イギリスのチャールズ皇太子がロンドン近郊にエコタウンを開発

持続可能なコミュニティーを目指し、雇用も創出

Sophie Dickinson
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Sophie Dickinson
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多くの事柄に関わっていることで知られるイギリスのチャールズ皇太子。私有地であるコーンウォール公国ではネットゼロ農業の推進に力を入れ、公邸であるハイグローブではとてもおいしいジャムを作っている。

住宅開発も彼が力を入れている領域の一つ。最新プロジェクトとして、ロンドン近郊のケント州ファヴァシャム郊外に「景観に配慮した」持続可能なニュータウンを建設中だ。皇太子はすでに必要な土地を所有。設計は建築家のベン・ペントリートとコラボレーションした。

計画では2500戸の住宅を混合所得者向けに建設。さらに2500人分の雇用を創出することになっている。また、果樹園、牧草地、植木鉢などを設計に盛り込み、巨大な自転車道のルートも整備。さらに新しい学校やクリケット場、そしてイギリスらしくパブも作るという。

皇太子がゼロから新しいコミュニティーを作ることに手を貸したのは初めてではない。1990年代に、イングランド南西部のドーチェスター郊外にあるパウンドベリーの開発を公爵家が支援したことがある。新規開発では珍しくないが、これが当時かなりの物議を醸した。

同じようなことは、今回のプロジェクトでも勃発。建設地の住民の間では、人口が増えることで交通問題が深刻化するという意見や環境への配慮を疑問視する声が上がっていると同時に、地域に新しい住宅ができることを喜んでいる人も多いという。

建築工事は計画の承認を得て、2023年に開始される予定。皇太子がニンビーたちに勝利するには、あと2年は必要だ。

原文はこちら

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