ティール
Photo: Kisa Toyoshima

パティスリー イーズの姉妹店ティールが旧渋沢栄一邸跡地に誕生

兜町の新スポット、チョコレートとアイスクリームの専門店

編集:
Time Out Tokyo Editors
テキスト:
Aya Hasegawa
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マイクロ複合施設のK5元ビストロ・ロジウラの西恭平がシェフを務めるレストラン、ネキ(Neki)、クラフトビールブランドのビールスタンド、オムニポロス トウキョウOMNIPOLLOS TOKYO)──。

ここ数年でおしゃれに変貌を遂げ、多様なカルチャーが集う日本橋兜町に、また新たなグルメスポットが誕生した。日々行列が絶えないパティスリーベーカリーのイーズ(ease)から徒歩2分ほどの立地に、2021年11月12日、同店の姉妹店となるチョコレートとアイスクリームの専門店、ティール(teal)が、グランドオープンを果たした。

ティール
Photo: Kisa Toyoshima

ティールが位置するのは旧渋沢栄一邸跡地で、1928年(昭和3)に建てられた歴史的建造物の一画。重厚感ある意匠を残しながらもモダンに改装された店舗には、2017年に『Top of Patissier in Asia ベストショコラティエ』を受賞した元パスカル・ル・ガックの眞砂翔平シェフと、ミシュラン星付きレストランパティシエの経験を持つイーズの大山恵介シェフがタッグを組み、それぞれの個性を生かしたオリジナリティーあふれるスイーツが並ぶ。

ティール
Photo: Kisa Toyoshima

同店のトレードマークはマガモ(=teal)。エジプトでは、カモは古くから深い智慧(ちえ)と財産の象徴とされていたという。また、兜町が江戸時代は水運の街だったことを受け、「財を日本橋兜町に運んでくる」モチーフとして採用。シンボルカラーも、カモおよびカモの羽の色にちなみ、青緑色だ。

ティール
Photo: Kisa Toyoshima

広報担当者は、「チョコレートショップというとラグジュアリーな雰囲気があり、少し身構えてしまうけれど、もともとチョコレートは身近でもっとカジュアルなもの。ぜひ日常的に使ってほしい」と語る。なるほど、チョコレートバーやドーナツ、クッキーなど、高級チョコレートショップでは扱っていないようなアイテムがラインアップしているのが楽しい。

ティール
Photo: Kisa Toyoshima

『アマゾンカカオのドーナツ』は、イーズの人気アイテム『アマゾンカカオのシュークリーム』のクリームと、ラズベリーソースを天然酵母で作った生地に詰め込んで焼き上げた。眞砂と大山は何度も試作を繰り返し、もちもちの食感でありながら歯切れの良い生地を完成させたという。

「ドーナツやバーなどおなじみのものを、ショコラティエやパティシエのフィルターを通し表現しました。タルトやケーキはお菓子ごとにカカオの種類を使い分け、また、複数のカカオをブレンドして使用。中には1種類のカカオのみを使っているメニューもあるが、「カカオをブレンドすることで、チョコレートの香り、コク、苦味、酸味を生かしながら、合わせるほかの素材の個性を引き立てる、相性のいいバランスを実現しています」(広報担当者)

ティール
Photo: Kisa Toyoshima

『タルトショコラ』に使うフルーツは時期によって変わる。オープン時はイチジクだが今後は洋ナシの出番が控えているという。『チョコレートバー』は2種類(各500円)を用意。眞砂が幼少期に愛したキャラメル入りチョコレートバーをパティスリーの味で再構築した。キャラメル入りのチョコレートバーは、ねっとり伸びるほろ苦いキャラメルとナッツ、さらにたっぷりのドライフルーツを重ねた。

もう一方はシンプルなチョコレートバー。ラム酒を染み込ませたブラウニーにジャム、フルーティーなガナッシュをカップリングした。なおガナッシュは、ベイリーズ産とアマゾン産のカカオを合わせて作っている。

ティール
Photo: Kisa Toyoshima

『ジェラート』(ダブル756円)は大山がメインで担当。レストランのデセールで取り入れるような素材をジェラートで展開していく。看板商品ともいえる「アマゾンカカオ」は乳脂肪の割合を極力少なくしてさっぱりと仕上げた。こってりとしたチョコレートの甘みを想像すると、そのフルーティーな味わいに驚くはずだ。

そのほか『バジル&洋梨』『いちご&ゆず』など、イーズで提案している目新しい素材同士の組み合わせのジェラートを季節ごとに数種類用意。いずれも素材そのものの味わいを生かし、また極上の滑らかさを持ち味にしている。ちなみに、『いちご&ゆず』はオリーブオイルをかけるといちごの持つフレッシュ感がよみがえる。兜町に訪れた際は、ぜひ味わってほしい。

ティールの詳細はこちら

テキスト:長谷川あや

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