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ヨーロッパに巨大鉄道網が誕生へ

欧州委員会がユーロスターとタリスの合併を承認

Ed Cunningham
テキスト:
Ed Cunningham
翻訳:
Time Out Tokyo Editors
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ヨーロッパの鉄道界の動きは本当に活発だ。2022年3月下旬、欧州委員会は鉄道会社であるユーロスターとタリスの合併を承認。ベルギー、フランス、ドイツ、オランダ、イギリス間の鉄道移動がまもなく一つの会社によってカバーされることになったのだ。

タリスは、上記のイギリスを除く全ての国に乗り入れている高速鉄道会社。一方、ユーロスターは英仏海峡トンネルを経由してイギリスとパリ、リール、ブリュッセル、アムステルダムを結ぶ列車を運行している。合併すれば、両社の路線網が統合され、膨大な数の目的地へより簡単にアクセスできるようになる。

ヨーロッパ本土に住む人にとって、この合併は実質的にイギリスが鉄道移動網の一部になることを意味する。逆にイギリスに住んでいる人にとっては、ドイツなど直通列車で行ける場所が増えることになる。特にイギリスにとっては、鉄道旅行におけるここ数十年で最大の変革といえるだろう。

ユーロスターとタリスは共にフランスの国鉄であるSNCFがその大半を所有しているが、これまでは独立したサービスを行ってきた。この合併計画は当初、『Green Speed』というプロジェクト名が付けられ、2019年に提案されたものだったが、パンデミックによる旅行者数の減少(それに伴うチケットの売り上げ減少)により、計画は延期されていた。

2022年3月下旬、欧州委員会はこの計画が欧州連合(EU)内の市場競争規則に違反しないと判断し、ゴーサインを出した。この合併は、高速鉄道へのアクセスを向上させ、短距離フライトの有効な代替手段を提供するという、EU全体の方針とも合致しているものでもある。

一つとなる新しい事業体に、旅行者は何を期待できるのだろうか。スケジュール、チケット、ロイヤリティプログラムなどは、合理化やサービス向上が見込まれるだろう。もちろん、多くの直通運行を含む巨大な鉄道網が生まれる可能性があることは言うまでもない。

ロンドンからドイツへの鉄道の旅へ、早く出てみたいものだ。

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