パリ中心部で約50年ぶりに高層ビルが建設

ヘルツォーク&ド・ムーロンが設計の「三角タワー」

Sophie Dickinson
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Sophie Dickinson
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パリは大通り、砂利道の公園、輝く石灰岩の建築物で知られているが、ニューヨークの摩天楼にあるような高層ビルはほぼない。実際、今でもパリの中心部で目立つビルは、Tour Montparnasseだけだ。しかしこの孤独な高層ビルに、もうすぐ「仲間」ができることが発表された。

三角形のデザインが印象的なTour Triangleが建てられるのは、ポルト・ド・ヴェルサイユ見本市会場の敷地内。43階建てで、1973年以来市内に建設される建造物の中で最も高いものとなる。建設工事は、2024年にパリで開催されるオリンピックに間に合うように完了する予定だ。

このビルのデザインが最初に提案されたのは2008年だったが、市当局は何度もデベロッパーへ着工の許可を与えてこなかった。しかし裁判所がその決定を覆したため、設計を担当したヘルツォーク&ド・ムーロンは、2021年後半にも建設を開始したいと考えているという。

このビルはその形状から、立っている場所によって全く異なる印象となる。市街地からだとと薄いガラス張りの長方形のように見え、東と西からは、その三角形の輝きが全て見えるのだ。

約50年ぶりにパリ中心部に建てられるパリのこの高層ビルについて、あなたはどう思うだろうか。

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