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9月9日~23日、謎の球体と女性を描いた『沿海紀聞』を公開

2026年は、UFOウォッチャーには新たな時代の幕開けとして刻まれるに違いない。
現在、世界中でUFO(未確認飛行物体) やUAP(未確認異常現象)への関心が高まっている。 2月にトランプ大統領がUAP関連文書の特定・機密解除を国防総省に指示し、5月から数週間おきに機密解除文書を公開し続けているからだ。UAPの目撃情報は膨大な数に及ぶ。もはや信じる・信じないの域を超え、UFO/UAPは既知の事実といっていいだろう。
さらに、映画『ディスクロージャー・デイ』の公開が10月1日(木)に控えている。地球外生命体に関する機密情報を得た2人の男女がその内容を世界に開示するべく奔走する姿を描いた、スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)の最新作である。
ほかにもアメリカでは、『トップガン マーヴェリック』『F1』を製作したジョセフ・コシンスキー(Joseph Kosinski)とジェリー・ブラッカイマー(Jerry Bruckheimer)が再びタッグを組んだUFOスリラーや『X-ファイル』のリブート作品など複数のプロジェクトが進行しており、エンターテインメント界でも今、UFO/UAPは熱い話題になっている。
そんな中、日本では「未確認物体」を描いたとされる新資料が確認され、「国立公文書館」でひっそりと特別公開されている。地誌『江戸名所図会』の著者としても知られる斎藤月岑(さいとうげっしん、1804~1878)が編んだとされる『沿海紀聞』に記された「うつろ舟」だ。
うつろ舟とは、1803年2月、常陸国(現在の茨城県)の沖合いに漂着したとされる不思議な舟の伝説である。舟は球体のような丸い形をしており、中には見慣れぬ装いの女性が一人乗っていた。女性は言葉が通じず、大きさ2尺(約60cm)四方の箱を大切に抱えていたという。こうした逸話は日本各地に伝わり、当時の文人や好事家の間で広く語り継がれ、記録として残された。
うつろ舟を伝える史料としては、幕臣・屋代弘賢(やしろひろかた、1758~1841) の雑稿をまとめた『弘賢随筆』がかねてより知られており、同館でも過去に展示されたことがある。『弘賢随筆』には漂着した「うつろ舟」と乗船していた女性の様子が描かれているほか、人々の対応や舟内に記された「蛮字」から「女性は外国の王女ではないか」とする筆者の推測などが記されている。
新たに確認された『沿海紀聞』には、漂着したうつろ舟と乗船していた女性が描かれている。舟は球体で、女性の面持ちには日本画の趣が見られる。
うつろ舟はUFOなのか。史料としては、漂着船や漂流民をめぐる伝承のひとつとして読むのが妥当だろう。
しかし、UAPは海上でも確認されており、古代エジプト、古代ローマの時代から目撃情報が残されている。江戸時代にもなかったとは言い切れない。同時代の人々が見慣れぬ物体や来訪者に想像をふくらませたように、200年以上前の絵と文字を前に空想を広げてみてほしい。
うつろ舟の原本は、9月23(水)まで展示されている。シルバーウィークに江戸のUAPに触れてみては。
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