだ。

3. 歴史と現代が交差する空間を歩く。

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima八重洲1丁目東地区一帯は、かつてヒノキを使った木工品づくりで栄えた職人の町。その歴史に着想を得た貫通通路には、世界各地の樹木と職人技が融合した空間が広がる

同施設では、八重洲の歴史や都市の記憶をビルに織り込んだ建築や空間デザインが楽しめる。 かつて木工職人が集まった檜物町(ひものちょう)の歴史にちなみ、ヒノキのオリジナル家具や壁面緑化を配置した立体的な吹き抜け空間「檜物町スクエア」や、職人技や廃材を活用した貫通通路など、現代的なビルでありながらどこか江戸を感じられるような趣向が凝らされている。

TOFROM YAESU TOWER
Photo: Kisa Toyoshima八重洲の小規模な建物や路面店が連なるイメージの低層部のデザイン

4. 雨に濡れずに舞台の余韻に浸る。

TOFROM YAESU TOWER
画像提供:東京建物株式会社客席

劇場・カンファレンス施設の「東京建物 ぴあ シアター&カンファレンス」が入居。待望の「東京駅」駅前初の本格的な段床式劇場だ。東京駅直結で、雨の日も濡れずにバスターミナルや駅にアクセスできるため、物語の余韻にもより長く浸っていられるだろう。観劇後は、TOFROM YAESU TOWER内の飲食店やベンチで感想を話し合うのも楽しみだ。

仕事帰りや旅行の合間にも立ち寄りやすく、文化やエンターテインメントをきっかけに人と街がつながる拠点になっている。

5. 地下ターミナルからシームレスに飛び立つ。

地下階には、国内最大級の高速バスターミナル「バスターミナル東京八重洲」が直結。東京駅や「八重洲地下街(ヤエチカ)」から天候を気にせずスムーズにアクセスできる。全国の主要都市や観光地へ向かう高速バスの発着拠点でもあり、アートやグルメを満喫したあと、そのまま次の旅へと出発できるのも大きな魅力だ。

アートに触れ、食を楽しみ、歴史を知り、そして新たな旅へ向かう。多彩な体験が交差する同施設は、八重洲の新たなランドマークとして街の魅力を発信していくだろう。

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