manu’a beerclub
『STARWATCHER CBD』(Photo: Kisa Toyoshima)

レコードを聴きながらCBDビールを味わえるアナログバーが神泉に開店

3000枚超の音源と国内外のクラフトビールが常時12種類

テキスト:
Genya Aoki
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2021年4月に下北沢から移転、新たに渋谷、神泉でクラフトビールをそろえたアナログバーとしてオープンしたマヌアビアクラブ(manu’a beerclub)。ここでは3000枚以上ものアナログレコードに囲まれながら、さまざまなテイストのクラフトビールを味わうことができる。

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Photo: Kisa Toyoshima

国内外から取り寄せた12種類のクラフトビール

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Photo: Kisa Toyoshima

日差しの差し込む店内に入ると目を引くのは、壁一面のレコードとバーカウンターに並ぶタップ(ビールの注ぎ口)。ここでは常時12種類のクラフトビールが樽(たる)生で提供される。

取材時には、アメリカで製造されたビール4種類と国内の醸造所から仕入れた8種類。店主が東海地方出身であることから、特に岐阜県の『カマドブリュワリー』や三重県の『伊勢角屋麦酒』、愛知県の『盛田金しゃちビール』といった東海地方の銘柄が目立つ。ラインアップは都度変化するので、訪れるたびに新たなビールとの出合いが期待できそうだ。また、簡単なおつまみメニューも用意されている。

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『レノ アズ ファック』(Photo: Kisa Toyoshima)

現在店主が「ヘイジー(Hazy) IPA」という濁りのあるクラフトビールに傾倒していることから、Hazy IPAを中心にそろえる。店主のいちおしである リヴィジョン(Revision)というブルワリーの『レノ アズ ファック(Reno As Fuck)』はコクがあり、フルーツのような甘みが特徴。

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『STARWATCHER CBD』(Photo: Kisa Toyoshima)

また、缶ビールの品ぞろえも豊富。中でも珍しいのは、リラックス効果のあるCBDが配合された「CBDビール」。静岡県のウエストコースト ブリューイング(WEST COAST BREWING)で製造される『STARWATCHER CBD』は、スッキリとした味わいの後に、独特のほろ苦さが残り癖になる一品だ。

店主がセレクトする3000枚以上のレコード

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Photo: Kisa Toyoshima

クラフトビールの複雑な甘みと苦みを堪能しながら聞くのは、レコードコレクターである店主が高校時代から集めているという3000枚以上ものレコード。主に70〜80年代のソウルやファンク、和モノを中心としたクラシカルな音がそろう。

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Photo: Kisa Toyoshima

バーカウンターにはターンテーブルが2台設置。ビンテージのJBLのスピーカーを使用しており、店内には柔らかい音が響く。店主がサーブの合間に流す音楽が心地よい。店内では一部レコードを販売もしているので「飲みにいく」「音楽を聴きにいく」だけではなく「レコードをディグしに行く」といったニーズも生まれそうだ。コロナ禍が落ち着いたタイミングで、店内でのDJイベントも計画しているという。

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Photo: Kisa Toyoshima

前身は、下北沢でカクテルとアナログレコードを楽しめるヴィニル バー タイム シモキタザワ(Vinyl Bar TIME SHIMOKITAZAWA)を運営していた店主。2021年4月に神泉への移転に合わせて名前を変え、新たなスタートを切った。現在店舗での営業と並行しながら、オープン記念のグラスやTシャツなどのグッズも販売している。

渋谷はミュージックバーやレコードショップ、クラブが密集する都内有数の「音楽の街」だ。その中でも、音質だけではなくドリンクも丁寧にセレクトする店舗は、2010年代後半から徐々に増えつつあった。珍しいクラフトビールと良い音楽を「ディグ」できる環境として、今後音楽好きの間で重宝されるスペースになっていくだろう。

なお、まん延防止等重点措置期間は時短営業となる。訪れる際は事前に公式SNSなどで営業時間を確認してほしい。

マヌア ビアクラブの詳細情報はこちら

テキスト:高木 望

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