Mitsuki Japanese Market
Photograph: Courtesy of Mitsuki

日本の商品を集めたスーパーがニューヨークの金融街にオープン

「Mitsuki」の2店舗目、ターゲットは都市生活者

Anna Rahmanan
テキスト:
Anna Rahmanan
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
広告

ニューヨークのブルックリンに店舗を構えている日本食マーケット「Mitsuki」がマンハッタンに2店舗目をオープンした。場所は金融街「フィナンシャル・ディストリクト(FiDi)」のビークマンストリート近くにあるポッター・ビルディング。足を踏み入れると、まるで日本を訪れたような気分になる。

ここで売られている商品のジャンルの多さは、ニューヨークの都市生活者を意識したもの。もっと詳細に言うと、ターゲットは日本文化に興味があり、買い物を一つの店舗で済ませたいという人たちだといえる。

MitsukiがInstagramで公開している新店舗のツアー動画で垣間見られるように、この店には特製ドリンクや軽食からスキンケア製品、アニメのおもちゃや文房具セットまで、あらゆる種類の興味深い日本の品々が詰まっている。

「この日本のミニマーケットのモットーは、人々にシンプルな幸せを届けることです」とオーナーのジェイ・カオがEメールで教えてくれた。彼にとって、純粋な幸せを満たしてくれるのは甘いもののようで、「小さなキャンディーだけで、子どのたちに1日分の幸せをもたらすことはなかなか難しいです。ただ、それを長続きさせたいと願いながら、私は人々に喜びと充実感をもたらすことができるものを求めています」と語っている。
/p>

ほかにも、温かい弁当、寿司や焼き鳥のような日本の名物もある。「レストランで食べたり、ファストフードを選んだりする代わりに、ここで素早くランチを取ることができます」と、カオは忙しいニューヨーカーの利用を想定しているようだ。

店内にはもちろん、食べもの以外のアイテムも充実。また、目を見張る店舗デザインのテーマは「アニメ」で、そのコンセプトは品揃えにも活かされている。

近隣にウォール街に直結した商売が多いことを考えると、立地に関してはあまりピンとこないと思われるが、この選択は非常に意図的なものだったとカオは説明する。

「ニューヨークのファイナンシャル・ディストリクトを選んだのは、その地理的な立地、小売店の多様性、食品業界における創意性や イノベーションの醸成に対する評判に基づく論理的な選択でした。多様な顧客層をひきつけ、サービスを提供するために、活気のある商業地区に店舗を構えることを第一に考えています。私たちはまた、信頼できる交通機関や高品質の食材へのアクセスなど、その地域で利用可能な利点や環境も考慮します」

Mitsukiのこの新店舗を見ると、単に日本に関するミニマーケットとしてだけではなく、ニューヨークで生き延びられるビジネスの好例としても捉えられるように思える。マンハッタンのダウンタウンまで行けないという人は、ブルックリンにあるグリーンポイントの店舗を訪れてみてもいいだろう。

関連記事

There’s a colorful new Japanese market in the Financial District(原文)

池袋にジャパンアニメの新拠点「アニメ東京ステーション」が誕生、収蔵資料は5万点

ジブリパークや草津温泉がランクイン、訪日欧米人旅行者が訪れる人気エリアが発表

成田空港「ジャパン フード ホール」の注目レストラン5選

ニューヨークにサイケで「Kawaii」寿司レストランがオープン

ニューヨークにインスタントラーメン専門店がオープン

東京の最新情報をタイムアウト東京のメールマガジンでチェックしよう。登録はこちら  

最新ニュース

    広告