ニューヨークに「世界で最も細い超高層ビル」が誕生

57丁目のSteinway Tower

Anna Rahmanan
テキスト:
Anna Rahmanan
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ニューヨークのミッドタウンに、Steinway Towerという超高層の高級コンドミニアム(住所:111 West 57th Street)が誕生した。

デザインを手がけたのは、ニューヨークの建築事務所であるSHoP Architects。建設を担当したのは、JDS Development社、Property Markets Group社、Spruce Capital Partners社だ。

 億万長者通り」と呼ばれる57丁目に並ぶほかの派手なビルと同様、空にそびえるSteinway Towerは84階建てで、高さは1428フィート(約435メートル)。先端の装飾部分は300フィート(約91メートル)もある。

高さでは、市内にあるワン・ワールド・トレード・センター(1776フィート、約540メートル)やセントラルパークタワー(1550フィート、約473メートル)にかなわないが、高さと幅(58.75フィート、約18メートル)の比率は24:1で、「世界で最も細い超高層ビル」の座に輝いた。

Steinway Towerのような細長い建物は、「ペンシルタワー」と呼ばれる。そんな極細のビルが次々と加わる昨今のニューヨークの景色は、同じような建物があちこちに現れた1970年代の香港の景色をほうふつとさせる。同様の状況はほかの都市でも見られるが、視覚的に素晴らしい建物の多くは、ニューヨークにあるといえるだろう。さすがは多くの人が考える「摩天楼の中心地」だ。

Steinway Tower
Photograph: Shutterstock

Steinway Towerの部屋数は60戸。シェフによるケータリングキッチン、専用コンシェルジュのほか、プライベートカバナ(小屋)に囲まれたプール、サウナ、2階建てのフィットネスセンター、巨大テラス付居住者ラウンジなどの素晴らしいサービスや設備を備えているのが自慢だ。ただ、ほとんどのニューヨーカーが気になるのは、コンドミニアムのスペックというより、見た目とそれが街の景色に与える影響だろう。

例によって多くのニューヨーカーが、Steinway Towerについて、目障りで 「奇妙な薄さだ」 と嘆いている。その気持ちも分かるが、数年もしくは、残りの人生をこの高級コンドミニアムで暮らしてみたいというのが多くの人の本音ではないだろか。

原文はこちら

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