DAIDO MORIYAMA
画像提供:SWITCH写真集「THE TOKYO TOILET / DAIDO MORIYAMA / SWITCH」より

写真家の森山大道が渋谷の公共トイレ17カ所を捉えた写真集を発売

「THE TOKYO TOILET プロジェクト」によりリニューアルしたトイレが被写体

テキスト:
Time Out Tokyo Editors
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世界的にも評価が高い写真家、森山大道の写真集「THE TOKYO TOILET / DAIDO MORIYAMA / SWITCH」が2023年11月21日(火)、発売される。同書は、森山が雑誌「スイッチ(SWITCH)」で約3年間連載していた「Scene THE TOKYO TOILET」を再編集したもの。日本財団が渋谷区自治体と協力して立ち上げた「THE TOKYO TOILET プロジェクト」によってリニューアルした、渋谷区の公共トイレを捉えた46枚の写真で構成されている。

DAIDO MORIYAMA
画像提供:SWITCH写真集「THE TOKYO TOILET / DAIDO MORIYAMA / SWITCH」より

同プロジェクトは、公共トイレに対する「暗い、汚い、臭い」といったイメージを払拭(ふっしょく)するため、渋谷区内にある17の公衆トイレを誰にでも使いやすく、開かれたデザインに置き換えることを目的に設立された企画だ。日本を代表する建築家やクリエーターら16人が参加し、坂茂や安藤忠雄、隈研吾などが設計に携わった。

2023年には、映画監督のヴィム・ヴェンダースが同トイレを題材に、トイレ清掃員の日常を描いた映画「PERFECT DAYS」(12月22日公開)を発表。主演の役所広司が、第76回カンヌ国際映画祭で「最優秀男優賞」に輝いている。

同書のベースとなったスイッチの連載は、プロジェクトの考案者であり、映画を製作した柳井康治の発案により企画。森山の作品群に感銘を受けた柳井の提案に、「僕がトイレを撮らないで何を撮るの」と答えた森山の一言で連載がスタートしたという。

渋谷区の公共トイレをそれぞれの角度から捉えた写真には、どこか共通したアトモスフィアが漂っている。日本が世界に誇るクリエイターたちがデザインしたトイレの建築美と併せて、見応えを感じる写真集だ。

写真集は全国の書店、もしくはスイッチの公式オンラインストアで購入できる。

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