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2021年4月16日から、歌舞伎町の人間レストランで中尾変の個展『人間やめますか?』が開催中。2016年からアーティストとして活動し、今年10月4日には秋葉原DUB galleryで大規模な個展を予定している中尾だが、今回の展示では初期作品から最新作の下絵までが観ることができる。エロスとユーモアの中に社会風刺的なメッセージが込められた作品は、華やかな色彩のなかに毒があり、人間レストランの独特の空間を彩っている。
オープニングイベントは「バナナナイト」
4月16日のオープニングレセプションでは、「合理的な人間性」の誕生を考察し「自分にとって意味のあること」をバナナの皮に書いて食べるサロンイベント『バナナナイト』(事前予約制、定員30人)が催された。参加者それぞれが己に問いかけ、言葉を書き込む様はシュールながら真剣そのものだ。
向かいのロボットレストランは解体へ
人間レストランは、新宿歌舞伎町で観光客にも人気があったロボットレストラン向かいの雑居ビル4階にある。残念ながらロボットレストランは約1年間の無期限休業期間を経て4月17日に解体が始まり、一時代に幕を閉じた。
ロボットレストランの看板解体の件
— 人間レストラン NNGN (@nngn_kabuki) April 18, 2021
一昨日あたりに急に始まりました
まずはメイン看板がなくなり
今この銀銀も剥がされだしてます
退廃した歌舞伎町
撮るなら今だよ!って位
寂しい光景
ロボットレストランの看板を
この角度から眺めつつ飲めるってのが
人間レストランの売りでした pic.twitter.com/5Pbq8TtfX0
人間レストランのコンセプトは、近未来、ロボットがマジョリティとなった世界で細々と暮らす「人間のためのオアシス」。「人間が人間のために営む稀有(けう)なレストラン」として現在も営業している。パンデミックに対峙する、今を生きる私たちの目に、今回の展示はどのように響くだろうか。
会期は5月5日(水曜・祝日)まで。5月1日(土)は6人のアーティストによる性愛の形の表現を探る鑑賞『えろびらき』、5月5日(水)は『イチヂク館長の手描き製版シルクスクリーンワークショップ@人間やめますか?展』などのイベントが、それぞれ1日限りで開かれる予定だ。
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