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「チェンソーマン」「呪術廻戦」などMAPPAの15周年記念展が有楽町で開幕

12月7日まで「MAPPA EXPO 15th Anniversary」、アニメーションの最高峰を体感する

Karin Minamishima
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Karin Minamishima
Writer/Editor
MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima | 「進撃の巨人」の「地鳴らし」のシーン
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2011年の設立当時から、日本のアニメーションシーンを牽引(けんいん)し数々の伝説をたたき出してきたアニメーションスタジオ「MAPPA」。設立15周年というメモリアルイヤーを祝う大展覧会『MAPPA EXPO 15th Anniversary』が、2026年12月7日まで有楽町の「YURAKUCHO MUSEUM」で開催する。

「物語のすぐそばへ。」という胸を打つテーマを掲げた同展では、劇場のスクリーンやテレビ画面の向こう側にあった世界が、私たちの目の前に生々しく、美しく、そして圧倒的な熱量で展示される。

本記事では、そんな同展の見逃せない見どころを一挙に紹介しよう。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshimaオープニングイベントには、映画『この世界の片隅に』で主人公・北條すずの声を演じた俳優・アーティストの「のん」が登壇。会場を巡り「初公開の資料ばかり。来るしかないじゃん!」と熱っぽくコメントしていた

世界を驚かせ続ける、MAPPAというアニメーションの牙城

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会『呪術廻戦』原画

圧倒的な創造性や技術で、アニメーション文化の最前線を走り続けてきたMAPPA。初期の『この世界の片隅に』にある繊細で温かな日常の描写から、時としてグロテスクなバトル、息もつけないアクションまで、あらゆるジャンルで唯一無二の表現力を誇る。同展は、彼らがこれまでに手掛けた全23タイトルが一堂に会する。

『進撃の巨人』The Final Season ——迫り来る巨人との決戦

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima ©諫山創・講談社/「進撃の巨人」The Final Season 製作委員会「進撃の巨人」エリア

諫山創による大人気漫画を原作とし、人類を捕食する「巨人」が支配する世界で生き残りをかけた戦いを描くダークファンタジー『進撃の巨人』。

会場では、同シリーズの完結編である『進撃の巨人 The Final Season』にフォーカスした展示が展開されている。圧倒的な描写力を誇る美しい原画や絵コンテ、キャラクターデザイン資料の数々が並び、思わず感嘆させられるだろう。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima「進撃の巨人」の「地鳴らし」のシーン

とりわけ目を奪われるのは、人類滅亡へに向かって無数の巨人が進む「地鳴らし」の特設展示。その畏怖さえ覚えるスケール感は、登場人物の絶望と恐怖まで再現している。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima「あの丘」を描いたデスクの再現。何色もの緑を組み合わせている

さらに、ヒロインのミカサが主人公のエレンの墓がある丘を訪れる印象的なシーンに着目した「あの丘の風景ができるまで」コーナーも用意。美しい水彩画で表現された丘の原画が堪能できる。制作当時の作業机とともに、一枚の風景ができる工程に思いを馳せよう。

『呪術廻戦』——廻り続ける呪いと記憶

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima ©2021「劇場版 呪術廻戦0」製作委員会「呪術廻戦」エリア

芥見下々による大人気漫画を原作とし、人間の負の感情から生まれる呪いと、それを呪術で祓(はら)う呪術師たちの闘いを描くダークファンタジー『呪術廻戦』。

ここでは、日本中を巻き込む凄惨(せいさん)な「渋谷事変」をはじめとする激闘にフォーカスした展示が展開。キャラクターたちの情念が込められた資料が披露されており、完成版の映像と制作資料が並ぶ空間で、命が吹き込まれていく過程が楽しめる。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima特設展示「虎杖悠仁、廻る記憶」。戦い続ける彼を見守るような気持ちになる

特設展示「虎杖悠仁、廻る記憶」では、電車内でうたた寝をする等身大の虎杖のフィギュアと激しいバトルの映像が鑑賞できる。彼がこれまで駆け抜けてきた壮絶な記憶の数々を全身で追体験できる。

 劇場版『チェンソーマン レゼ篇』——武器人間「ボム」の降臨

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima © 2025 MAPPA/チェンソーマンプロジェクト©本タツキ/集英社デンジとレゼの運命が動き出した「出会いの電話ボックス」

藤本タツキによる大人気漫画を原作とし、ダークヒーローアクション『チェンソーマン』。借金まみれの底辺少年・デンジが、チェンソーの悪魔・ポチタと契約して「チェンソーマン」として蘇り、公安のデビルハンターとして悪魔と戦うストーリーだ。会場では、待望の劇場版となる『チェンソーマン レゼ篇』に関する展示が楽しめる。劇中歌の「IRIS OUT」の大ヒットは記憶に新しい。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima壮絶なバトルが繰り広げられる中で、愛らしさを感じさせる繊細なアートワークも印象的な『チェンソーマン』シリーズ

カフェで偶然出会った謎めく少女・レゼと心を通わせていくデンジ。しかし、その楽しい日常の裏には逃れられない狂気が隠されていた。

ダークな側面だけでなく、レゼやマキマをはじめとしたキャラクターの可愛らしさに思わずはしゃぎたくなるだろう。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima「ボム」のフィギュア。フェニミンな造形ながら、仏像のような鬼気迫る存在感を放つ

クライマックに待ち受けるのは、「ボム」の等身大フィギュアの特設展示。暗闇の中に浮かび上がる炎のエフェクトと圧倒的な造形美が融合し、甘美でグロテスクな作品の魅力そのものを会場でダイナミックに体感させてくれる。

展覧会を彩る数々の名作

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima展示会場

同展の展示は、上記の作品だけに留まらない。他にも、MAPPAの15年を彩った20タイトルの原画や制作資料が詰め込まれている。

『ユーリ!!! on ICE』『地獄楽』『BANANA FISH』『ゾンビランドサガ』『らんま1/2』『LAZARUS ラザロ』などなど、名前を挙げるだけで胸が熱くなるタイトルが並ぶ。会場内は一部を除いて写真撮影が可能となっており、家でゆっくり見返したいファンにとっては嬉しい空間となっている。

MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshima書き下ろしのイラストを使用したグッズ
MAPPA EXPO 15th Anniversary
Photo: Kisa Toyoshimaアパレルグッズ。シンプルで洗練されたアイテムが並ぶ

物販エリアも見逃せない。展覧会のために描き下ろされたイラストを使用したグッズや、ファッショナブルな色合わせが嬉しいアパレルが揃う。

テレビや映画の画面の向こう側にあった物語の「すぐそば」へ、私たちは歩みを進められる。この秋、有楽町でMAPPAが創り出す狂気と美の奔流に、飛び込んでみては。

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