アメリカン航空が超音速旅客機「Overture」を20機購入へ

早ければ2029年に就航

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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コンコルドの最後の飛行から20年近くがたった今、超音速旅客機がカムバックしつつある。アメリカの大手航空会社であるアメリカン航空は、20機の新しい超音速旅客機を購入することを発表した。早ければ2029年に就航する可能性があるという。

その超音速旅客機は、アメリカの航空会社ブーム・スーパーソニック社が製造する「Overture(オーバーチュア)」。定員は、65〜80人の同機は世界最速の旅客機とされ、現在の旅客機の2倍以上であるマッハ1.7(時速約2100キロメートル以上)での運行が見込まれている。ロンドン〜ニューヨーク(通常7時間)をわずか3時間半、ロサンゼルス〜シドニー(通常15時間)をわずか6時間45分で移動できる速さだ。

 Boom Supersonic
Image: Boom Supersonic
 Boom Supersonic
Image: Boom Supersonic

Overtureに注目しているのはアメリカン航空だけではないユナイテッド航空、ヴァージン・アトランティック航空、日本航空などが、これまでに合計で130機以上が発注しているという。

スピードのほかにも、Overtureには興味深い点がある。ブーム・スーパーソニック社によると、この旅客機は全て持続可能な燃料で動き、ネットゼロカーボンになるそうだ。これが本当なら、航空業界にとって画期的なことになるかもしれない。しかし、実際に証明されるまでは、環境へのコミットメントは「話し半分」で聞いておくぐらいがいいだろう。

いずれにせよ、大衆向けの超音速飛行機が復活するのはほぼ間違いない。ブーム・スーパーソニック社は、2026年に最初のオーバーチュア試験飛行を行い、2029年までに実用化することを目指している。

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